地方発・女性クリエイターチームが挑む“広報の再発明”──アドストーリーズ株式会社が描く次世代プロデュースのかたち

アドストーリーズ株式会社 代表取締役 松岡 菜々美氏

山口県を拠点に、広報宣伝・ブランディングをワンストップで支援するアドストーリーズ株式会社。デザイナー、SNS担当、インフルエンサー、カメラマン、WEBクリエイターら、多彩な女性クリエイターで構成されたプロフェッショナル集団です。2025年、個人事業から法人化へと舵を切った松岡菜々美代表に、事業の背景・キャリア・組織づくりへのこだわり、そして今後の展望をうかがいました。

女性クリエイター集団が担う「広報宣伝・ブランディング」の総合プロデュース

──事業内容についてうかがえますか?

広報宣伝とブランディングの総合プロデュースを行っています。特徴は、すべて女性クリエイターで構成されたチームでワンストップ対応している点です。デザイナー、SNS運用、インフルエンサー、広報担当、WEB構築、WEBデザイナー、カメラマンなど、フリーランスとしても各分野で実績を持つプロに直接声をかけて集まってもらいました。

法人化後は「広報宣伝の代行」を軸に、社内に広報スタッフがいない企業や、広報が弱く課題を抱えている企業に入り込み、戦略設計から実行まで支援しています。社内スタッフと並走することもあれば、既存の外注先と連携しながら整理・改善を進めるケースもあります。

──どのような企業の支援が多いのでしょうか?

個人店やサロン、カフェなどの飲食店などBtoCが中心でしたが、近年は幅が広がっています。企業の広報宣伝代行、ホテルが新たに建てる恐竜テーマのアウトドアアドベンチャー施設の総合プロデュース、塾など多岐にわたります。地方では同業が少ない分、幅広い業界からご相談いただけるのも特徴だと感じています。

「ひとりで限界を超えた」──法人化の背景にあった、顧客の急成長

──法人化に踏み切った理由は?

7年間個人で活動してきましたが、お客様の規模がどんどん大きくなり、私ひとりの力では追いつかないことが増えてきました。より高度で専門性のある支援をするためには、チームとして動く必要があると感じたんです。

また、個人事業主のままでは「誰が対応しているのか」が伝わりにくい場面もあり、組織として信頼いただくためにも法人化が自然な流れでした。法人化することで、いろいろな仕事をサポートさせていただけるようになりますし、業務も早くこなせるようになります。そういったお客様のメリットも考えて、法人化しました。

── 特に印象的だった支援事例は?

最初の仕事はジェラート店のプロデュースでした。同じ女性起業家セミナーで出会った方が「あなたに任せたい」と最初のお客様になってくださったんです。観光地・角島にある店舗で大きな注目を集め、商工会からも評価されました。そこからセミナー講師に呼んでいただく機会も増え、さらに、専門家派遣として声がかかるようになり、活動の幅が一気に広がりました。

“チームで挑む”組織づくり──女性クリエイターが最大限活躍できる環境へ

──社内のコミュニケーションや雰囲気について教えてください。

全員がフリーランスとして実績を積んできたプロなので、互いを尊重する関係ができています。案件ごとに最適なメンバーを組み合わせ、オンラインで密に連携しながら進めています。能力もライフスタイルも異なる女性たちが、お互いの得意を活かしながら気持ちよく働けることを大切にしています。

──経営者として意識していることは?

私は“現場に最も近い経営者”でいたいと思っています。自分自身も広報宣伝の代行に入りながら、チームと一緒に動くことで、お客様の温度感や市場の変化をリアルにキャッチし続けるようにしています。

地方から全国へ。アドストーリーズが描く未来

──今後挑戦したいことは?

今後の事業展開としては、今まではお客様の多くが小さな個人店様だったんですけれど、法人化して受注の幅が広がりましたしクオリティも上がりました。

今後も個人店様だけではなく山口県内の法人企業様をしっかりとサポートさせていただけたらなと思っています。

私は福岡から来たのですが、山口県内には観光も含めてとても魅力的なところがたくさんあります。

山口県や地方企業の広報やブランディングは、まだまだ伸びしろがある分野だと思っています。専門人材が不足している地域だからこそ、私たちのようなチームが伴走する価値が大きいと感じています。

代表の素顔──仕事を続けるためのエネルギー源

──リフレッシュ方法や、仕事以外で大事にしていることは?

旅行がとても好きです。仕事にも活かされますが、時間が取れるときは他県に足を運んで景色を見たり、人気のお店に行ってみたりするのがリフレッシュ法ですね。

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