仕組み化で企業の未来をつくる——“楽しむ”を軸に進化を続ける経営コンサルティング

株式会社Y&Kコンサルティング 代表取締役 山田和幸氏

ものづくり企業を中心に、仕組み化・標準化を軸とした経営支援を行っている株式会社Y&Kコンサルティング。コンサルティングと検査事業の二軸で、企業の根本課題に寄り添いながら改善を伴走しています。同社を率いる山田和幸氏は、メーカーでの豊富な実務経験を背景に、組織の仕組みづくりに深く向き合ってきた人物です。「何より仕事を楽しむことが大切」と語る山田氏に、現在の取り組みから独立の背景、組織運営、そして未来への展望まで幅広くお話を伺いました。

ものづくり企業の“属人”を仕組みに変える支援とは

――現在の事業内容と特徴についてお聞かせください。

ものづくり企業を中心に、仕組み化や標準化を軸としたコンサルティングを行っています。事業は「コンサルティング」と「検査事業」の二軸です。コンサルティングでは、企業の属人化した業務を仕組み化していく支援が中心で、ISOやHACCPなどの認証取得を通じた仕組み化、リスクに備えるための脱属人化支援、そして営業や商品開発といった“攻め”の領域の仕組み化にも取り組んでいます。

ITツールやAIを導入すれば解決すると思われがちですが、土台となる現場の仕事が整理されていなければツールは定着しません。まずリアルな現場を仕組みに変える。そのうえでツールを活かすことが重要だと考えています。

――会社としてのビジョンを教えてください。

とにかく「頼んで良かった」と思っていただける企業の数を増やし、着実に認知を高めていくことを重視しています。広告よりも経営者同士の口コミが一番強いと感じており、3年後には業界の経営者から「あの会社は仕組み化の専門家だよね」と自然に名前が挙がる状態を目指しています。

独立の背景にあった“自分の力で試したい”という想い

――経営者になられた経緯をお聞かせください。

私はもともと食品メーカーでISOや品質保証を担当していました。仕組み化や監査、サプライヤー支援など、今の仕事とほとんど同じ業務です。30代で管理職を任され、裁量のある仕事をさせてもらっていたのですが、同時に自分が本当に価値を発揮できる領域に、もっと力を注ぐべきだ」と感じるようになりました。

そんな中、コロナが起きて先行きが見えなくなり、個人でやってみたいという思いが強くなりました。そして2020年に会社を辞めて独立。翌年に法人化しました。

――独立後、特に印象に残っている出来事はありますか。

独立すれば以前の繋がりから仕事が来るだろうという“よくある勘違い”をしていたのですが、実際はほとんど仕事になりませんでした。後ろ盾がなくなるというのはこれほど厳しいのかと痛感しましたね。

そんな中、「なんだ独立したのか、もっと早く言ってよ」と声をかけてくれた社長がいて、大きなプロジェクトを任せてもらいました。その方の存在がなければ今の私はありません。この経験があるからこそ、困っている人には報酬の有無に関わらずできる限り力になりたいと思っています。

楽しむ文化が主体性を生む——小さな組織の運営と工夫

――社員やパートナーの方々との働き方について教えてください。

メンバーは社員3名を含む5名ほどで、リモートワークが中心です。そのため、私たちは1日の過ごし方をできるだけシンプルに考えるようにしています。

基本は「まず行動にたどり着くこと」を重視したPDCAの運用です。完璧さを求めすぎるより、適度に肩の力を抜きながら、それぞれが主体的に動ける状態を大切にしています。

――コミュニケーションで意識されていることはありますか。

雑談を増やすことです。チャットに私があえてくだらないことを書き込むようにしています。社員から「雑談していいですよ」と言っても、立場上なかなか書きづらいものです。私が率先して緩い空気をつくることで、みんなも話しやすくなる。孤独を感じやすいコンサルの仕事だからこそ、報告や相談を気軽にできる場にしたいと考えています。

AI時代における“人間のコンサル”の価値を磨く

――今後の展望と、向き合っている課題を教えてください。

AIやツールが進化すれば、コンサルティングの一部は代替されていくと思います。だからこそ「人間だからこそできる価値」を磨かなければいけません。その鍵は“現場”にあります。現場を理解し、そこで起きるリアルな問題に寄り添うことはAIにはできません。

今後はAIとリアルの現場をつなぎ、企業が自走できる仕組みづくりをより深めていきたいと考えています。

仕事を楽しむための姿勢とリフレッシュ方法

――仕事に向き合ううえで大事にしている価値観はありますか。

「楽しむこと」です。嫌々やると自分が一番苦しくなるし、相手にも伝わってしまいます。困っている企業の中に入り、一緒に形をつくり、それが世の中に出て反応が返ってくる——それこそが何よりの報酬です。

――日々のリフレッシュ方法を教えてください。

仕事の合間に自然を感じる場所へ行くことが多いです。自然の中で頭を一度リセットすると、新しいアイデアが生まれやすくなりますし、「楽しむ」という姿勢を取り戻す時間にもなっています。

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