「想像を創造する」を力に、新たな価値を生み出す――クリエイト・イマジネーション株式会社の挑戦
クリエイト・イマジネーション株式会社 代表取締役 玉村 敏章氏
クリエイト・イマジネーション株式会社は、現在、SESを中心に、お客さま先に常駐してシステム開発を行っています。案件によっては出社とリモートを組み合わせた働き方にも対応しながら、今後は研究開発にも取り組み、新たなサービスを生み出していく構想を持っています。社是に掲げるのは「創造・想像する」。頭の中で描いたアイデアを、実際のサービスとして世の中に届けたいという玉村敏章氏の思いに迫りました。
目次
SESを軸に、未来のサービスを「想像」し「創造」する
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
現在は、ほぼ100%がSESで、お客さま先に常駐してシステム開発を行っています。案件によってはリモート作業に対応できるものもありますが、フルリモートはまだ少なく、出社とリモートを併用するケースが多いですね。
一方で、まだ実現できてはいませんが、研究開発にも取り組んでいきたいと考えています。スマートフォンやタブレットをはじめ、AI、セキュリティ、ビッグデータなど、最先端のIT技術を活用しながら、新しいサービスを展開していきたいと考えています。
――御社の社是「想像を創造する」には、どのような意味が込められているのでしょうか。
頭でイメージする「想像」と、実際に物を作る「創造」です。まず「こういうサービスを作りたい」と想像し、それを実際に形にして、サービスとして世の中に出していく。そこを大切にしたいという思いから、「想像を想像する」という言葉を社是にしています。
経営理念としては、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類・社会の進歩・発展に貢献すること。そして、社会への貢献および、お客さまの満足のために、新たな価値を創造し続けることを掲げています。
――研究開発について、具体的な構想はありますか。
近い将来の実装を目指し、日常のパーソナルな体験をよりスマートにアップデートする新規サービスの構想・研究開発を行っています。最先端のデジタル技術やデバイスの特性を融合させることで、自宅にいながらにして店舗と同等以上のパーソナライズされた体験を提供できる仕組みの確立を目指しています。
具体的な技術基盤やアプローチ手法については現在ブラッシュアップ中のため非公開としていますが、外部の専門的な知見や技術を持つ企業とのアライアンスも視野に入れ、開発を推進してまいります。
開発から営業まで――経験を重ねて経営者へ
――経営者になられた経緯を教えてください。
もともとは大阪出身なのですが、新卒で入社した会社では、横浜の本社で3年間鍛えてもらうように言われていました。しかし、実際には横浜の本社で1か月間の新人研修を受けた後、お客さま先に常駐することになりました。そのお客さま先で10年間業務に携わることになり、「3年くらいで大阪に戻れるかな」と思っていた夢は砕け散りました。
新人研修を終えてからはシステム開発を10年ほど経験し、社会保険関連のシステムを7、8年ほど担当しています。
その後、営業本部長から声を掛けていただいたことをきっかけに、開発部署から営業部署へ移りました。上海の子会社を活用したオフショア開発にも携わり、日本と上海を行き来しながら営業をするようになったんです。
開発だけでなく、ある程度年齢を重ねたら、管理面やお客さまとのコミュニケーション、営業的な部分も学ぶ必要があると思っていました。そこで経験したことは、今の経営にも生きていると考えています。
転機になったのは、父親の体調です。大阪に一人で暮らしていた父親が腰と首の手術を受けることになり、面倒を見る人がいなかったため、会社を退職して大阪に戻ることを決めました。
それから2年ほどして再び横浜に戻り、それまでの仕事上のつながりを活かして仕事を始めています。以前から会社を作りたいという想いもあり、2016年に会社を立ち上げました。
父親のことがなければ、以前の会社でずっと働いていたと思います。振り返ってみると、父親のことが独立するきっかけの一つになったと考えています。
人とのつながりを大切に、組織を強くしていく
――組織運営で意識していることを教えてください。
今、一番の課題は採用です。案件はいただいているのですが、それに対応できる人材がいないため、案件を受けられないことがあります。それは売り上げにも影響しますので、まずは案件に対応できるエンジニアの採用が最重要課題です。
特に、お客さま先でしっかり対応できる、リーダー格となる人材を採用したいと考えています。その上で、その人の配下に経験の浅い方やパートナー企業のエンジニアに入ってもらい、OJTで育てていく形をつくっていきたいです。
また、お客さま先に社員が常駐していると、日々顔を合わせることがありません。そのため、対面で打ち合わせをする時間を設け、何か問題を抱えていないか、困っていることはないかなど、直接話を聞きながら状況を確認するようにしています。
次世代のサービス開発と、誰もが活躍できる仕組みの構築へ
――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
研究開発を進めて、新しいサービスを世の中に出していきたいですね。頭の中にはいろいろと構想があります。
また、シニアの方にも活躍していただける場をつくりたいです。開発では年齢面で難しい案件もありますが、PMOのように管理面をサポートする仕事であれば、これまでの経験を生かせる可能性があります。
さらに、会員制のQ&Aサービスも構想しています。システム開発では、問題がまったく起きないプロジェクトはないと思っています。誰に聞いていいのか分からない問題が発生したときに、さまざまな業種や経験、スキルを持った人が集まってディスカッションし、解決策を考える。そうした場にシニアの方にも参加していただき、これまで培ってきた経験や知識を生かしてもらえたらと思います。
野球、キャンプ、そして行きつけの店でリフレッシュ
――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。
野球が好きで、プロ野球では阪神を応援しています。また、キャンプにもよく出かけ、年に数回は自然の中で過ごします。テントを設営したり、料理をつくったりしながら、あえて不便な環境に身を置くことも楽しみの一つです。
お酒も好きなので、週末には行きつけの立ち飲み屋に足を運びます。そこで一杯楽しんだ後は、よく行くカラオケバーで歌ったり飲んだりすることもあります。野球やキャンプ、気の置けない店で過ごすひとときが、仕事から離れてリフレッシュする大切な時間になっています。
――経営を続ける上で、これだけは譲れないという思いはありますか。
やはり、社会に貢献していきたいという思いがあります。自分が生きた証を残したいという気持ちもありますし、自分も含めて、多くの人に幸せになってもらいたい。
このビジネスを通じて新しいサービスを生み出し、社員はもちろん、そのほかの人にも幸せになっていただきたいですね。
一方で、便利すぎることが必ずしも良いとは思っていません。不便な体験から得られる知識もありますし、そこから自分で考えることもあります。
AIやITが進歩することは喜ばしいことですが、その一方で、自分で考える機会が失われてしまうこともあると思います。便利さだけを追求するのではなく、人が考え、経験することも大切にしながら、新しい価値を生み出していきたいですね。