透明性でエンジニアの未来を支える――LEGAREAが描くSESの新しいかたち

株式会社LEGAREA 代表取締役 三坂 健悟氏

SES業界では、エンジニア自身が自分の市場価値やキャリアの行き先が見えにくい構造が、長く課題とされてきました。そんななか、株式会社LEGAREA代表の三坂健悟氏は、単価や給与の仕組みを可能な限り開示する「透明性」と高い「還元率」を軸に、エンジニア一人ひとりが自分らしいキャリアを描ける環境づくりに挑戦しています。今回は、創業の経緯から事業の強み、社員の人生に向き合う経営観、そして今後の展望までを伺いました。

透明性で支える、高還元型SESという選択

――現在取り組まれている事業の特徴と、他社にはない強みを教えてください。

ITエンジニアのキャリアの行き先は、大きく分けると自社サービス、SI、そしてSESです。中でもSESはエンジニア人口の大部分を占める一方、高い還元率を掲げ、透明性を徹底する会社はまだ少数派だと捉えています。

当社が強みとしているのは、単価に対して給与がどう決まるのか、社会保険や交通費、会社の利益がどう構成されるのかを、できる限り開示する姿勢です。自分の単価がわからないままでは市場価値も見えづらく、キャリアの妨げになり得る。だからこそ、見える化が必要だと思っています。

さらに、従来のように会社の命令で現場が決まるのではなく、本人が案件を選び、身につけたいスキルを軸にキャリアを描ける状態をつくっています。

エンジニアの視点が、キャリア変革を描く

――理念やビジョンに込めている想いは何でしょうか。

私が大切にしているテーマは「キャリア変革」です。現場レベルのアドバイスだけでなく、単価と市場価値、営業がどう動くのか、仕事の見え方がどう変わるのか。ビジネス理解まで含めて、ありのまま伝えるようにしています。

結果として、独立できるくらいの力がつく人もいると思います。それでも「LEGAREAに残りたい」と思ってもらえる関係性と文化をつくりたい。そこに挑戦し続けることが、当社の根っこです。

また、帰属意識づくりも重視しています。SESは現場常駐が基本で、社員同士が「初めまして」になりやすい。だからこそ社内イベントや社内ラジオ、社内報など、ドライにしようと思えばできてしまう環境を、あえて温度感のある場にしていく。部活動のように、一つの目標へ向かう文化的価値をつくっていきたいと考えています。

迷わせない育成で、人と組織を支える

――社員が自分の考えで動けるように、工夫されていることは何ですか。

私の個人的な強みは、社員を迷わせないことだと思っています。キャリアの選択肢が多い時代だからこそ、「今はこれをやりなさい」「この道をまっすぐ行こう」と、言い切る。安心して歩める「保険」のような存在を目指しています。

そのために日々のコミュニケーションを密にし、本人の感覚を言語化してあげることや、発言の背景を汲み取ることを意識しています。表面の会話だけで終わらせない。人として全うになってほしいという想いがあります。

採用で重視するのは、責任感と人間力です。優秀さよりも信頼できるかどうか。礼儀や立ち居振る舞いも含め、揺るがない軸を持っている人と一緒に働きたいと思っています。

IPOへ挑戦し、記憶に残るブランドをつくる

――今後の展望と、これからの挑戦を教えてください。

直近の目標は、社員の記憶に残る社長であることです。「LEGAREAと出会えたから今がある」と、いつか思い出してもらえる存在になりたいです。

会社としてはIPOを目指し、労働環境をさらに良くして、日本で一番平均年収の高いエンジニア集団をつくりたいと思っています。2030年までに社員数500名体制を目標に掲げ、SESで培ったノウハウをもとに、iOSアプリなど自社開発にも着手していきたいです。

また、業界全体としては、今後買収などの再編が進むと見ています。そのためにも、組織全体のスキル・経験の底上げが課題で、研修や追加の取り組みも含めて成長速度を上げていきたいです。

やったことのないことへの挑戦がリフレッシュ

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

私はオンとオフでモードが変わるタイプで、尊敬するのは「仕事をしている自分」だと思っています。過去に起業して苦しい時期もありましたが、振り返ると自分が言ってきたことが叶っていると気づき、それが自信になりました。

休日はサーフィンやピアノ、ギター、陶芸など、やったことのないことに挑戦してリフレッシュしています。じっとして怠けた土日を過ごすと仕事に影響しそうなので。行動する理由として趣味を増やしてきた感覚もあります。

社員一人ひとりの人生に踏み込み、透明性と文化で支える――これからも着実に行動を重ねながら、LEGAREAというブランドを育てていきたいと思います。

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