広告に頼らず14年。渋谷で積み重ねた信頼を、次は“リピート重視”のコンサルティングへ

株式会社NEUTRAL 代表取締役社長 寺田健志氏

渋谷で14年間、広告を使わずに営業を続けてきた寺田氏。小顔矯正や骨盤矯正をメインとした美容整体を軸に、リラクゼーション領域の施術も手がけてきました。かつては6店舗、スタッフ10人規模で事業を展開していた時期もありましたが、現在は夫妻で運営する形へと舵を切っています。その背景には、売上だけを追うのではなく、長く続けられる事業のあり方を重視する考えがありました。今回は、寺田氏のこれまでの歩みと、これから見据える新たな挑戦について伺いました。

広告に頼らず、渋谷で続けてきた現在地

——現在の事業内容について教えてください。

メインは小顔矯正、骨盤矯正といった美容整体です。そこを主軸にしながら、リラクゼーション系のマッサージも行っています。

多くの同業が存在する中で、強みといえる部分は、やはり渋谷というエリアで14年間、広告なしで存続できていることは強みだと思っています。実際、集客は広告ではなく、口コミや紹介が軸になっています。

技術面においては、「痛みの少ないソフト整体」を提供しています。なるべく体に負担をかけないことを重視しているのが特徴です。

モデル活動から整体の道へ。起業のきっかけと転機

——経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

実は社会人経験は3、4カ月ほどしかなくて、20代の頃はモデルとして活動していました。自分自身がトレーニングをずっとやっていたので、体をつくっている人間が人に教えたら説得力が増すのではないかという思いがありました。

そこで、トレーニング指導をやろうと考えたのです。そのために、運動を教える専門学校に入学しました。その学校には整体のコースが併設されていて、その際に初めて整体に触れたのです。

——整体を仕事にすると決めた流れはどのようなものでしたか。

当時は、まだパーソナルトレーニングが今ほど広まっていない時代でした。ただ、専門学校に通っている間に大々的に広告を打つ会社が登場してきて、今この領域で戦うのは難しいかもしれないと思ったのです。

むしろ、そういう会社が世の中に認知を広げた後で参入したほうがいいのではないかと考え、トレーニング事業は後回しにしました。

一方で、整体の授業では、自分の指の使い方などが生徒同士の練習でも評判が良かったのです。それなら、整体から始めてみようかなと思ったのが、個人で始めたきっかけです。

——振り返って、印象的だった転機はありますか。

最初の大きなきっかけは、お客さまの中に東京ガールズコレクションをディレクションしている方がいて、自分の技術を気に入ってくださったことです。東京ガールズコレクションのバックヤードに出店し、出演するモデルの方々に施術する機会をいただきました。

報酬はありませんでしたが、その場で多くの著名人の方と接点を持つことができて、SNSで紹介していただいたり、後日来店していただいたりして、芸能関係の方々へ認知が広がるきっかけになりました。

拡大よりも、自分に合った運営を選んだ理由

——現在の組織体制について教えてください。

現在は妻と2人で運営しています。2年前までは6店舗を展開していましたが、事業譲渡をして、今に至る形です。スタッフを抱えて、トータルで10人いた時代もありました。

ただ、縮小の道を選んだのは、数字が悪かったからではありません。全店舗、基本的には毎年黒字で終わっていました。理由はシンプルで、10年やってみて、自分は人を雇って教育していくことにあまり面白みを感じなかった、ということです。

1年、2年、3年くらいの段階で、薄々そう感じていた部分はありましたが、そこで判断するのは早いと思って、まずは10年やってみようと決めていました。

そのうえで出した結論です。去年からは、もっと身動きの取りやすい、個人事業主のようなマインドでやりたいという思いが強くなりました。

次の挑戦は、リピートを軸にしたコンサルティング

——今後の展望について教えてください。

店舗展開はもう一切考えていません。今後はスタッフも雇わず、自分がこれまで培ってきたサロン経営の知識を、ほかのサロンさんに広げていきたいと思っています。特に、リピートを主軸にしたコンサルティング業務をやっていきたいです。

世の中のサロン向けコンサルは、集客や高単価商品の販売を前面に出しているものが多いのですが、現場からすると、それはかなりメンタル的なストレスがあります。実際に倒産件数が年々増えていることを見ても、そこには課題があるのではないかと感じています。

また、指圧自体にもかなり重きを置いているので、この指圧というものを海外に持っていけたらという考えがあります。

——3年後のイメージと、現在の課題を教えてください。

コンサル事業は今年中に立ち上げたいと思っています。3年後の売上イメージでいうと、今を1としたら5くらいを見ています。課題は、そのコンサル業務に関する認知拡大と集客をどうするかという点です。ビジネスモデル自体は、ほぼ固まってきています。

仕事を続けるために大切にしていること

——お休みの日はどのように過ごされていますか。

スポーツでいうとボクシングをしています。そうした格闘技でリフレッシュしたり、愛犬をドッグランに連れて行ったりすることが多いです。

犬と泊まれる温泉宿に宿泊して、休日を過ごすこともあります。

——最終的に、どのような働き方を理想とされていますか。

整体については、体力もどんどん減っていくと思うので、自分自身の稼働率は少しずつ減らしていけたらと考えています。ただ、現場にはずっといたいです。理想は、東京のほか、どこか2拠点、3拠点の生活です。

以前、サッカーの代表選手を担当していたこともあって、海外で施術する機会が多く、2年くらいヨーロッパへ毎月行っていた時期もありました。

そうした拠点を持って活動する楽しさを感じていたので、今後は東京で整体をしつつ、コンサル業務のようにパソコンでできる仕事は鎌倉や沖縄のような場所でもできることが理想です。

——経営者や、これから起業する方へのメッセージをお願いします。

経営されている方には、短期的な売上をどんと目指すというより、どうやったら長く続けられるのかという視点を持つほうが、メンタル的にも財務的にも安定するのではないかと思います。

一発逆転を狙うのもいいですが、そこに全振りする必要はないのかなと感じます。これから起業する方に対しては、今は情報がいくらでも手に入る時代ですが、結局大事なのは勇気だと思います。

一歩踏み出す勇気や、何かを辞める勇気です。あとは、BtoBでもBtoCでも、サービスややりとりに優しさやホスピタリティがないと、うまくいかないのではないかと思っています。気づかれないような優しさくらいが、とても大切なのではないでしょうか。

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