「成長を想像する」を事業の中心に――10+(テンプラス)で日程調整と目標管理の新しい当たり前をつくる

01株式会社 代表取締役社長 髙木 孝太 氏

成長をキーワードに、コンサルティングとSaaS開発を両輪で進める高木氏。現在の売上の中心はコンサルティングであるものの、これから最も伸ばしていきたいのは、日程調整と目標管理を掛け合わせたサービス「10+(テンプラス)」。前職でサブスク型プロダクトを拡大してきた経験を土台に、現在は自ら企画・開発・営業を横断しながら事業を推進しています。ミッション・ビジョン・バリューを軸に置く経営観、少数精鋭での組織運営、そして20万ユーザー・100万ユーザー・グローバルへと続く中長期の視点について伺いました。

「成長を想像する」を軸に――コンサルからシステム開発まで多岐にわたる事業展開

——まず、現在の事業内容と会社としての軸を教えてください。

成長を想像する、という言葉をミッションとして掲げて事業を進めています。会社の設立自体はコロナ禍でしたが、本格的に動き出したのは2024年7月からです。現在は、目標管理やミッション・ビジョン・バリューを実務に落とし込める仕組みとして「10+」というサービスを展開しています。

加えて、コンサルティング、SIM通信の販売、システム開発にも取り組んでいます。複数事業を運営していますが、単発の支援ではなく、企業や個人が継続して成長できる状態をつくることを重視しています。

——いま売上の中心になっている事業と、今後の注力事業は何ですか。

現時点で売上規模が最も大きいのはコンサルティングです。内容としては、マーケティング、IT、DX、売上改善に関わる領域が中心です。プロダクト開発に関するご相談や、開発関連のIT課題に対応するケースも多いです。

一方で、これから力を入れていきたいのは「10+(テンプラス)」です。日程調整だけでなく、目標管理まで含めて業務に自然に入っていけるサービスに育てることを考えています。BtoBを軸に進めつつ、将来的にはBtoC展開も視野に入れています。

——「10+(テンプラス)」の提供価値と価格設計について教えてください。

「10+(テンプラス)」は550円/IDで提供しており、1IDから使える設計です。小規模チームでも導入しやすい価格帯を意識しています。

機能面では、ワンクリックで候補日を出力して、そのままテキストで送れる点を重視しています。URL送付型の日程調整は便利な一方で、相手によってはネガティブに受け止められることがあるため、使い分けられるようにしています。複数人調整の画面も用意していますし、調整履歴が残るため、送りっぱなしや未完了案件を把握しやすい点も実務上のメリットです。

現在の導入先は、経営者や個人事業主を含む小規模チームが中心で、5名以下や10名以下の組織が多いです。業種は限定しておらず、デスクワークがある業態全般で利用されています。

営業から経営へ、そして開発へ。ミッション・ビジョン・バリューに向き合う

——これまでのキャリアの中で、現在の強みにつながっている経験は何ですか。

前職のIT系ベンチャーには11年在籍しました。入社当初は15名規模の会社で、海外プロダクトを国内展開する新規事業に営業第1号として参画しました。法人営業はその時が初めてで、しかも当時はサブスク型サービスが受け入れられにくい時期でしたので、最初はかなり苦戦しました。

ただ、継続的に改善を重ねていく中で結果が出るようになり、担当事業では月額1億5000万円規模まで成長させることができました。会社全体でも、2億円規模から22億円規模へと拡大していくフェーズを経験しました。最終的には営業本部長を担い、60万ユーザーまで販売を伸ばせたことは、今も大きな土台になっています。

この過程で、受託開発、アプリケーション開発、システム課題の解決、新規事業立ち上げまで横断的に関わりました。営業起点ですが、経営層と現場の両方を理解し、開発側とも連携できることが現在の強みです。

——経営者として独立したきっかけは何でしたか。

前職には強い愛着があり、やりがいも大きかったです。そのうえで、私自身はミッション・ビジョン・バリューを非常に大切にしてきました。会社が目指す方向と、自分が今後実現したいことの間に少しずつ差分が生まれてきた時期があり、埋める努力も続けましたが、組織全体を変える難しさも感じました。

その時に、自分で挑戦するしかないと腹をくくりました。何を実現したいかを考えた時、関わる人の成長をもっと身近に届けたいという思いが明確になり、会社を立ち上げました。

設立の経緯は少し複雑で、コロナ禍で営業部長だった時、売上目標が非常に厳しい状況になり、何か打開策を作るために会社を立てたのが最初です。その後、前職が好調に転じた期間は新会社を本格稼働させず、最終的に独立判断をして、現在の形で本格運営に移行しました。

——起業後のターニングポイントはどこにありましたか。

大きな転機は、「10+(テンプラス)」を自分で企画・開発し、製品としてリリースできたことです。これまで多くの事業に関わってきましたが、自分主導でアプリケーションを企画から製品化まで持っていった経験は初めてでした。

