Heal the Future株式会社 代表取締役 伊藤 敦史 氏
「人の健康に関わる業界だからこそ、誤験は許されない」
そんな強い想いを原点に、健康食品やサプリメント、そして原料の販売 • 製品企画 • 製造等を手がけているのが、Heal the Future株式会社です。
問題意識を深く持ち、業界の裏側まで見たからこそ起業を決意したと語る代表取締役・伊藤敦史氏に、事業へのこだわりと今後の展望を伺いました。
統合的な製造プロセスで信頼を積み上げる
Heal the Future株式会社では、原料の調達から研究、製品開発、販売に至るまでを一貫体制で行っています。仕入れルートや製造過程をすべて可視化し、「どこで、誰が、どのように作ったのか」が明確にわかる仕組みを整えているのが特徴です。
「原料の出どころを明らかにし、質に自信を持って提供すること。それが消費者の信頼を得る第一歩だと考えています」と伊藤氏は語ります。
現在は少数精鋭ながら、製品のクオリティと安全性には強い自負を持ち、原料単位での品質証明やトレーサビリティの整備にも注力。安心できる製品づくりを、科学的な裏付けとともに実現しています。
業界に潜む課題と、それに立ち向かう“正義感”
もともと原料販売やOEM支援を行う個人事業主として業界に携わっていた伊藤氏は、長年の経験の中で商習慣や業界構造に対して強い違和感を抱くようになったといいます。
「健康に関わる事業であるにもかかわらず、利益最優先で誇大広告や不透明な原料を使う場面が多く見られました。それが本当に許せなかったんです」
その強い正義感が、「ユーザーのために、本当に価値のあるものをつくる」という信念へと昇華されました。事業の根幹には、伊藤氏が現場で培ってきた“真のユーザー目線”がしっかりと根付いています。
現役少数、全員が要のチームで挑む
現在の組織は少数というコンパクトな体制ですが、それぞれがマーケティング、製品開発、流通管理などを横断的に担い、効率的に業務を進めています。
「今後は、ネットマーケティングに強い方や、事業開発の経験者も仲間に迎えていきたいと考えています」と伊藤氏。分業化とシステム化を進めることで、より安定的で拡張性のある組織づくりを目指しています。
風通しの良い社風も特徴で、意見を出し合いやすいフラットな文化が根付きつつあります。少人数だからこそ実現できるスピード感と意思疎通のしやすさが、同社の強みのひとつです。
「本当の価値」を共に届けるパートナーを求めて
Heal the Future株式会社では今後、異業種との連携にも注力していきます。健康食品やサプリメントだけでなく、サロン、ジム、化粧品、動物病院などと連携し、社会に向けて「本当に価値のあるもの」を提案していく予定です。
「なんとなく買わせるのではなく、試してみたいと思ってもらえる商品を届けたい。そのためには、モノだけでなく伝え方やストーリーも一緒に考えられるパートナーと組んでいきたいんです」
商品開発では「背景に信念があるかどうか」を何よりも重視しており、自分たちが心から納得できるものしか市場には出さない。それが結果的に、顧客との長期的な信頼関係につながると考えています。
信頼と共創で、業界の未来を変えていく
伊藤氏が目指すのは、単なる商品開発にとどまらず、仕組みで信頼を生み、パートナーとの対話を通じて価値を共創し、その成果を社会に還元することです。
「私たちはまだ小さな会社ですが、だからこそ柔軟に動けるし、本質を見極めながら事業を育てることができます。これからも“健康”という大きなテーマに真正面から向き合い、世の中に必要とされる仕事を続けていきたいと思っています」
一つひとつの判断に迷わず、ぶれず、焦らず。
Heal the Future株式会社の挑戦は、これからも“正しさ”と“信念”を軸に、静かに、しかし確実に広がっていきます。