腸内環境に向き合う確かなものづくり――OCTOGENOMEが描く健康・美容事業の展望
株式会社OCTOGENOME 代表取締役 神﨑 輝明氏
株式会社OCTOGENOMEは、腸内環境に着目したサプリメントを中心に、健康と美容の分野で事業を展開する企業です。代表取締役の神﨑 輝明氏が約30年にわたって積み重ねてきた業界経験と、自身の体験に基づいた製品づくりへの強いこだわりがあり、初年度から売上1億円を達成するなど、着実に成長を遂げています。本記事では、事業の特徴やこれまでの歩み、今後の展望について詳しく伺いました。
腸内環境に特化した製品開発と販売戦略
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
当社は、腸内環境に着目したサプリメントの企画・開発・販売を中心に事業を展開しています。現在の主軸は、腸内環境に働きかけるサプリメントで、身体の内側からコンディションを整えることを目的とした製品づくりを行っています。また、今後は化粧品分野にも本格的に進出する予定で、外側からのアプローチと内側からのアプローチの両面から価値提供を行っていきます。
製品づくりにおいては、単に価格競争に走るのではなく、根拠やエビデンスを重視する姿勢を徹底しています。お客様に対して責任を持てるかどうか、自分自身が納得して提供できるかどうかを判断基準とし、原料の選定から製品化まで慎重に進めています。長年この業界に携わってきた経験があるからこそ、「安かろう悪かろう」ではない、本質的な価値を提供したいという思いが強くあります。
現在取り扱っている主力商品は「ベルフロー・エッセンス」で、メーカーと連携しながら自社オリジナルとして展開しています。特徴は、菌そのものではなく、菌が発酵過程の中で作り出した発酵物に着目している点です。このアプローチに可能性を見出し、「これなら自信を持って届けられる」と確信できたことが、現在の事業の出発点となっています。
――販売方法や取引先について教えてください。
販売は、一般のお客様への直接販売に加え、法人やサロンなどを通じた販売の両軸で展開しています。特にサロンにおいては、施術による外側からのケアと、サプリメントによる内側からのケアを組み合わせた提案がしやすく、製品との親和性が高いことから、支持を得ています。また、サロンに限らず、個人事業主や副業として取り扱う方など、幅広い層との取引も特徴です。
一方で、一般的な店舗への卸売は行っていません。製品の特性上、十分な説明が必要であり、単に陳列するだけでは価値が伝わりにくいためです。そのため、現状では対面や紹介を中心としたアナログな営業手法を大切にしながら、着実に販路を広げています。
自身の体験から始まったキャリアと起業の背景
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
幼少期から原因不明の体調不良に悩まされてきたことが原点です。病院で検査を受けても明確な原因が分からず、日常生活の中で不安を抱えながら過ごす中で、「本当に体に良いものは何か」を探すようになりました。そうした中で出会ったのが健康食品やサプリメントの世界です。
当初は半信半疑だったものの、実際に取り入れることで体調の変化を実感し、この分野に強い関心を持つようになりました。そこから自然とこの業界に進み、気づけば約30年にわたり関わり続けています。自らの体で試し、良いものとそうでないものを見極めてきた経験が、現在の製品づくりの基盤になっています。
――これまでのキャリアについて教えてください。
これまでのキャリアは、営業が中心です。お客様への直接対応はもちろん、販売店や代理店との関係構築、成分に関する説明や研修、さらにはコンプライアンス面の調整など、幅広い業務に携わってきました。単に売るのではなく、相手に正しく理解してもらい、納得して選んでいただくことを大切にしてきました。
起業は50歳での挑戦でした。高校を卒業してすぐに造船業に従事しており、現場で体を酷使する仕事の中で体調を崩した経験があります。その経験をきっかけに営業の道へ進み、結果としてサプリメント業界一筋でキャリアを築いてきました。他の分野ではなく、この領域で勝負し続けることが最も確実だと考え、現在の事業に至っています。
成長の実感と今後の課題
――現在の組織体制について教えてください。
現在は代表である私と、財務を担当する役員の2名体制で運営しています。非常にコンパクトな組織ではありますが、その分、意思決定のスピードが速く、柔軟に動ける点が強みです。無駄なプロセスを省きながら、本質的な部分に集中できる体制を整えています。
――今後の展望と課題について教えてください。
今後は、商品のラインナップを拡充しながら、販売に関わるパートナーや法人の数を増やしていく方針です。サプリメントに加え、化粧品領域にも取り組むことで、より多角的な価値提供を目指しています。また、定期購入型の仕組みもすでに導入しており、継続的に選ばれる商品づくりと安定した事業基盤の構築を進めています。
一方で大きな課題は、新規顧客の開拓です。製品の特性上、理解していただくまでに時間がかかるため、単純な広告や販促だけでは広がりにくい側面があります。そのため、丁寧な説明や教育、そして販売に関わる方のスキル向上が重要になります。基盤を固めながら、着実に認知を広げていくことが求められています。
事業の拡張と目指す将来像
――将来的にどのような会社を目指していますか。
まずは現在の事業をしっかりと確立させることが最優先です。そのうえで、将来的にはホールディングス化も視野に入れています。別事業の展開や後継者の育成なども見据えながら、持続的に成長できる体制を構築していきたいと考えています。今の事業を軸にしながらも、将来に向けた広がりを持たせていくことが目標です。
私自身、50歳で起業しましたが、振り返ると「もっと早く挑戦してもよかった」と感じています。経営においては利益だけでなく、自分自身が納得できる仕事をすることが何より重要です。嘘をつかず、自信を持って提供できるものを扱うこと。その積み重ねが信頼につながり、結果として事業の成長にもつながっていくのだと思います。人生は一度きりだからこそ、自分らしく歩める選択を大切にしていきたいと考えています。