メタバースから始まる“まちづくり”──地元大分を盛り上げるために奮闘続ける若き経営者の挑戦

おおいた未来まちづくり株式会社 代表取締役 渡辺 翔太 氏

大分市にゆかりある歴史的シンボルでもある府内城をメタバース上に再現した「府内城プロジェクト」。その中心にいるのが、おおいた未来まちづくり株式会社代表の渡辺氏です。

渡辺氏は、家業でもある海運会社を営む傍ら、「地域のための経済循環をつくる」という理念を掲げ、“まちづくり”に挑戦しています。デジタルとリアルをつなぐ新たな形の地域創生、その真意に迫りました。

府内城をメタバースに再現

——まず、府内城プロジェクトの内容について教えていただけますか?

大分市の歴史的象徴である府内城を、メタバース空間に忠実に再現することです。歴史や地元の人たちの想いを次世代に繋げるバトンの役割を、自分たちで作れないかと考えました。リアルで復元するのはお金も時間もかかるので、メタバース上で再現しようと思ったのです。

そして、単に再現するだけでなく、地域住民や観光客がバーチャル空間で交流できるように設計しています。イベントや学習コンテンツを通じて、歴史や文化を楽しみながら学べて交流できる、いわゆる“接点づくり”が必要だと感じました。

デジタル空間なら世界中どこからでもアクセスできる。大分の魅力をより多くの人に知ってもらえるツールになると思いました。

持続可能なまちづくりを目指して

——まちづくりを事業として始めるに至った経緯は?

もともと地域活動にはボランティアとして参加していました。しかし、時間や資金には限界があります。まちづくりに関わる地元の人たちの善意に依存した既存のモデルは持続可能なのだろうかと思い、何か別のモデルを作ることが出来ればと思い本プロジェクトに取り組んでみたいと思いました。

そこで株式会社としての形をとり、デジタル技術を活用して得た収益や資金を地域活性のための事業に繋げていく、この循環を考えました。

地域とのつながり──世代を超えて受け継ぐ想い

——地域住民との関わり方で工夫していることは?

世代を超えた方々が参加できるよう意識しています。小学生から高齢者まで、さまざまな方がメタバース上で府内城を体験できるようにしています。特に歴史や文化を次世代に伝える仕組みは、単なる学習ではなく、楽しみながら参加できる形にしています。

当初は懐疑的な声もありました。しかし、一度体験してもらうと皆さん楽しんでくれます。とくに子どもたちが家族に「これ見て!」と伝える様子を目の当たりにすると、プロジェクトの意義を実感します。

先日は市の教育委員会の方から、本プロジェクトを使って不登校の子どもたちの居場所にできないかというご相談を頂きました。多くの方々がこちらのプロジェクトを見ることで様々な課題解決のアプローチに利用してくれたらありがたいなと思います。

経済合理性を超えた挑戦

——今後の展望について教えてください。

府内城プロジェクトを起点に、地元のリアルなコンテンツとデジタルの融合を進められたらと思っています。観光や教育、地元産品の販売など、リアルとデジタルをつなぎ、それが循環する仕組みをつくることで持続可能なまちづくりが出来ればと考えています。

挑戦する上で心がけていることとしては、短期的な目線で考えず、いかに多くの人に、本プロジェクトに関わってもらえるかを考えています。このプロジェクトからインスピレーション得てもらい、皆さんそれぞれが取り組む課題に対して新しいアプローチを発想してもらえると嬉しいです。

誰かが動けば、街は変わる

——この記事を読んでいる方に伝えたいことは?

まちづくりは特別な人だけのものではありません。小さいことでも自分が動けば、それが周囲の人たちにとってプラスの影響を与えることもあり、社会が少しずつ変わっていくきっかけになることもあります。そのため、まずは小さな一歩でも、自ら行動に移すことが大切です。そして、自分一人では実現が難しいと思うようなことでも、最初の“一歩”から、思いもよらぬ形で動き出すこともあります。デジタルでもリアルでも、自分のできる範囲で挑戦してみることが、未来のまちづくりに繋がると信じています。

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