次の時代の“当たり前”を創る――広告を起点に広がる事業戦略と経営哲学

株式会社wonderX 代表取締役 野澤智貴氏

株式会社wonderXは、広告事業を軸にしながらも、その先にある新たな事業創出を見据えて成長を続ける企業です。SNSマーケティングをはじめとした広告領域で培ったノウハウを強みに、独自のポジションを築いてきました。本記事では、代表取締役の野澤智貴氏に、事業の特徴や経営に対する考え方、今後の展望について伺いました。

広告事業を基盤に、新たな価値創出へ

――現在の事業内容と強みについて教えてください。

現在は広告事業をメインに展開しています。もともと広告代理店に在籍していた経験をもとに起業し、マスプロモーションからデジタル、オンライン・オフラインを問わず幅広い施策に対応しています。

その中でも、創業当初はSNSマーケティングに特化してスタートしました。インフルエンサーを活用したD2Cブランドの運営経験があり、その実体験から「どのような人を起用し、どのような投稿をすれば売上につながるのか」というノウハウを蓄積してきました。この知見により、他社よりも精度高くインフルエンサーのアサインができる点が強みです。

また、単なるキャスティングにとどまらず、デジタル・オフラインを横断したプランニングができる点も特徴です。企画力を活かし、包括的なプロモーション設計ができることが競争優位性につながっています。

――事業を始めた背景やビジョンについて教えてください。

「次の時代の当たり前を創造する」というビジョンを掲げています。現在の広告事業は、その実現のための基盤として位置づけており、資金を生み出す役割を担っています。

今後は美容事業やリユース事業といった新規事業にも取り組む予定で、広告事業で得た利益を投資しながら拡大していきます。最終的には代理ビジネスではなく、自社で高い利益率を生み出せる独自事業を確立したいと考えています。

将来的には「エンターテインメント×テクノロジーで日本ナンバーになる」という目標も掲げています。日常のさまざまな体験がエンターテインメント化していく中で、そこにテクノロジーとアイデアを掛け合わせ、新しいスタンダードとなるサービスを生み出したいと考えています。

経営判断は中長期視点とスピードの両立で

――経営者になったきっかけを教えてください。

もともと起業を志していたわけではありません。会社員時代に大きな手術を経験し、人生は一度きりだと実感したことが大きな転機になりました。将来を考えたときに、挑戦するなら今だと思い、起業を決断しました。

また、会社員として働く中で、成長や挑戦に時間がかかると感じる場面もありました。より早く目標に到達するためには、自分で事業を行う方が合理的だと考えたことも理由の一つです。

――経営判断において大切にしている価値観は何でしょうか。

基本的にはLTV(顧客生涯価値)を軸に、中長期での投資対効果を重視しています。短期的な結果に左右されるのではなく、長期的に利益が最大化されるかどうかを基準に判断しています。

一方で、意思決定のスピードも非常に重要です。結果はやってみなければ分からない部分も多いため、判断自体は迅速に行い、その後の行動で正解に近づけていくという考え方です。特に損失が見込まれる場合には、早期に見切りをつけることを意識しています。

主体性を引き出す組織づくり

――組織運営で意識していることを教えてください。

現在はアルバイトや業務委託を含めて10名前後のメンバーが稼働しています。組織づくりにおいては、まず「やらせてみる」ことを重視しています。最初に最低限の指導は行いますが、教えすぎず、自分で考え、実行する機会を与えることを大切にしています。

また、最初から分業するのではなく、営業・管理・企画など幅広い業務を経験させることで、全体像を理解させるようにしています。その中で適性を見極め、最適な役割分担へとつなげていきます。

――コミュニケーション面で大切にしていることは何でしょうか。

個人の目指す方向と会社の方向性が一致していることが重要だと考えています。そのため、会社の方針を押し付けるのではなく、本人が何をしたいのかを理解し、それに対してどのようにサポートできるかを重視しています。

また、コミュニケーションの頻度や方法も意図的に調整しています。良い影響を与える関係性は密に、逆にマイナスになり得る場合は距離を取るなど、状況に応じた最適な関わり方を選んでいます。

――どのような人材と働きたいと考えていますか。

向上心や行動力があり、素直で謙虚な人です。プライドが強すぎると成長が阻害されるため、新しいことを柔軟に受け入れられる姿勢を重視しています。能力以上に、やる気や学ぶ意欲を大切にしています。

新規事業創出と組織強化への挑戦

――今後の展望について教えてください

広告事業の成長は引き続き進めつつ、新たな事業の創出に力を入れていきます。そのためには、組織として事業を推進できる体制づくりが不可欠です。

特に重要だと考えているのが、マネジメント層の強化です。成果を出せる人材を中心に経営陣を固め、その考え方や仕組みを組織全体に浸透させていくことが課題です。

また、スキルに依存しすぎず、一定の成果を出せるビジネスモデルの構築も進めていきたいと考えています。

――業界の今後についてどのように見ていますか。

広告業界においては、代理店の存在意義は今後薄れていくと考えています。その中で生き残るためには、何かに特化した強みが必要です。

また、AIの進化が進む中でも、人と人との関係性や営業力といった“ウェットな部分”は残り続けると見ています。こうした要素とテクノロジーを組み合わせることが重要です。

さらに、代理ビジネス全体が統合・再編されていく流れの中で、自社独自の価値を持つ事業モデルの構築がより重要になっていくと考えています。

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