自分で判断し、自分で実装し、ユーザーの反応を受け取る流れを回せたことで、事業を前に進める手応えが明確になりました。お客様から喜びの声をいただけたことも含め、現在の成長曲線にとって非常に重要な節目だったと感じています。

自身で事業を担う。AIもフル活用した少数精鋭での組織運営

——現在の組織体制と、運営上の特徴を教えてください。

現状は私自身が事業全体を担い、業務委託メンバー4名に支えてもらう体制です。正社員としての採用はまだしていません。

プロダクト開発は業務委託に任せる部分もありますが、ベースは私自身でも作ります。簡単なものは自分で実装し、必要に応じて共同で進める形です。営業、企画、開発が分断しない運営を意識しています。

私はエンジニア出身ではなく営業畑ですが、今はAIの進化が非常に速いため、開発の実行可能性は以前より高まりました。実際、AIがなければ独立の決断をしていなかったかもしれないと感じるくらい、現在の事業運営に影響しています。

——3年後100倍という目標に向けて、組織面の課題は何ですか。

いまの売上を1とした時、3年後100倍を目指しています。サブスク事業の成長曲線を見てきた経験があるため、挑戦可能な目標だと捉えています。

そのうえで、現在の最大課題は人材面です。私が全般を担っている状態なので、営業を分担できるメンバーとともに推進体制を作る必要があります。特に営業機能の強化は優先度が高く、採用活動を進めています。

これまでの獲得経路は、中小企業の同業者からの口コミを起点に、Web集客、YouTubeコラボ掲載などを組み合わせています。再現性ある形で拡張するには、個人依存の状態からチーム運営への移行が鍵になると考えています。

20万、100万、そしてグローバルへ――今後の挑戦と事業の未来

——今後の具体的な目標と挑戦テーマを教えてください。

まずは「10+(テンプラス)」20万ユーザーの早期達成を目標にしています。現在は約100ユーザーなので、ここから一気に伸ばすフェーズです。

中期的には100万ユーザー、その先はグローバルで人口の1%に影響を与えられるサービスを目指しています。数値としては非常に大きいですが、目標達成を前提にプロダクトを設計・改善する姿勢は変えません。

IPOについては現時点で具体的な時期を定めていませんが、実現可能な環境にしていきたいと考えています。規模だけを追うというより、結果として選ばれる状態をつくることが重要です。

——SaaS業界の変化をどう見ていて、何を実装していきますか。

大きな変化はAIの進化速度です。作る側の生産性はさらに上がりますが、同時に不要なものも増えます。だからこそ、日常業務に残る価値をどう作るかがSaaSの本質だと考えています。

「10+(テンプラス)」でも、AIエージェント的な機能を業務の中に自然に溶け込ませていきたいです。ユーザーがAIを意識しなくても、業務の文脈で必要な提案や入力補助が行われる状態を目指しています。

日程調整に目標管理を掛け合わせる理由もそこにあります。単機能の利便性だけでなく、組織・個人の行動変容につながる導線を持たせることで、継続利用されるサービスにしていきます。

——事業を通じて実現したい社会的な影響は何ですか。

一つは、ミッション・ビジョン・バリューを個人レベルでも持つことが日常になる社会です。企業の言葉としてだけでなく、個人が自分の軸を持って行動できる状態を広げたいと考えています。

もう一つは、サブスク事業における還元のあり方です。私は、サブスクの継続収益を、働くメンバーへ循環的に還元する設計を重視しています。実際に、インセンティブとして5%の手数料を継続支給し、退職後も半額を継続支給する契約を採用しています。

サブスクが当たり前になった時代だからこそ、企業側だけが利益を積み上げる構造ではなく、関わった人へ還元し続ける仕組みを一般化していきたいです。

仕事を継続するためのリズム――リフレッシュと日常の整え方

——忙しい日々の中で、どのようにリフレッシュしていますか。

休みの日は子どもと過ごす時間が一番のリフレッシュです。子どもは1歳と5歳で、下の子が生まれた年に本格起業したこともあり、家庭の時間は仕事の原動力にもなっています。日常の中で意識的にそうした時間を持つことが、長期戦の事業運営では重要だと感じています。

——最後に、これから起業する方や中小企業の経営者に向けてメッセージをお願いします。

成長をキーワードに挑戦する中で、やはりミッション・ビジョン・バリューはとても大切だと考えています。日本の企業が一社でも多く、質の高いミッション・ビジョン・バリューを掲げ、それを実現する行動につなげていけたらと思います。

私自身も「10+(テンプラス)」を通じて、日常業務の中で目標や価値観を実装できる環境づくりを進めていきます。ここから20万ユーザー、そしてその先へ向かう挑戦を、着実に形にしていきます。

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