挑戦者が成長し続けるための環境をつくる——Kachiluの思想と実践
Kachilu株式会社 代表取締役 今井 隆太郎 氏
Kachilu株式会社は「挑戦者に成長を」という理念のもと、スタートアップや成長を目指す企業が“成長できる環境”を整えることに取り組んでいます。本記事では代表の今井隆太郎 氏に現在の取り組みや経営の考え方、今後の展望について伺いました。
成長の“3要因”に効くプロダクト群で、挑戦者の環境をつくる
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
「挑戦者に成長を」という理念のもと、スタートアップ企業や、これから成長を目指していく中小、大企業の挑戦を支援し、企業が成長できる環境を用意することを目指しています。
成長を突き詰めると、要因は3つで「組織の強化」「売上の拡大」「コスト削減」だけだと考えています。ここを実現する上で、プロダクトを通じてユーザーに価値を届け、体験をつくることを一番大事にしています。
プロダクトは複数あり、採用・組織領域ではAIで採用を全自動化していく「Kachilu Scout」、ストックオプションの発行をWeb上で簡単かつ低コストで行える「Kachilu ストックオプション」があります。リーガル領域では電子契約やAI契約など、コストカットにつながる部分にも取り組んでいます。バックオフィス領域のほか、現在開発中としてマーケティング・セールスを完全自動化していくプロダクトも予定しています。
個の成功から社会の価値へ
――経営者になられた経緯を教えてください。
キャリアとしては、アクセンチュアに在籍し、5年ほどおりました。ある程度のことが学べた時に先輩のお誘いでブティック型(特定の分野や業界に特化した)コンサルティングファームを副業で稼いでいて、「会社にいるよりも稼げるのではないか?」と思い、サッと独立をしました。最初はコンサルティングの受託で利益も出ましたが、1年半〜2年ほど経った頃に「社会に対して何もインパクトを与えられていない」という焦燥感が強くなりました。そこから、“社会に良いインパクトを与えられる事業をやりたい!”と思い、プロダクトに舵を切りました。試行錯誤の末、会社設立時などに必要な各種手続きが面倒である点に着目し、Web上で書類作成・申請ができるサービスを始めたところ、売上が立ち上がり始めたという経緯があります。
強い個より強い“組織”へ
――組織運営で意識していることを教えてください。
弊社は現在、5名体制で、業務委託を入れると10名弱の体制です。
前職において、個の力だけでなく“組織力”が事業を前に進めることを体感しました。企業理念のほか、カルチャーやミッション、サービスバリューがメンバー間で非常に浸透していました。正直、他のコンサル会社と比べた時に優秀な人が多いかと言われるとそうではなく、個々の力も強いわけではありませんでしたが、組織力であれだけのものを作り、売れるのは、私の考え方を180度変えてくれました。大きなことをするには組織力で戦う必要があると学びました。
コミュニケーションでいえば、社内での行動指針が浸透できるようにしていく、というところです。そのためにこれはこうした方がいい、とか間違っている、というようなことをお互いに言いあえるように、フラットな職場環境を意識しています。
――社員に求める姿勢はどのようなものですか。
1つ目は「売る価値を考える」ことです。プロダクトを通してユーザーに価値を届ける体験を作る、そのために必要十分な品質・機能サポートを全員で構築する、ということを大事にしています。
2つ目は「とにかくやる!」です。PDCAというより、PDDD…というくらいにまずやって、ダメなら修正する。正解がないことに挑む以上、チャレンジしていこう!ということです。
3つ目が「なぜそれに価値があるのか」を常に問い続けよう、ということです。全体像を構造的に整理し、評価し、意思決定する。このプロセスが高速化につながると考えています。
Kachiluが想起される未来へ
――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
事業としては2つありまして、1つ目が、成長を目指す企業が「採用を拡大したい」「コストを減らしたい」と思ったとき、最初に「Kachilu」が想起され、使われるような社会に・存在になるということです。
そして2つ目は将来的には海外展開していきたいと考えています。
今後はAIエージェントで“全自動化”が進むと見ています。ツールをきちんと正しく使いこなせているユーザーはほんの一部で、残りは面倒・わからない・忘れるといった理由で機能を活用しきれないことが多いです。AIで70〜80点の標準を自動で出せるようになれば、多くの人が正しく使える状態に近づくと考えています。
――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。
運動をするようにはしてまして、休日や平日夜はよくテニスをしています。30半ばになって体力も落ちるかなとか思っていて。なんだかんだ最後は体力ですから、最後に立っている人が価値ですからね。