認め合いがつなぐ安心の社会へ――一人ひとりの力を引き出す環境をつくる

合同会社and Clala 代表取締役 徳永真紀氏

合同会社and Clalaは、アナウンス、企業研修、教育の3つの事業を展開しています。根底にあるのは「人と組織が本来持っている力を発揮できる環境をつくる」という共通の思いです。長年アナウンサーとしてご活躍し、イメージコンサルタントとしては人の魅力や可能性を引き出してきた徳永真紀代表。本記事では事業に込めた思いやこれまでの歩み、組織のあり方、今後の展望について伺いました。

一人ひとりが力を発揮できる環境をつくる

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

主に3つの事業に取り組んでいます。

一つ目がアナウンス事業で、メディア出演や講演、司会、ナレーションなどを行っています。特に現在力を入れているのが司会です。単に台本通りに進行するのではなく、その場にいる方々が安心して話せる空気や一体感を生み出し、主催者と来場者を繋いで、欲しい結果を共に創ることを大切にしています。

二つ目は企業研修事業です。コミュニケーションやチームビルディング、印象戦略、ホスピタリティなどを通して、人材と組織づくりを支援しています。法人化してからは、さまざまな分野の講師と組み、さらに幅広くそれぞれの企業に適した研修をつくるようになりました。

三つ目が教育事業です。ここでは「教育」ではなく、興味の「興」を使った「興育」という言葉を大切にしています。自分と相手を認めることをベースに、興味や関心を育み、自分らしく伸び続ける力を育てたいと考えています。子どもだけでなく、親子イベントなども開催しています。

――会社として大切にしている理念を教えてください。

「認め合いが繋ぐ安心の社会を作っていく」という理念を掲げています。3つの事業を通じて、人と組織が本来持っている力を発揮できる環境をつくることが目標です。

会社名の「and Clala」にも、その思いを込めています。「and」は「あなたと」の「と」。そして「Clala」は『アルプスの少女ハイジ』に登場するクララから取りました。

私が好きなのは、クララが立ったという結果だけではありません。クララは病弱だったとしても、ありのままの存在に価値があり、ハイジたちとの出会いや安心できる環境によって、本来持っていた力を発揮できるようになりました。そして、あの作品を代表する名言も生まれたのです。どんな人でも、自分らしくいられる環境と出会うことで成長でき、お互いに良い影響を与え合える。そのような社会をつくりたいと思っています。

伝える仕事の先に見つけた、経営への答え

――これまでのキャリアと、経営の道に進んだ背景を教えてください。

高校生の頃からアナウンサーになりたいと思っていて、特に心が繋がり合うラジオの世界が好きでした。大学卒業後はラジオ福島で局アナになり、その後、地元の広島県へ戻ってからフリーアナウンサーとして20年以上活動してきました。

その途中でイメージコンサルティングにも出会いました。テレビに自分の服で出演していた頃、母から「具合が悪いの?」と言われたことがあったんです。自分では好きな服を着ていたのですが、そこで「自分が好きな服と、人から良く見える服は違う」と気づき、印象戦略や自己ブランディングを学びました。

アナウンサーとして「伝える仕事」をし、イメージコンサルタントとして「魅力や可能性を引き出す仕事」を続ける中で、本当に多くの方と出会いました。そこで感じたのが、能力がない人はいないということです。ただ、その力を発揮できているかどうかは、置かれている環境によって違います。

だから、人そのものを変えるのではなく、「人が自分らしく輝ける場所をつくろう」と考えるようになりました。それまで個別に取り組んできた仕事をつないだ時、その根底にある思いに気づき、会社という形につながっていきました。

――経営判断では、何を軸にしていますか。

事業ありきというより、理念を軸に判断しています。「個が輝くのか」「個が安心できる空間をつくれるのか」という二つです。仕事を受けるかどうかや、誰と取り組むのかも、この軸で考えています。

今は3つの事業がありますが、将来も必ず3つとは限りません。同じ理念を持つ人と出会えば、別の事業が生まれる可能性もあると思っています。法人化したことで、思いを共有できる人たちと軽やかにタッグを組めるようになったことは、大きな変化と楽しみです。

固定された組織ではなく、価値観でつながるチームへ

――今後、どのような組織をつくっていきたいですか。

今のところ、社員を増やして組織を大きくするというより、理念を共有できる人たちとプロジェクトごとにチームを組んでいきたいと考えています。アナウンス事業では、ただ上手に進行する司会者ではなく、安心できる空間をつくり、人と人をつなげられる司会者と一緒に価値を高めていきたいです。企業研修では、異なるコーチングスキルを持つ方や薬膳の先生などとも組みながら、企業ごとの目的に合ったプログラムをつくっています。

一緒に仕事をするうえで大切なのは、価値観の共鳴です。個々の違いを認め合い、「こうあるべき」という考えに縛られすぎない人と仕事をしたいと思っています。意見がAとBに分かれた時に、どちらが正しいかを争うのではなく、「ではC案をつくろう」と考えられる関係が理想です。

――リフレッシュする時は、どのように過ごしていますか。

勤めていた時、フリーになってから、そして今も、働き方は変わっても仕事とプライベートを明確には分けていません。遊びに行って感動するものに出会ったら、「これをどうやって、誰に伝えよう」とワクワクしてしまいます。有難いことに全てがネタになる仕事なので、大変なことも含めて、公私混同しながら楽しく生きています。

ただ、最近は自然の中に身を置くことを大切にしています。普段から思考を働かせる癖があるので、自然の中では少し思考を止め、自分の直感や本当にやりたいことと向き合う時間をつくっています。

仲間とともに走り続ける

――今後、挑戦していきたいことを教えてください。

現在は3つの事業を同時に進めているため、自分一人の時間や力には限界があると感じています。だからこそ、これからはそれぞれの事業で仲間を増やし、お互いの能力を出し合えるチームをつくっていきたいです。

私自身、得意なことも不得意なこともあります。営業が苦手という部分もありますし、一人ですべてをできるとは思っていません。それぞれ異なる個性や特性を持った人が集まり、バランスの良いチームをつくって、もっと大きく役に立っていくことが課題であり、これからの挑戦です。

また、外から見ると何をしている会社なのか伝わりにくい部分もあると思います。それをきちんと伝えるための見せ方や発信にも取り組んでいきたいです。

――3つの事業を同時に進めることへの思いを聞かせてください。

一つの事業に集中して成功を目指すやり方もあると思います。でも、私の場合はやりたいことが3つ浮かびました。難しいかもしれませんが、「やりたいからやる」という気持ちがあります。

世の中にある悩みは待ってくれませんし、私自身のやりたいことも止まりません。だから、どうすれば3つを同時に走らせることができるのかを考え続けています。その答えの一つが、それぞれの事業での仲間づくりです。違いを認め合い、それぞれが持つ力を発揮できるチームをつくりながら、諦めずに3つの事業を育てていきたいと思っています。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。