「ものづくり立国日本」の実現へ――失敗しないものづくりDXで製造業の未来を切り拓く

株式会社ReiHawk 代表 前田 岳志氏

日本の製造業に長年携わり、京セラや日本アイ・ビー・エムで培った経験をもとに、製造業のDX支援を行う株式会社ReiHawk。前田岳志氏は、「ものづくり立国日本」の復活という大きな目標を掲げ、製造業の変革に挑み続けています。現在は、中小企業から大手企業まで幅広い製造事業会社に対し、「絶対に失敗しないものづくりDX」を掲げたアドバイザリー事業を展開。本記事では、事業への想いや経営理念、これから目指す未来について伺いました。

日本のものづくりを再び強くするために

――現在取り組まれている事業内容と、その特徴について教えてください。

私は京セラ、そして日本アイ・ビー・エムで一貫して製造業に携わってきました。その経験を通じて、「ものづくり」に対する強い思いを持ち続けています。

現在の主な事業は、中小企業から大手企業までを対象に、「ものづくりDX」の推進を支援するアドバイザリーです。製造業は成熟した市場であり、競争優位源泉がなければ企業として生き残ることは難しくなっています。そのためには、従来の延長線上にある改善ではなく、根本から変える「変革」が必要だと考えています。

私が掲げている「絶対に失敗しないものづくりDX」は、単なるデジタル化ではありません。ゴールを明確に設計し、そこから逆算して計画を立てるバックキャストの考え方を軸に、企業ごとの文化や状況を尊重しながら変革を実現していきます。

――他社にはない強みはどのような点でしょうか。

私は自らを「コンサルタント」ではなく、「アドバイザリー」と位置付けています。

コンサルタントは提案までを担うことが多い一方で、私は結果にコミットすることを大切にしています。お客様とワンチームとなり、変革が実現するまで伴走する姿勢が大きな特徴です。

もちろん、変革を成功させるためには企業側の本気度も欠かせません。その覚悟がある企業に対して、これまで数十社をご支援してきましたが、失敗したことは一度もありません。

人生のマイルストーンが導いた起業という選択

――独立されたきっかけについて教えてください。

私自身、人生には節目ごとのマイルストーンを設けてきました。

京セラでは「DX推進センター長」として全社DXを立ち上げ、1人から190人規模の組織へと成長させました。また、京セラ初となる「スマートファクトリー」の立ち上げにも携わり、自分としてやり切ったという実感を持って一区切りを迎えました。

その後、日本アイ・ビー・エムでは、より多くの製造業に関われる環境を選び、さらに経験を積みました。そして65歳という人生の節目を迎えたとき、「生涯現役」で社会に貢献したいという思いから起業を決意しました。

完全に引退するという選択ではなく、自分の経験を生かし続けることが、これまで一緒に働いてきた仲間や若い世代へのロールモデルにもなると考えています。

――経営判断の軸となる価値観を教えてください。

私の根底には、「ものづくり立国日本」を実現したいという強い目標があります。

その考え方の原点には、京セラ時代に学んだ「利他の心」があります。自分の利益ではなく、人の役に立つことを第一に考える。その積み重ねが、企業を良くし、製造業を良くし、最終的には日本全体の力につながると信じています。

また、私は「夢」と「目標」は違うものだと考えています。夢はまだ実現までの道筋が見えていない状態であり、目標はそこへ至るプロセスまで設計されている状態です。製造業を通じて日本の国力を高めることは、私にとって夢ではなく目標であり、その実現手段がDXだと考えています。

人の役に立ちたいという信念を大切にする

――人材に求めることや、一緒に働きたい人物像について教えてください。

採用や育成で最も重視しているのは、その人の信念や覚悟です。

今は転職やキャリアチェンジが当たり前の時代ですが、仕事の目的がお金だけになってしまうと、本当に価値ある仕事はできません。

私が大切にしているのは、「人の役に立ちたい」という思いを持っているかどうかです。利他の心を持ち、自分の力で誰かを支えたいという信念がある人と、一緒に仕事をしていきたいと考えています。

挑戦を続け、次世代へものづくりの魅力をつなぐ

――今後挑戦したいことや展望について教えてください。

私の人生を表す言葉は「挑戦」です。

京セラでDXを立ち上げた当時から、チームのスローガンとして「挑戦」という言葉を掲げてきました。人は年齢を重ねるほど人生の終わりに近づきますが、一方で挑戦し続ける限り成長し続けられると信じています。

これからも生涯現役で挑戦を続けながら、日本の製造業を支え続けたいと考えています。

また、日本では若い世代の製造業離れが進んでいます。ものづくりの本当の魅力や面白さを次世代へ伝え、同じ理念を持って製造業を盛り上げようとする若い人材が増えていくことを願っています。

私は一人で日本を変えられるとは思っていません。しかし、同じ志を持つ製造事業会社や若い世代が増えれば、「ものづくり立国日本」という目標は実現できると信じています。そのためにも、これからも全力で支援を続けていきたいと思います。

読書と運動で挑戦し続ける自分をつくる

――休日のリフレッシュ方法を教えてください。

休日は読書やドラマ鑑賞を楽しんでいます。年間100冊以上の本を読み、小説から自己啓発書まで幅広く触れています。本やドラマを通じて、人の生き方や価値観に触れることが、自分自身の学びにもつながっています。

また、体力づくりも欠かせません。週末には必ずジムへ通い、マシントレーニング、ランニング、水泳まで約2時間半のメニューを継続しています。

挑戦を続けるためには、心だけでなく身体も健康であることが大切です。これからも自己研鑽を続けながら、生涯現役で人の役に立ち続けたいと考えています。

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