理念を軸に、多様な事業を束ねる――TRIPLE BITが目指す次世代への挑戦
株式会社TRIPLE BIT 代表取締役 小山聖矢氏
株式会社TRIPLE BITは、複数の事業を組み合わせながら成長を目指す、創業1期目の企業です。異なる領域で活動していたメンバーが出会い、「一緒に会社をやってみよう」という会話から立ち上がりました。本記事では、代表取締役の小山聖矢氏に、創業の経緯や事業への考え方、今後の展望について伺いました。
出会いから始まったTRIPLE BITの創業
――会社の立ち上げに至った経緯を教えてください。
もともと現在の代表2名は、それぞれ別の事業を行っていました。出会いは東京都町田市の飲み屋で、そこで意気投合したことがきっかけです。お互いの事業はまったく別でしたが、「せっかくなら一緒にいろいろできたら面白い」という話になりました。
その後、2人で旅行に行った帰りに改めて話が進み、「一緒に会社をやりますか」という流れになりました。そこから会社を立ち上げ、現在に至っています。
――現在取り組まれている事業の特徴や強みは何でしょうか。
当社の強みは、事業が一つではないことです。一つの事業で売上が立つ仕組みをつくることも大切ですが、それだけではなく、複数の事業を合わせて会社全体を大きくしていきたいと考えています。
社名のTRIPLE BITには、小さな集まりが一つの大きなものになる、という考え方があります。いろいろな事業を集め、それぞれが補完し合いながら、一つの大きな会社をつくっていくことが当社の特徴であり、強みだと考えています。
子どもたちに誇れる社会を残すために
――会社の理念やビジョンに込めた想いを教えてください。
当社では、企業理念として「Scrap and build start-up」を掲げています。ミッションは「世直し 」、ビジョンは「FUTURE & CHILDREN」とし、子どもたちに誇れる社会と未来を創出することを大切にしています。
世の中には、まだ改善できるサービスや仕組みがたくさんあると考えています。本当は変えられる余地があるにもかかわらず、業界の慣習や既得権益のようなものに守られて、より良いイノベーションや変化が停滞している場面もあるのではないかと思っています。
だからこそ、次の世代や今を生きる子どもたちに、少しでもましな世の中を残したい。その想いにつながるのであれば、業界やサービス、プロダクトの形にはこだわりません。会社の仕組みも含めて、このフィロソフィーを軸に事業活動を行っています。
――経営判断の軸になっている価値観は何でしょうか。
基本的には、自分たちが掲げているフィロソフィーに沿っているか、そこにつながっているかを大切にしています。
また、当社ではそれぞれの事業領域が異なっています。連動する部分もありますが、各自が自分の分野で責任を持ち、判断して動くことも多いです。お互いを信頼し、それぞれが責任感と向上心を持って取り組むことが、経営判断においても重要だと考えています。
信頼と向上心を大切にする組織づくり
――社内のコミュニケーションで大事にしていることはありますか。
現在、当社にはまだ正社員はいませんが、業務委託のパートナーのような方々がいます。オンラインだけではどうしてもコミュニケーションが不足しがちなので、実際に顔を合わせて話す機会は大切にしたいと考えています。
頻度としては月1回でも、直接会って話す場を最低限つくっていきたいです。顔を合わせることで、オンラインだけでは伝わりにくい部分も共有しやすくなると思っています。
――今後、採用や育成で重視したいポイントは何でしょうか。
キーワードになるのは、やはり向上心です。自分のタスクだけを見るのではなく、会社全体として何をすれば成長できるのか、自分の事業をどう大きくしていくのかを考えられる方と一緒に働きたいです。
会社全体の成長に意識を向けられること、自分自身の役割に責任を持てること。そうした姿勢を持つ方を大切にしていきたいと考えています。
多様なプロフェッショナルが集まる会社へ
――今後取り組んでいきたい挑戦や展開を教えてください。
会社の生存戦略という意味でも、せっかくならいろいろな分野のプロフェッショナルを集めて、多様な事業を展開していきたいです。一つの領域だけに絞るのではなく、それぞれの強みを持つ人たちが集まり、さまざまな事業を形にしていける会社を目指しています。
――新しい挑戦に向き合う上での課題や考え方を教えてください。
実際には、やったことのないことばかりです。新しいことに挑戦していく中で、分からないことはその都度調べながら進めるしかないと思っています。
また、いろいろな方に助けていただき、その道のプロの方に聞きながら、一歩ずつ進めていくことが大切です。そうやって会社としての目標を達成していければと思っています。
――業界の変化について感じていることはありますか。
それぞれの事業によって業界は変わりますが、私が担当しているIT事業では、AIの発展に注目しています。AIをどう活用し、業務の効率化につなげていくかが重要になると考えています。
業務が効率化されれば、別のことに時間を使えるようになります。その時間をさらに新しい取り組みに使うことで、事業を大きくしていきたいです。
同じ想いを持つ人たちとつながりたい
――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。
私はバーがとても好きです。1人でバーに行き、カウンターでお酒を飲んでいる時間が一番リフレッシュになります。何もせず、その空間にいることで、頭を使わずに過ごせる感覚があります。
――読者に伝えたいメッセージはありますか。
経営者や創業者の方々は、それぞれのビジョンや想いを掲げて事業活動をされていると思います。その中で、子どもたちや次世代に対して、より良い社会を残したいという考えを持つ方がいれば、ぜひ何らかの形でつながれたら嬉しいです。
必ずしも取引という形でなくても構いません。似たような考えを持つ者同士として、お話しできる機会があればありがたいです。当社の考え方に共感してくださる方がいれば、その輪が広がっていくことにも意味があると思っています。利益を出すことも会社として大切ですが、私たちが掲げる理念や目指す世の中は、必ずしも当社だけで達成する必要はありません。同じ想いを持つ方々とつながりながら、少しずつ前に進んでいきたいです。