日本のものづくりを再び世界へ——グローバル展開に挑む、Raydz株式会社・野見山代表の「現場主義」と「恩返しの経営」

Raydz株式会社 代表取締役 野見山 修 氏

電子基板の実装設備を中心に、生産ラインの自動化を支えるRaydz株式会社。自社ブランドでローダー・​アンローダー、各種コンベアの販売を展開し、商社でありながらメーカー機能を兼ね備える同社は、ものづくり現場の課題解決を支えるパートナーとして進化を続けています。今回は事業への想いを伺いました。

メーカーと商社の2つの役割

──まず、御社の事業内容について教えてください。

弊社は、電子基板の実装に関わる「基板実装ライン」に使われる設備を扱う商社です。具体的には、基板を搬送するためのローダー・アンローダー・コンベアなどの自動化設備を取り扱っています。また、その中でも自社ブランドの一環として、基板搬送装置の開発にも携わっており、メーカーとしての機能も併せもっています。

さらに、実装分野に限らず、ものづくり現場の困りごとを解決する省エネや環境関連の商材なども提案。幅広いソリューションを通じて、お客様の生産現場に貢献できる体制を整えています。

日本のものづくりをもう一度、世界へ

──Raydz株式会社を立ち上げた背景、経営方針について教えてください。

私自身、20年以上にわたって電子基板業界で働いてきました。日本のものづくりの現場に育ててもらったという思いがあり、その恩返しをしたいという気持ちで会社を立ち上げました。 

かつての日本の製造業は、コストよりも技術力で勝負していました。今でもその力は残っており、もう一段階の成長ができるはずだと感じています。「日本のものづくりをもう一度強くする」——これが経営方針の根幹にあります。現場のお役に立つこと、そしてお客様の課題を解決することを常に第一に考えています。

いつもモノづくりとともに生きてきた

──御社の強みについてお聞かせください。

私のキャリアは常に現場とともにありました。経営者になっても、現場の声を直接聞くことを何より大切にしています。お客様の声を商品開発や改善に反映し、より良い形で還元する。そうした「現場起点の提案力」こそが、弊社の最大の強みです。

また、グローバルでの経験も強みの一つです。私は海外営業として世界各国を飛び回り、とくに中国には約8年間駐在していました。多様な文化や取引環境を経験したことで、柔軟な発想や交渉力を身につけることができました。

福岡という場所が、会社を成長させてくれた

──福岡に拠点を置かれていたことが強みになったのですか?

福岡は「アジアに最も近い日本の都市」です。上海までは東京に行くより短時間で行ける距離にあり、地理的にもビジネス的にも非常に優位性があります。また、九州は半導体や自動車など製造業の集積地でもあり、今後さらなる成長が期待される地域です。

東京や関西の企業から「九州市場を開拓したい」という声を多くいただいており、その橋渡しとして営業支援やコンサルティング事業も行っています。当時は、さまざまな事情が重なって福岡で暮らしていましたが、かえってその環境が功を奏したのです。

激動の時代を経て、今思うこと

──これまでのキャリアの中で印象的だった出来事はありますか?

新卒で入社した松下電器産業(現・パナソニック)での経験が、私の原点です。当時は「Made in Japan」が世界を席巻していた時代で、SMT(表面実装)技術が急速に広がりをみせていました。

1990年代後半、中国では国家プロジェクトとして自動化が進み、現場は24時間365日稼働という時代。この時代の経験は、間違いなく現在の経営に影響を与えています。

もう一度、日本をものづくり大国に

──最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

私の夢は、「再び日本をものづくり大国にする」ことです。国境にとらわれず、ボーダーレスに最適な生産・最適な技術を取り入れていくことが、これからの日本には必要だと思います。大切なのは、お客様の価値をどう高められるか。技術や国境を超えて、より良いものづくりを実現していきたいと思っています。

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