本質的な健康を地方へ届ける――Roots Fitnessが描く新しいフィットネスのかたち
株式会社PROUD COLOR 代表取締役 川島 諒太郎氏
パーソナルジム運営を中心に、「本質的な健康を届ける」という理念のもと事業を展開する株式会社PROUD COLOR。従来のパーソナルジムとは異なるセミパーソナルトレーニングに特化し、地域コミュニティとしての役割も担いながら事業を成長させています。本記事では、代表の川島諒太郎氏に、事業への想いや創業の背景、組織づくり、今後の展望について伺いました。
本質的な健康を支えるセミパーソナルジム
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
当社ではパーソナルジムを運営しています。一般的なマンツーマン型とは異なり、セミパーソナルトレーニングに特化していることが特徴です。1人のトレーナーが3~4名ほどのお客様を同時に指導するスタイルで、マンツーマンとグループレッスンの中間に位置しています。
トレーニング内容も、大型マシンを並べるのではなく、自重トレーニングが中心です。必要最低限の器具を活用しながら、無理なく続けられる環境づくりを重視しています。
短期間で結果を求めるというより、半年から1年以上かけてライフスタイルそのものを変えていきたい方に向いているジムです。健康を一時的な結果ではなく、長く続く習慣として身につけていただきたいと考えています。
――理念やビジョンについて教えてください。
私たちが掲げているパーパスは、「全ての人に本質的な健康を届ける」ことです。
健康というと身体面をイメージされる方が多いですが、私は身体的健康だけでは不十分だと考えています。弊社では、精神的な健康や人とのつながりを含めた社会的な健康までそろってこそ、本当に価値のある健康と定義しております。
セミパーソナルをメインサービスとしているのも、そういった考えが根底にあるためです。知らない人同士が同じ空間で運動をする中で、気分が高まり自然な交流が生まれます。各店舗エリアにて、フィットネスコミュニティも運営しており、定期的にイベントも開催しています。
ジムを単なる運動施設ではなく、人が集まり、つながりが生まれるコミュニティにしたい。そうした場づくりも通じて、本質的な健康を届けていきたいと考えています。
軽井沢との出会いが創業のきっかけに
――会社設立に至った経緯を教えてください。
もともと独立志向が強かったわけではなく、以前はパーソナルジムで店長を務めていました。
転機になったのはコロナ禍です。フィットネス業界の変化を目の当たりにし、その頃から個人での活動も始めました。
そんな中、東京のお客様から軽井沢の話を聞く機会がありました。リモートワークが広がる中で、「軽井沢にはこうしたジムが少ない」という話を伺ったんです。
ちょうど前職を離れる時期でもあったため現地へ足を運んだところ、環境の良さや今後の可能性を感じました。そこで最初の店舗を軽井沢に出そうと決め、会社を設立しました。
経営判断で大切にしていることもシンプルです。チャンスやきっかけがあったら、まず挑戦してみることです。
もちろん全てが成功するわけではありません。ただ、やらずに終わることが一番もったいないと思っています。まずは全力で取り組み、その経験を次につなげることを大切にしてきました。
また、事業を進める上では従業員やお客様、地域の方々など、多くの人を巻き込むことが重要だと考えています。そのためにも、みんながワクワクできる未来を示すことが経営者の役割だと思っています。
情熱を共有できる仲間と組織をつくる
――組織づくりで大切にしていることを教えてください。
コミュニケーションの頻度には気を配っています。会う回数が少なすぎても良くありませんが、逆に多すぎると負担や圧迫感になってしまうこともあります。
そのため、月に一度は全員と対面で会うようにしています。現在は20名未満の組織なので、一人ひとりとしっかり顔を合わせることを大切にしています。
また、オンラインでも定期的に時間を設けています。1対1で話すこともありますし、グループでミーティングを行うこともあります。頻度を決めて継続することで、日常的なコミュニケーションを維持しています。
採用において最も重視しているのは情熱です。
もちろん能力は大切ですし、仕事ができることも重要な要素です。ただ、これまでの経験を振り返ると、能力だけで採用した人が必ずしも長く活躍するとは限りませんでした。
それよりも、会社のミッションやビジョン、パーパスに共感し、情熱を持って取り組んでくれる人の方が結果的に長く活躍してくれることが多かったんです。
最初は経験やスキルが十分でなくても、想いを持って挑戦し続ける人は成長していきます。だからこそ私は、どれだけ会社の目指す方向に共感し、一緒に進んでくれるかを重視しています。
事業を大きくしていくためにも、同じ目標を見ながら挑戦できる仲間を増やしていきたいですね。
地方の健康度を高める企業を目指して
――今後の展望について教えてください。
現在はフランチャイズ展開の準備を進めています。まずはこの事業を全国へ広げていくことが大きな目標です。
また、軽井沢では子ども向けの体操教室事業も進めています。今後はそうした事業も含めて、複数の地域へ展開していきたいと考えています。
事業を拡大すること自体が目的ではありません。地方の方々が継続的に健康づくりへ取り組める環境を増やすことが目的です。そのためにも、地方の健康度向上に貢献できる事業として成長していきたいと考えています。
――今後に向けて、課題として感じていることはありますか。
地方で事業を展開する以上、トレーナーや専門職人材の採用は避けて通れません。都市部では比較的採用しやすい職種でも、地方になると難易度が上がります。
だからこそ、人材育成にも力を入れています。社内での育成はもちろん、外部のトレーナースクールとも連携しながら、現場で活躍できる人材を育てる体制づくりを進めています。
社会性のある仕事だからこそ挑戦し続けられる
――リフレッシュ方法について教えてください。
サウナが好きで、ほぼ毎日のように利用しています。ドライブも好きなので、一人で車を走らせながら各地を回ることもあります。
もし一日自由な時間ができたら、誰かと過ごすよりも一人の時間をつくるかもしれません。ドライブや少し遠出をしながら頭を整理する時間が、自分にとって大切なリフレッシュになっています。
――経営者として大切にしている価値観を教えてください。
私にとって一番大切なのは社会性です。誰かの役に立つことや社会に価値を生み出すことがなければ、本気で取り組み続けるのは難しいと思っています。
個人で活動していた時期もありましたが、自分一人のためだけに働くことには限界を感じていました。だからこそ会社という形を選び、多くの人と関わりながら事業をつくっています。従業員やお客様、地域の方々など、人とのつながりがあるからこそ責任感も生まれ、困難な場面でもやり切ろうと思えるんです。
これからも「地方の健康度を上げる」というミッションの実現に向けて、社会性を持ち、多くの人の役に立てる事業づくりに取り組んでいきたいですね。