世界を舞台に、お客様第一を貫く――実践に基づく伴走型支援で拓く海外ビジネス
株式会社manga 代表取締役 中島 啓士郎氏
海外不動産を軸に、企業や個人の海外進出・投資を伴走型で支援する株式会社manga。物件の売買だけでなく、自ら海外で事業投資や開発を行い、実践で培った経験をもとに最適な提案を行っています。本記事では、代表の中島啓士郎氏に、お客様第一の姿勢を貫く同社の事業への想いや経営理念、今後の展望について伺いました。
目次
売るためではなく、最善の選択を支える伴走型支援
――現在の事業内容について教えてください。
私たちは創業以来、アメリカやイギリス、オーストラリアを中心とした先進国の海外不動産を対象に、日本の個人投資家や企業へ売買や投資に関するコンサルティングを行っていました。単なる仲介ではなく、どういう目的で、どの国で、どの物件を、どのような形で取得すべきかまで含めて、総合的にサポートしているのが特徴です。
現在は先進国に加え、東南アジアや中央アジアなどで自社による不動産投資や開発も進めています。特にモンゴルでは、グループ会社を通じてモンゴル不動産事業を日本とモンゴルの両国からフルサポートする形で展開しております。また、現地企業と連携しながら開発プロジェクトを進めつつ、日本で資金調達を行い、現地企業をディレクションする形でも事業を展開しています。
また、近年は海外不動産事業で得た利益を活用し、モンゴルなどの諸外国で他事業への投資も行うなど、海外での事業投資にも取り組んでいます。
――他社にはない強みはどのような点でしょうか。
私たちは不動産会社ではなく、あくまでもお客様に伴走する立場です。そのため、物件を売ることを目的にはしていません。本当に購入すべきかという段階から、お客様の状況や背景、事業内容まで丁寧に伺い、必要であれば「今は購入しない方がいい」とお伝えすることは当然にあります。
企業への伴走支援でも考え方は変わりません。決算書や組織体制まで確認した上で、その会社の強みを活かした海外展開や新規事業を一緒に考えています。一方で、現時点では成果につながりにくい、社内リソースを踏まえると難しいと判断した場合には、ご依頼をお断りすることもあります。
お客様にとって何が最善なのかを第一に考えること。それが、私たちが創業以来大切にしている姿勢です。
「本当にお客様のために」――その想いが導いた経営者の道
――経営者になられたきっかけを教えてください。
新卒で入社した会社では不動産事業部に配属され、海外不動産の運用や投資、国内不動産関係の管理や開発に携わりました。年間数百億円規模の海外不動産投資取得プロジェクトにも新卒から参加し、その経験を通じて海外ビジネスの面白さを実感したことが、今の原点になっています。
学生時代には自ら団体を立ち上げ、海外の学校を支援する活動にも取り組んでいました。当時から「自分たちで何かをつくり、人の役に立ちたい」という想いがあり、学生時代の経験は今の経営にもつながっています。また、新卒時代に出会った経営者が、役職に関係なく一人ひとりの意見を尊重し、発言を促す姿勢を貫いていたことも、私にとって大きな学びになりました。
一方で、転職後に携わった環境では、本来の価値以上の価格で販売される物件や、お客様にとって最善とは言えない提案を目にする機会もありました。「本当にお客様のためになる仕事がしたい」という気持ちが強くなり、それなら自分で会社を立ち上げようと決意しました。
――経営する上で大切にしている価値観を教えてください。
私が大切にしているのは、自分自身が経験したことしかお客様に勧めないという姿勢です。海外で物件を購入し、税務申告なども自ら経験した上で、ご提案するようにしています。
海外ビジネスについても考え方は同じです。現地へ足を運び、自ら事業を立ち上げ、成功も失敗も経験した上で、良いことも悪いことも包み隠さずお伝えしています。その上で、お客様に納得していただきながら、一緒に最適な選択肢を考えていきたいと思っています。
主体性を育み、一人ひとりの挑戦を後押しする組織へ
――採用や育成で重視していることを教えてください。
もちろんスキルや実績も大切ですが、同じくらい重視しているのが人柄と主体性です。年齢はあまり気にしていません。自分で考え、自発的に行動できる方と一緒に働きたいと思っています。
私自身、新卒時代から必要に応じて役員会議に参加させていただき、立場に関係なく発言することが求められる環境で学びました。だからこそ、間違いを恐れず、自分の考えを発信しながら挑戦できる方に魅力を感じますね。
――組織づくりで意識していることはありますか。
何より大切にしているのは、お客様を第一に考える姿勢です。実際、今も自社の新しい取り組みを考える時間より、クライアント企業のことを考えている時間の方が長いくらいですね。
不動産も事業も、始めることがゴールではありません。その後どう利益を生み出し、継続していくかが重要だと思っています。だからこそ、物件を購入された後や事業をスタートした後も、一緒に次の一手を考えることにやりがいを感じます。
今後は、新たな挑戦を自ら生み出し、その中心となって活躍できる人が育つ組織にしていきたいですね。
海外への一歩を、もっと身近に。
――今後挑戦していきたいことを教えてください。
現在は海外不動産が事業の中心ですが、今後は海外での事業投資や新たな取り組みの割合をさらに高めていきたいです。海外不動産を縮小するのではなく、新しい柱を育てることで、事業全体のバランスを広げていきたいと思っています。
さまざまな国を訪れるなかで、日本ではまだ知られていないビジネスチャンスが数多くあることを実感してきました。その可能性を自分たちで形にし、日本企業にも伝えていきたいですね。
海外不動産は魅力ある分野ですが、専門性が高く、「難しそう」「ハードルが高い」と感じる方も少なくありません。私たち自身が先頭に立って経験を積み重ね、海外ビジネスをより身近なものにしていきたいです。
――海外進出を考える企業へは、どのような支援をされていますか。
海外進出というとハードルが高い印象を持たれがちですが、最初から大きな投資をする必要はありません。銀行口座の開設や法人設立、現地視察への同行など、小さな一歩からお手伝いしています。
私自身も現地で経験を積み重ね、その内容を発信しながら、お客様と一緒に現地へ足を運ぶこともあります。まずは実際に見て、知っていただくことで、一歩を踏み出しやすくなると思っています。そうした積み重ねを通じて、海外ビジネスをより身近な選択肢にしていきたいですね。
心を整え、次の挑戦へ向かう時間
――休日はどのようにリフレッシュされていますか。
以前は休日もほとんど仕事をしていましたが、最近は少しずつ休みを取れるようになりました。仕事仲間と釣りに出かけたり、海外旅行へ行ったりすることもあります。また、ドラマや映画を見ることも好きで、見たい作品をリストにまとめ、休日や夜の時間を使って楽しんでいます。
こうした時間で気持ちを切り替えながら、新しい発想を得たり、自分を見つめ直す時間にもなっています。
これからも学びを重ねながら、その学びを仕事に活かし、多くの企業が海外へ挑戦するきっかけをつくっていきたいですね。