AIとDXで中小企業に寄り添う――事業転換から描く新たな価値提供への挑戦

有限会社カムイ 代表 柄目 和広氏

これまでパソコンやPOSレジ、券売機などの保守業務に携わってきた経験を活かし、現在は企業の業務効率化につながる商材の販売・紹介を中心に事業を展開しています。AIの活用やDX支援にも可能性を見出し、特に少人数で事業を運営する企業に寄り添う存在を目指しています。本記事では、事業転換の背景やこれから描くビジョンについて柄目氏に伺いました。

保守業務から商材販売へ、事業転換で目指す新たな価値

――現在の事業内容について教えてください。

現在はお客様への商材紹介を中心に取り組んでいます。お客様へ商材をご紹介し、その後の詳細な対応はメーカーに引き継ぐ形が基本です。

以前はパソコンや券売機、POSレジなどのオンサイト保守業務を中心に行っていましたが、昨年を機に事業内容を見直し、現在は商材販売へと軸足を移しています。

――現在力を入れている商材について教えてください。

現在力を入れているのは介護・福祉事業者向けソフトです。このソフトは、利用者に寄り添った開発が行われており、カレンダー形式で入力できる機能などが利用者から評価されているものです。

介護事業では請求業務と日々のサービス記録を連携させることで業務効率を高めることが重要です。請求だけであれば無料ソフトでも対応できますが、書類管理との連携には専用ソフトが必要になります。そのため、請求業務と日常業務を連動させ、効率化とDXを実現できる点が大きなメリットだと考えています。

創業のきっかけと歩んできた道

――会社を立ち上げたきっかけを教えてください。

「社長になってみたかった」という気持ちが一番大きかったのかもしれません。創業当時は周囲にも会社を立ち上げる人が多く、その環境に刺激を受けたことも理由の一つでした。転職するよりも、自分でやってみようという思いから創業を決意しました。

――これまでのご経歴について教えてください。

以前は在宅ワーカーの方と連携しながら入力業務を進める仕事に携わっていました。当時は在宅ワークが広がり始めた時期でもあり、その経験を活かして創業当初は入力業務から事業をスタートしています。

会社を立ち上げた後は、経営者同士の交流の場へ積極的に参加し、人とのつながりを広げながら事業を展開してきました。その中で、個人事業主へパソコン作業の仕事を依頼している経営者との出会いがあり、現在の事業に繋がっています。

少人数企業に寄り添うDX支援を目指して

――今後取り組みたいことを教えてください。

AIはこれからもなくなることはないと思っています。そのため、自分自身が実際にAIを使い、その経験をお客様へ伝え、お客様の業務効率化のお手伝いをしたいという思いがあります。

ITやAIの世界では専門用語が多く、難しく感じる方も少なくありません。だからこそ、専門知識をそのまま伝えるのではなく、できるだけ分かりやすい言葉で橋渡しができる存在になりたいと考えています。

また、大企業ではなくDX担当者を置くことが難しい少人数の企業と一緒に取り組んでいきたいです。創業間もない企業だけではなく、数人規模で事業を運営している企業に寄り添い、必要なIT活用やAI導入をサポートしていきたいと考えています。

――現在の課題について教えてください。

現在最も大きな課題は、新しいお客様との接点をどのように増やしていくかです。これまでの保守業務では直接のお客様が多くなかったため、新規開拓には苦労しています。

そのため、ドアノック商品で相談しやすいきっかけづくりにも取り組んでいます。小さな接点から信頼関係を築き、企業ごとの課題に応じた商材やサービスを提案していきたいです。

パートナーと共に価値を生み出す働き方

――仕事で大切にしている考え方を教えてください。

会社を大きくして社員を増やすことよりも、それぞれが責任を持って仕事を担うパートナーと一緒に仕事を進める形を大切にしたいと考えています。仕事ごとの役割や成果を明確にし、それぞれが力を発揮できるパートナーとの関係づくり、マネジメントができたらと思っています。

今後もAIやDXを活用しながら、中小企業や少人数で事業を運営する企業に寄り添い「便利になった」「業務が効率化した」と感じてもらえる支援を続けていきたいと考えています。

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