技術と泥臭い努力で業界の常識を覆す。株式会社ルーキースマートジャパン・沢坂弘樹氏が挑む「AI×事業開発」の最前線
株式会社ルーキースマートジャパン 代表取締役 沢坂 弘樹氏
激動するIT業界において、AIとDXを武器に「0から1」を生み出すスピード感で注目を集めているのが、株式会社ルーキースマートジャパンの代表取締役・沢坂弘樹氏です。エンジニアとしての確かな技術力と、スタートアップの執行役員として培った事業開発の知見を融合させ、クライアントの課題を根本から解決へと導いています。元プロ野球選手という異色の経歴を持つ同氏に、経営の哲学や組織論、そして未来への展望を伺いました。
目次
クライアントに伴走する「技術者経営者」の役割
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
弊社は、AI開発やDX支援を主軸に展開しています。単にシステムを導入するだけでなく、私自身がクライアントの現場に深く入り込み、ヒアリングから企画・設計、開発、そして導入までを一人で一気通貫で行うことが最大の強みです。
多くの企業で「開発会社とのコミュニケーションコスト」が課題となる中、私自身がエンジニア出身であるため、現場の課題を即座に汲み取り、ダイレクトに開発に落とし込めます。CRM導入やリアルタイム商談支援システムの構築など、多岐にわたる案件をこなしていますが、共通しているのは「事業の骨格から設計できる」という点です。また、最近ではAIによるコーディングの民主化が進む中で、単なる技術提供にとどまらない、より上位の事業戦略レベルでの価値提供を意識しています。スタートアップの執行役員として、0から1を作り上げた経験があるからこそ、経営者の目線でAIとDXのインフラをどう最適化すべきかを提案できるのです。
常に「人と違う道」を切り拓く
――経営者になられた経緯を教えてください。
もともと25歳まで、パナマやオーストラリアなどでプロ野球選手として活動していました。野球を引退後、エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、業務コンサルティングやスタートアップの立ち上げに携わってきたことが今の原点です。副業として支援を行っていた際に「これなら自分でやっていける」という手応えを感じ、独立を決意しました。
――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。
私が経営において譲れないのは、「人と違うことを、人と違うやり方で成し遂げる」という点です。一般的な道は標準化されたシステムの中にある成功ルートですが、そこを辿れば多くの企業と同じ土俵で競争することになります。もちろん難易度は高いですが、新しいブルーオーシャンを見つけ、自分なりのやり方で開拓していく。その過程そのものが、経営の醍醐味だと考えています。
「尖った個」が集まる、新しい時代の組織設計
――組織運営で意識していることを教えてください。
現在は私自身がプレイヤーとして動く体制ですが、将来的には、「個性は強いが社会には馴染めない」といった、能力が極めて尖った人々が活躍できる場所を作りたいと考えています。
業界の標準的な組織モデルに疑問を感じており、もっと自由度が高い新しい仕組みを構築したいですね。
「影響力」という最後の壁を越え、業界構造をひっくり返す
――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
現在は、AI対策やAIO(AI Optimization)の知見を深め、認知を広げるためのマーケティングに一番投資しています。どんなに良い技術があっても、最終的に「人を集められる力」や「影響力」がなければビジネスはスケールしません。
3年後を見据えると、短期的な売上の多寡よりも、どれだけのストック資産を積み上げられているかが重要だと考えています。コーディングの価値が相対的に下がる未来において、最終的に物を言うのは「売る力」や「コネクション」です。だからこそ、今は自らメディアやプラットフォームを育てることに全力を注いでいます。10年、20年先には、特定の業界構造を根底からひっくり返すようなサービスを生み出し、小人数でも巨大なインパクトを与えられる存在になりたいですね。
仕事とダンスに捧げる日々。リフレッシュと探求の果てに
――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。
野球選手を引退した後、リハビリを経てアマチュアのキックボクシングでチャンピオンになった経験があります。今はスポーツの分野をダンスに切り替え、プロのダンサーを目指して週7日で練習に励んでいます。
仕事とダンス、この二つが私の日々を構成するすべてです。ダンスも経営も、「どうすればもっと上に行けるか」を突き詰めるという点では変わりません。常に新しいことに挑戦し続け、まだ見ぬ自分を見つけるプロセス自体が、経営者としての活力に繋がっています。これからも、技術の進化を追いかけながら、自分なりのスタイルで新しい価値を世の中に問い続けていきます。