今いる環境で何ができるか――全てのこどもたちの夢を応援する

NPO法人公共こども催事機構 代表理事 服部 志帆 氏

リゾートホテルでのレストラン勤務経験を経て、子育て中の自身の経験からNPO法人を設立した服部氏。「こども達に平等な職業選択の機会提供を」とミッションを掲げ、地域に根差した親子向けレンタルスペースの運営や、大規模な職業体験イベントなどを展開しています。自身の夢よりも「今ある環境で何ができるか」を追求し、すべての人々の夢を応援する服部氏に、事業の理念と組織運営の秘訣を伺いました。

こどもたちの夢を応援する取り組みに注力

――御法人の事業内容を教えてください。

現在は大きく3つの事業に取り組んでいます。1つ目のレンタルスペース運営事業では、 地域の方が日常的に利用できる親子サロンを運営しています。2つ目の教育催事企画事業では、地域の仕事の成功体験や感動体験を提供する大規模な職業体験イベントを開催しています。3つ目の小児患者支援事業では、年に一度のバザー開催を通じて、病室で過ごす子どもたちにクリスマスプレゼントを贈る活動をしています。

――事業の特徴はどのような点にありますか。

レンタルスペース事業は全国にたくさんありますが、私たちはNPO法人で運営しています。レンタルスペース運営で得た資金は、職業体験イベント「みんなのゆめフェスタ」などの子どもたちの夢を応援する活動に投資しており、利用者様が支払ってくださった利用料がそのまま社会に還元されていくという点を意識しています。

今いる環境の中で何ができるかを考える

――創業の経緯をお聞かせください。

大学卒業後レストランサービス業務に従事していたのですが、その際に担当した子ども向けコンテストでの経験が大きなきっかけとなりました。自身が対応したことで子どもたちが全力で楽しみ、最高の笑顔を見せてくれた経験から、「子どもと関わる仕事がしたい」と思うようになりました。また、出産後に自身が利用して便利だと感じた親子向けレンタルスペースを事業化したいと考え、地域の親子が日常的に利用できるような多目的イベントスペースの運営を開始し、現在では直営2店舗、フランチャイズ2店舗を展開しています

――これまでのキャリアで最も印象的だった出来事は何ですか。

店舗展開のたびに強く印象に残っています。4店舗のすべてが、店舗オープンを目的として動いた結果ではなく、関わる方々からのご縁や、いただいた環境の中で思考と行動を繰り返すうちに実現しました。この経験を通じて、「今いる環境の中で自分自身に何ができて、周囲の人や社会から何を求められているか」を日々考えて行動することで、着実に自分の夢に近づいていくのだという気づきを得ることができました。

感謝と尊敬の気持ちを忘れない

――仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください。

チームの結束力がとても大事だと思っており、「全ての意見を一旦受け入れること」「感謝と尊敬の気持ちを忘れないこと」を特に意識しています。一人ひとりの思考や行動、努力に対して感謝と尊敬の気持ちを持ちあう姿勢が理想の形です。この根底には、「お互いの夢を応援しあう」という精神があります。子どもたちの夢を応援することが私たちのミッションですが、その前提として、まずは法人運営に携わるスタッフたちがお互いを応援しあうことを常に心がけています。

――尊敬する方、影響を受けた方はいらっしゃいますか。

1店舗目を立ち上げたときの先輩経営者方です。私が今大切にしている感謝と尊敬の精神を、その方々は身をもって教えてくださいました。店舗運営で大変なことがあった際も、言葉だけではなく行動で最後まで絶対に守り続けてくれた姿は、私のすべての考え方の根幹になっています。

職業体験の機会を全国に広める

――今後の事業展開についてお聞かせください。

将来的には全国展開を目指しており、レンタルスペース「親子サロン-LaPark- (ラパーク)」や職業体験イベント「みんなのゆめフェスタ」を、47都道府県で運営・開催していきたいと考えています。地域の子どもたちが地域の仕事を体験し、交流機会に繋がる機会を広めていきたいです。

――具体的な数値目標などはあるのでしょうか。

目標については、数字的なビジョンは設定していません。今行っている「地域の子どもが日常的に利用できる施設の運営」と「地域のお店と子どもを繋ぐ職業体験の機会提供」という取り組みを継続することを、一番の目標とおいています。その中で事業拡大のご要望やご縁があれば、新たなチャレンジを進めていきたいと考えています。

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