「オンライン特化の不動産サービスで業界を変える ― 若き代表が語る未来」

株式会社SAMURAI不動産 代表取締役 渡邉 太貴氏

株式会社SAMURAI不動産は、不動産仲介を中心に、人材紹介やライフプランニングなど、引っ越し後の生活まで一気通貫で支えるサービスを展開しています。徹底したオンライン化と効率的な仕組みづくりで、従来の街の不動産会社とは異なるポジションを確立しつつある同社。順調に成長を続ける背景には、代表・渡邉太貴氏の強い信念と独自の視点がありました。その取り組みや価値観、今後の展望について伺いました。

生活を支える“コンシェルジュ”としての不動産会社

――事業内容と特徴を教えてください。

当社のメイン事業は不動産の仲介で、売買が3割、賃貸が7割を占めています。しかし特徴的なのは、単なる仲介に留まらず、お客様が新生活を始めるために必要なさまざまな手続きを一気通貫でサポートしている点です。

不動産の仲介に付随して、引っ越しに伴うライフラインの手続き、人材紹介、金融面のライフプランニング、さらには保険の相談まで、幅広い領域をワンストップで提供できるようにしています。引っ越しは人生の大きなイベントですが、実際は面倒な手続きが多く、仕事や日常生活との両立に負担を感じる方がほとんどです。そこで、私たちが“生活のコンシェルジュ”として全体をサポートできるよう、事業を設計しています。

さらに当社は、一般的な街の不動産屋さんとは大きく異なり、店舗を持ちません。その理由は明確で、店舗を持つことで発生する膨大な固定費が、お客様の物件紹介料に反映されてしまうから。広告費も最小限に抑え、代わりに企業との提携による“BtoBtoC”モデルに集中しています。

従業員様の引っ越しを包括的にサポートすることで、安定的な顧客獲得とコスト構造の最適化を両立できています。

「オンラインで完結できるからこそ、サービスの質は下げずに価格を落とせる」。

その合理性と効率性が、私たちの大きな強みです。

業界の“遅れ”を変えたい ― 経営者になった理由

――起業に至った経緯はどのようなものだったのでしょうか。

不動産業界は良くも悪くも長い歴史があり、慣習が強く残っています。ブラックボックスに感じる部分も多く、IT化・オンライン化のスピードも他の業界に比べるとかなり遅れていると感じていました。

さらに、経営者の平均年齢が高く、若い世代が新しい価値観を持ち込む余白がある。そんな“課題の多さ”に、逆に可能性を感じたんです。

「自分ならもっと透明性のある不動産会社をつくれる」

「もっと効率的で、お客様も企業も喜ぶ仕組みを実現できる」

そう思えたことが、起業を決断した最大の理由です。

――これまでで印象的だった出来事はありますか。

起業して間もない頃、最初に提携してくださったのはなんと上場企業様でした。本当に偶然の出会いから始まったご縁でしたが、一つひとつ丁寧に説明し、役員の方々にも何度も足を運びました。最後に言っていただいた「そこまで言うなら任せてみよう」が本当に嬉しかったです。

その一社が大きな自信になり、「もっとできる」という感覚を与えてくれました。

組織づくりで大事にしている“素直さ”と“やり切る力”

――組織運営で大切にしている価値観は何でしょうか。

私が重視しているのは「素直さ」「やり切る力(グリット)」「連携の速さ」です。スキルは後から身につけられますが、姿勢の部分は採用時からこだわっています。

現在は業務委託を含めて約15名ほどですが、誰でも採用するフェーズではないため、リファラルなど信頼できる紹介で人材を集めています。最終的には“自分の感覚をどれだけ信じきれるか”が経営判断の軸になるため、その感覚を磨くためにも、日々読書や異業種の方との交流、歴史を学ぶことを続けています。

10億円の壁と第3の柱 ― 今後の展望

――今後目指している姿を教えてください。

まずは4年以内に年商10億円を達成したいと考えています。そのために、不動産仲介、人材紹介に続く“3本目の柱”をつくる必要があります。現在その領域はまだ決まっておらず、M&Aによる事業買収も選択肢に入れながら、今まさに模索している段階です。

経営に没頭する日々 ― それでも前に進む理由

――プライベートの過ごし方について教えてください。

今は正直ほとんど仕事中心です。創業期なので当たり前かもしれませんが、1日休むと逆に不安になるくらいです。もちろんゆっくりする時間も大事ですが、今は会社を大きくしたい気持ちが強く、自然と仕事に向き合う時間が増えてしまいます。

責任もありますし、何より「もっと良くできる」という思いがあるから、前に進むことを選んでしまいます。

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