未定義を定義し、変革を実行へ導く――Frontegrity Consultingが掲げる誠実さと実行力
株式会社Frontegrity Consulting 代表取締役社長 前田 航氏
2026年4月に設立された株式会社Frontegrity Consultingは、戦略・業務・DX/IT領域を軸に企業変革を支援するコンサルティングファームです。設立間もないながらも、大手コンサルティングファーム出身者を中心とした体制構築と柔軟な支援モデルを強みに、リーディングカンパニーへの価値提供を目指しています。本記事では、代表取締役社長の前田航氏に、事業の特徴や強み、経営における価値観、そして今後の展望について伺いました。
変革の上流から実行まで伴走する総合コンサルティング
――現在の事業内容について教えてください。
当社は、戦略、業務、DX/ITの各領域においてコンサルティングサービスを提供しています。いわゆる総合系コンサルティングファームの位置付けであり、企業の中期経営計画の策定やCXOが抱える経営課題の解決、新規事業の立ち上げ支援、既存事業の成長戦略の見直しなど、幅広いテーマに対応しています。
また業務領域では、フロントからミドル・バックまでの業務改善や高度化を支援し、企画構想から実行フェーズまで一貫して伴走します。またDX/IT領域では、企画・構想段階から実行推進までを支援し、企業の変革を実現するための具体的な取り組みを支えていきます。
主なクライアントは、各業界のトップクラスの企業を対象としており、日本を代表するリーディングカンパニーに対して価値提供していくことを目指しています。
――他社と比べた強みはどのような点にありますか。
まず大手コンサルティングファームとの違いとして、支援体制の柔軟性があります。当社では必要に応じて最低限の人数から支援が可能であり、クライアントにとって最適な体制を構築できます。また、経験豊富なコンサルタントが現場に深く関与し、営業からデリバリーまで一貫した高品質な支援を実現しています。
クライアントは、課題やゴールは見えているものの進め方やアウトプットが曖昧なケースも多く、特に先端的なテーマを扱う企業ではその傾向が顕著です。当社はこうした最初期フェーズから伴走し、方向性の定義から課題解決まで一貫して支援します。またコスト面では、外資系ファームと比較して相対的に抑えられる点が特徴です。
新興系のコンサルティングファームとの違いとしては、生成AI系スタートアップとの協業や、親会社である株式会社Speeeのアセットを活用できる点が挙げられます。設立間もない企業でありながら、リソースがゼロではない状態からスタートできている点は強みです。
人材はコンサルティングファーム出身者を中心に構成する予定で、プロジェクトの品質を高い水準で維持していきます。さらに、コンサルティングサービスのバリューチェーンを分業し、セールスとコンサルタントの役割を明確化しています。バックオフィスは親会社のリソースを活用することで、コンサルタントが本来の業務に集中できる体制を整えています。
誠実さを軸にした組織づくり
――採用において重視しているポイントを教えてください。
スキルや経験も重要ですが、それ以上に人柄を重視しています。特に「誠実さ」を最も大切にしています。これはクライアントに対してだけでなく、社内のメンバーに対しても同様です。
社名である「Frontegrity」はintegrity(誠実さ)に由来しており、その考えの通り、この価値観に共感できる人材とともに組織をつくっていきたいと考えています。
チャレンジを選び続けたキャリア
――これまでのキャリアについて教えてください。
教育学部を卒業し教員免許も取得していますが、公務員ではなく民間企業を選びました。公務員も魅力的な選択肢の一つでしたが、自身としては、成果に応じて評価される環境でチャレンジしたいという思いがあり、民間企業の道を選びました。
新卒では証券会社に入社しました。厳しい環境であることは理解していましたが、若いうちにそのような経験を積むことで自分の土台が強固になると考え、敢えてその道を選びました。実際に想像以上に大変でしたが、非常に良い経験だったと感じています。
その後コンサルティング業界へ転身しました。理由は大きく三つあります。一つは、引き続き厳しくチャレンジングな環境で成長したいという思い。二つ目は、多様なバックグラウンドを持つ人材と働きたいという点。そして三つ目は、企業全体の課題解決に関わりたいという志向です。
証券会社では一部門の業務に限定されていましたが、コンサルティングであれば企業全体、さらには業界単位での課題解決に携わることができます。その点に魅力を感じ、現在に至っています。
未定義を定義し、実行まで導く経営哲学
――経営において大切にしている価値観を教えてください。
誠実さに加えて、ミッションとして掲げているのが、“変革の最前線で「未定義」を「定義」し、クライアントの意思決定と実行責任を最後まで支える”という考え方です。
これまでの経験の中でも、リーディングカンパニーであっても、変革に必要な論点や将来の方向性が抽象的なまま進んでしまうケースは少なくないと感じています。
そうした状況に対して、曖昧なまま進めるのではなく、お客様にとって腹落ちする形で必要な論点を明確化し、言語化した上で合意を形成する。そして最終的には、事業や業務に成果が表れるところまで伴走することを大切にしています。
――今後の展望について教えてください。
創業から3年目までは、経営基盤を固め、土台をしっかり構築する期間と位置づけています。そのため、クライアントの課題や案件については領域を限定せず、幅広く取り組んでいく方針です。
一方で、前職までの経験を踏まえると、経営アジェンダのような企業にとって本質的な課題や、テクノロジーを含む先端的・トレンド性の高いテーマ、あるいは他のファームでも前例の少ない領域での課題解決に強みがあると考えています。
このようなプロジェクトに取り組むことで、クライアントに対するプレゼンスの向上だけではなく、今後、当社に参画いただく人財にとっての魅力や採用ブランディングにもつながると考えています。そうしたテーマを軸に、会社としての価値を高めていきたいと考えています。
また将来的な組織については、立ち上げ期は幅広く対応しつつも、その後はクライアントニーズや参画メンバーのケイパビリティを踏まえ、専門性の高い体制へと発展させていく方針です。そのような体制を構築し、会社としての優位性を確立していきたいと考えています。
パフォーマンスを支える自己管理
――リフレッシュ方法や日々意識していることを教えてください。
特別なことはしていませんが、まず睡眠時間をしっかり確保することを大切にしています。また、会社の仲間と会話する時間も重要で、食事や飲み会などのコミュニケーションがリフレッシュにつながっています。
加えて、ジムでの運動も取り入れています。心身のバランスが仕事のパフォーマンスに直結すると考え、健康管理は意識的に行っています。
仕事に集中するためにも、自分自身のコンディションを整えることは欠かせません。日々の積み重ねが結果につながると考えています。