多汗症への「愛」を胸に、コンプレックスを強みに変える挑戦者の経営哲学

エリーモアーインターナショナル合同会社 代表取締役 山城絵里氏

「かきたくないのに止められない… 汗っかき・多汗症で悩んだら最初に読む本(すばる舎)」の著者であり、自身の経験を活かして多汗症の社会的認知向上に挑む山城絵里氏。

その活動の根底には、多汗症という症状に対する深い理解と、同じ悩みを抱える人々への強い思いがあります。

個人ブランディングを通じて社会にポジティブな変化をもたらそうとする、唯一無二の挑戦に迫りました。

唯一無二の経験が織りなすブランディング戦略

――現在の事業内容と、その特徴を教えてください。

弊社は、多汗症に関する執筆活動を軸に、SNS発信やメディア出演など、情報発信に特化した事業を展開しています。私自身の体験をもとに、多汗症に対する正しい知識とイメージを広めることが目的です。

例えば、台湾の漢方浴用剤のモデルを務めた際も、単なる仕事としてではなく、自分のブランディングの一環として捉えました。SNSの反応やデータを分析しながら、どうすれば多くの人に届くのかを常に考えています。

企業理念としては、「多汗症をマイナスではなく、個性として受け入れられる社会をつくる」ことを掲げています。ただ症状を伝えるのではなく、高貴で魅力的な存在としてブランディングしていく戦略を取っています。

苦悩を糧に、運を味方につけて進む

――経営者になった経緯と、今の活動に至るまでの変化を教えてください。

私はもともと看護師を目指していましたが、実習中に多汗症の影響で手技がうまくできず、挫折してしまいました。歯科衛生士を目指しても同じ壁にぶつかり、「人のために生きられない」と思い詰めたこともあります。

しかし、引きこもっていた時期にネットで多汗症について調べたことが転機になりました。同じ悩みを持つ人々と繋がり、「自分だけじゃない」と気づけたことで、活動の方向性が見えてきました。

今の夢は、「多汗症に対する世の中の認識を変えること」です。その第一歩として出版した著書を通じて、議論を社会全体に広げていきたいと考えています。

共感が生み出すつながりの力

――現在の組織運営について教えてください。

現時点では、私一人で会社を運営していますが、SNSでの発信を通じて多くの共感や応援をいただいています。それが、活動を続ける大きな原動力になっています。

本音で発信することを大切にしており、X(旧Twitter)などでは感情を包み隠さず共有しています。そうすることで、同じ悩みを持つ方々とのつながりが深まり、「この人を応援したい」と思っていただける関係性が築けています。

今後仲間が増えることを想定したときに重視したいのは、「多汗症に対する理解」と「前向きな姿勢」です。苦しみを知っているからこそ、それを価値に変えることができる。そう信じて活動しています。

社会を変える「個の力」を信じて

――今後の展望と挑戦について教えてください。

出版記念イベントを皮切りに、YouTubeやTikTokなどを活用した多角的な情報発信を強化していく予定です。また、英語を活かしたインタビュー企画など、国境を越えた発信にも挑戦していきたいと思っています。

現在は「自分が有名になること」よりも、「多汗症に関する正しい知識が広まること」に重きを置いています。そのため、書籍が独り歩きするほどの影響力を持つことが理想です。

今後は、自身の経験を活かした「コンプレックスを武器にする講座」なども展開していきたいと考えています。誰もが自分の弱みを強みに変えられる──そう信じて、多汗症をきっかけに社会に良い循環を生み出していきたいです。

多汗症への「愛」がすべての出発点

――リフレッシュ方法や、大切にしている価値観について教えてください。

昆虫が大好きで、自然の中で蝶々と触れ合う時間が何よりの癒しです。あとは、美味しいご飯を食べることですね。特にフレンチが好きで、食を通じて自分を整えるようにしています。

経営において大切にしているのは、「多汗症への愛」です。私にとってこの症状は、人生そのものと言っても過言ではありません。だからこそ、毎日そのことを考え、発信し続けています。

――最後に、これからどのような未来を描いていますか?

多汗症で悩む人が、“こんな生き方もあるんだ”と感じてもらえるような存在でありたいです。私の活動が誰かの希望になり、その人がまた次の誰かを勇気づける。そんな循環を作っていけたら嬉しいですね。

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