「ここに住んでよかった」が日々の生きがいに。人と人のつながりを大切にしながら地元沖縄への貢献を目指す建築会社の挑戦
合同会社當山想造舎 代表 當山 光 氏
インタビューの端々から地元沖縄への愛が溢れる合同会社當山想造舎の當山氏。主な事業は新築工事・リノベーション・施工管理・施工図面の作成を担い、沖縄を拠点に、建築に関わりながら常に地元への貢献を考えています。人と人とのつながりを大切にしながら、今、着実に事業成長している企業です。今回は事業への想いや今後の展望を伺いました。
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小さな現場も、誰かの大切な暮らし。真摯に向き合う姿勢が信頼を築く。
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
会社を立ちあげて今は4年目、6月から5期目がスタートしています。主な事業は、新築工事、リノベーションです。今、建築業界も人材不足が懸念されていて、とくに図面を書ける若い方が減っているように思います。そこで弊社が図面を書く役割として(外注先として)依頼を受けることもあります。あとは依頼があれば、公共工事やマンション、アパートの工事管理、その場所に現場監督として出向きます。気づけば、もう20年以上ずっと働いてきました。
人と人のつながりが、会社の未来をつくる
――御社ならではの強みはありますか?
私たちの強みは、もちろん沖縄をベースにしている部分もありますが、それ以上に広告宣伝費に頼るのではなく、人と人のつながりを大切にしている点です。一度、担当させていただいたお客様のリピートや協力会社さんからのご紹介で成り立っていますね。
ご縁があって、いつもご依頼いただくので、やはりお客様からの期待には建築会社として応えていきたい想いは常にあります。そして、その場所に住まわれるお客様の視点に立って、いつも考えるようにしています。「ここに作ってもらってよかったね」とお客様から言ってもらえるように働いています。
原点は家族、そして故郷・離島への恩返し
――経営者を目指されたきっかけを教えてください。
経営の原点は家族ですね。もともと父親と兄2人が水道設備の会社で、環境の中に建築は溶け込んでいたような気がします。学生時代はアルバイトもして、建築関係のことを学んでいました。ただ水道設備だけではなく必然的に建築業者も必要だよねと、自然な流れでそういう考えになり、親の会社ではなく、もっと大きい案件を扱う場所で経験してみたいという思いがでてきました。そこから、複数の企業での立ち上げや部門設立に関わる中で経験を積み、独立しました。
最愛の妻の故郷である離島・座間味村(ざまみそん)への貢献も視野に入れながら事業を展開しています。島には建設会社がほとんどなく、建て替えたくても工事ができない、費用がかかりすぎるという課題があるんです。自分の会社で営業所を設け、材料調達ルートを確保し、少しでも安く建て替えを実現できるようにしたいと思っています。将来的には通信制高校を開設し、島にいながら高校卒業まで学べる環境づくりや観光業との連携による地域活性化も目指しています。
人材不足に悩む状況は昔も今も変わらない
――立ち上げ時期は、やはり大変でしたか?
なかなか大変でした。会社を立ち上げてから「協力体制」をつくるまでが苦労しました。会社の事業を維持するためには協力会社や人材が必要です。しかし、そういった人たちを新規で探すのは思った以上に大変。今でもそれは同じで、やはり建設業界も人材不足の影響を受けています。建設業界ならではの問題かもしれませんが。他の業界と比べて、建設業界もAIを入れるべきかといわれると、人の手がやはり必要です。
人を大切に想う気持ちが事業成長につながると信じて
――経営者として大切にされている価値観がありましたら教えてください。
「人」を大切にしています。誰かのために動く自分でありたいと願っています。周りからは、そこまで人のために動かなくてもいい、少しやりすぎだよと言われますが、私の信条としては誰かのために動いたり、優しくしたり、それは自ずと自分に返ってくると考えています。趣味で釣りもしますが、趣味の釣りにしても、その場で出会った人たちと仕事上で何かしらの付き合いができたらという思いがあるので、仕事人間には変わりないですね。