不撓不屈の精神で「雇用の壁」を破る

株式会社U三 増田雄基 氏

交通事故で片足を失った経験を持つ増田氏は、自らの困難を糧に、身体障害者に特化した転職支援事業を立ち上げました。現在は、自社での雇用創出や新規事業にも挑戦しています。今回は、その想いや取り組み、今後の展望についてお話を伺いました。

身体障害者に特化した転職支援で「できること」にフォーカス

──現在の事業内容とその特徴を教えてください。

現在は身体障害をお持ちの方々の転職支援を中心に展開しています。

障害者雇用促進の流れが全国で進む中、多くの人材紹介会社は精神・知的・身体障害を一括りにしていますが、当社は身体障害に特化している点が最大の特徴です。

求職者様一人ひとりの障害の程度や環境に寄り添い、企業との最適なマッチングを目指しています。

──事業に込めた思いやビジョンについてもお聞かせください。

私自身、17歳で事故に遭い片足を失いました。その後の就職活動では数々の困難がありましたが、諦めず努力を重ね、最終的には役職にも就くことができました。

だからこそ、働くことを諦めかけている方々に「あなたにもできる」と伝えたい。身体障害者が自らの力を発揮できる社会を実現することが、私たちのビジョンです。

身体障害者の方々は、見た目に症状が明確である一方で、「健常者と同じように働けるはず」と過度な期待をかけられる場面もあります。

私は自身の経験を通じて、こうした誤解が生む心の負担も知っています。だからこそ、単なる就労支援ではなく、その人らしい働き方を一緒に模索する場を提供したいと考えています。

経験を糧に「灯台」となる支援を目指して

──経営者としての原点について教えてください。

10代で事故に遭い、古着屋を起業した際にはお金を持ち逃げされ、借金を背負ったこともあります。一歩間違えれば立ち直れなかったかもしれません。

ですが、「負けたくない」という気持ちだけは捨てませんでした。その思いが、今の支援事業の出発点です。

何度も苦しい局面に直面しましたが、それでも「まっすぐに生きよう」と決めて歩み続けてきました。遠回りだったかもしれませんが、そうして積み上げた時間が、今、同じように悩む方への支援に繋がっています。

困難を経験した自分だからこそ届けられる言葉や行動があると信じています。

──ご自身が大切にしている信条は何ですか?

何があっても「負けないこと」。

それは自分に対しても、社会の障壁に対しても同じです。

乗り越えた経験を活かし、同じように苦しむ方の力になれる存在でありたいと思っています。

新たな雇用創出と起業支援への挑戦

──現在の組織体制と、新たな取り組みについて教えてください。

現在は私と、身体障害を持つ女性社員の2名体制です。彼女はキャリアアドバイザーとして活躍しており、今は彼女を中心に結婚相談事業の立ち上げを進めています。

これは彼女の強みを活かすための新規事業で、成功すれば独立支援も視野に入れています。私たちは紹介だけでなく、自社で雇用を生み出すモデルに挑戦しています。

この挑戦は、単に新たな事業を始めるという意味にとどまりません。彼女自身がアイデアを練り、サービス内容や集客の仕組みを考えることで、「自分でビジネスを動かす力」を養うことを目指しています。

ゆくゆくはこの経験が彼女自身のキャリアや選択肢を広げると信じています。

──今後の展望についてお聞かせください。

現在は弁当配達や結婚相談といったフランチャイズ事業にも着手し、自社直接雇用の拡大を目指しています。

私たちの支援は、単に企業との橋渡しをするだけではありません。求職者様とじっくり面談を重ね、その方の状況や希望に応じた働き方を一緒に考えていきます。

そして、時にはご家族の意向にも耳を傾けながら、安心して長く働ける環境を探すことも大切にしています。就職はあくまで通過点であり、その後も無理なく働き続けられるよう支えていくことが、私たちの役割だと考えています。

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