ドローンで地域課題に挑む。「なんとかなる」精神の経営者に聞く、未来の物流とは

株式会社セントラルベース26 森光秀一代表インタビュー

近年、災害支援や物流効率化への期待が高まる中、ドローンの活用は社会インフラを支える新たな手段として注目されています。

そんな中、福岡を拠点にドローンフライトサービスを展開する株式会社セントラルベース26の代表・森光秀一氏に、事業の現状と地域貢献への想いを伺いました。

物流業から空のフロンティアへ。挑戦を支える「なんとかなる」精神

──現在の事業内容と、そこに至るまでの経緯を教えてください。

もともとは埼玉で10年間、物流会社を経営していました。量販店向けの出荷代行を人海戦術でやっていたのですが、コロナ禍を経て競争環境が大きく変わり、外資系の大型倉庫の進出や機械化の波に押され、撤退を余儀なくされました。
福岡には以前から拠点があったので、思い切って戻り、新しい挑戦としてドローン事業を始めました。

ドローンを選んだ理由は、やはり「人の手を使わずに物を届ける」という点に可能性を感じたからです。物流の現場で、人手不足に何度も悩まされてきましたからね。その課題を根本から変えられる手段として、ドローンはとても魅力的でした。

私は物流の人間ですから、最終的には空からの物流に貢献したいという想いがあります。

2024年には一等無人航空機操縦士の資格を取得し、現在はフライトサービスの立ち上げ段階です。

──事業のビジョンや、特に力を入れている取り組みは?

まずはドローン物流の社会実装です。

2024年問題などで物流業界が揺らぐ中、ドライバー不足や配送コストの高騰といった現場の課題をドローンで解決できると信じています。ただ、法規制の壁もあり、すぐに物流が実現するわけではありません。

だからこそ、今は農薬散布や災害時の情報収集、物資輸送など、自治体や農林業といった別の分野との連携にも力を入れています。

地域に根ざし、「困ったときのセントラルベース」と言ってもらえるような存在を目指しています。

組織づくりと人材育成。「人がすべて」の経営哲学

──組織運営で大切にしていることを教えてください。

一番大事なのは、やっぱり「人」です。どんなに良いビジネスでも、現場との信頼関係がなければ崩れてしまう。現場を知らずに人を動かそうとしても、うまくいきません。私自身も、常に現場に立ってスタッフと一緒に汗をかいてきました。

今は私と社員1名、あとは一等無人航空機操縦士の協力メンバーで構成された小さな組織ですが、それでも一人ひとりが大切な戦力です。

資格を取ったあと、地域の勉強会や交流の場で出会った方々が、「一緒にやりませんか?」と声をかけてくれたんです。私の想いや方向性に共感してくれる仲間が自然と集まってくれたのは、本当にありがたいことですね。

人を大事にする文化が、これからの成長に繋がると考えています。

──若手の育成や、今後のチームビジョンについては?

将来的には、若いドローンパイロットを育てていきたいです。
私は事業が軌道に乗った際は操縦の一線から退くつもりでいます。

だからこそ、今は基盤をしっかり作る時期。誰もが安心して挑戦できる場所を残したいと思っています。

趣味も社会貢献も、“前を向く”姿勢で

──プライベートの時間はどう過ごしていますか?

56歳で大型バイクの免許を取りました。今では好きなバイクに乗って、九州や四国、時には北海道までツーリングに出かけています。完全に趣味の世界ですが、これがすごく良いリフレッシュになっています。

バイクで風を切って走っていると、ふと仕事のアイデアが浮かぶこともあります。空を飛ぶドローンと似た感覚もあって、感性が研ぎ澄まされるような気がするんです。趣味でも、何かしら仕事に還元されてるんでしょうね。

──社会への想い、これから実現したい夢は?

災害支援です。地震や豪雨が頻発する今、ドローンの機動力は命を救える手段になり得る。行政と連携しながら、被災地支援の仕組みづくりに取り組んでいきたいです。

「ありがとう」「またお願いね」と言われる仕事がしたい。そんな気持ちで、これからも「なんとかなる。なんとかする。」という精神で前に進みます。

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