株式会社トゥルーチームコンサルティング 代表 吉野 創氏
人と組織の在り方を根底から見直し、働く人が自ら動き成長する“自走式組織®”の浸透を目指す株式会社トゥルーチームコンサルティング。代表の吉野創氏は、自身の過去の挫折や悩みを通して「人が動く組織づくり」の本質にたどりついたといいます。理念や事業内容、キャリアの転機、そしてこれから挑戦したい未来について伺いました。
目次
会社の理念と事業の核にある“人”という存在
──現在の事業内容と、会社として大切にしている考えを教えてください。
当社は経営コンサルティングの中でも、人と組織づくりに特化した支援を行っています。AIやツールが進化するほど、人がその力をどう活かすかが重要になります。企業の業績は、最終的には“人”が動かしています。その前提に立ち、働く人の内側にある志や価値観にアプローチすることで、会社の理念と個人の方向性を揃えていくことを大切にしています。
私は「人を動かす」のではなく、「人が動く環境をつくる」ことこそ組織づくりの本質だと考えています。その考え方を体系化したのが、自社で商標登録をしている“自走式組織®”というメソッドです。一人ひとりが自らの意思で仕事に向き合える状態をつくり、そのための仕組みを経営者の方々と二人三脚で構築しています。
経営者としての原点は“支社長降格”という挫折にあった
──吉野さんが今の事業を始めるまでの経緯をお聞かせください。
若い頃から独立への憧れがあり、最初はアパレルや飲食での開業を考えていました。しかし、飲食店でアルバイトをしながら経営不振の現実を目の当たりにし、「経営を学んでいない自分では店を潰してしまう」と強く感じたんです。そこから経営コンサルファームに入り、必死で理論や数字を学びました。
やがて支社長を任されましたが、当時の私は「お金で人は動く」と思い込み、恐怖で動かすマネジメントを続けていました。その結果、部下が辞め、支社の業績も伸びず、最終的に支社長降格となり、人生で最も大きな挫折でした。
辞めようと思った矢先に、ある先輩から「数字で人を動かそうとしているだけだ。人間としっかり向き合え」と厳しく叱られたんです。その言葉で目が覚め、苦手意識のあった合宿研修の講師に挑戦しました。そこで、経営者や社会人が本気で自分と向き合い変わっていく姿に触れ、人が心から動く瞬間を目の当たりにしました。
“人が動く組織づくり”への道は、この挫折と学びから始まりました。
働く人の人生と企業理念を重ねる組織づくり
──組織運営を支援する上で、最も大切にしていることは何ですか?
「働く人の人生と企業理念の方向性が重なる状態をつくること」です。お金のためだけに働く関係性では、会社にも本人にも前進はありません。人は自分の人生に意味づけができたときに、本気になれます。だからこそ、企業理念と各人の“自分理念”を一致させるプロセスを大切にしています。
全国に“自走式組織®”を広げ、次世代を育てたい
──今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
まず、志を継ぐ次世代のコンサルタントを育成したいと考えています。20代・30代であっても、「仕事を通じて社会に役立ちたい」という志を持つ方であれば、ぜひ門を叩いてほしい。本気で学ぶ覚悟があれば、スキルは後からいくらでも身につきます。
また、一般社団法人自走式組織協会としては各地域で勉強会を展開し、経営者が孤独にならずに学び合える環境を整えていきます。コンサルティングは高額と思われがちですが、もっと広く、もっと多くの企業に“自走式組織®”を届けられる仕組みをつくりたいと思っています。職場の常識を変え、「働くことで幸せになる会社」を増やし、仕事が誇りになる社会を実現することが、これからも変わらない私の志です。
波に乗り、大地に触れ、旅をする──仕事を支える豊かな時間
──仕事以外でリフレッシュや習慣にしていることはありますか?
スポーツだとサーフィンが好きで、20代の頃からずっとやってます。最近はゴルフにハマっていて、あんなにうまくいかないスポーツは他になくて難しいんですけど、その難しさがとても楽しいと感じますね。
旅することも好きなので、様々な場所に行って観光したり、その土地の食べ物を食べたりお酒を飲んだりします。あとは最近、農地を一部貸してくれるサービスを活用して、休日は妻と野菜を植えたりしています。
基本的にあまり家にいることはなくて、仕事も趣味も大切にして人生を楽しみたいと思っています。

