SCMの未来をひらく──ICON PARTNERSが挑む“人の流れ”による価値創造

ICON PARTNERS株式会社 代表取締役 玉元 裕太氏

SCM・物流・購買領域に特化した日本唯一の人材紹介会社として、外資系企業を中心に専門人材を支えてきたICON PARTNERS株式会社。第2創業期を掲げた同社は、「日本のSCMに人の流れと可能性をつくる」ことを理念に、独自の価値提供を進めています。創業者から事業を承継した玉元氏に、事業の現状と、経営者としての原点、組織のつくり方、今後の展望、そして仕事を支える日常の時間について伺いました。

専門特化で築く“代替されない価値”

――現在の事業をどのような体制で進めているのでしょうか。

当社は、SCM・物流・購買領域に特化した人材紹介を中心に展開しています。外資系製造業や物流企業を中心にバイリンガルのミドル〜エグゼクティブ人材をご紹介しており、専門性の高いマッチングを強みとしています。また、退職後のプロ人材がスポットで課題解決に入る「業務委託支援」も増えており、企業のサプライチェーン改革に実務レベルで貢献できる体制を整えています。

――強みと感じている点についてお聞かせください。

SCM領域の専門性と、企業課題を深く理解する姿勢だと考えています。経験者の話は聞けば聞くほど奥行きがあり、表面的なスキルだけでは判断できません。そのため、一人ひとりのキャリア背景や組織文化との相性まで丁寧に把握することを重視しています。

事業承継で芽生えた覚悟と、誠実さを軸にした判断

――経営に携わるようになった経緯を教えてください。

新卒で当社に入社した私に、創業者が「君には可能性がある」と声を掛けてくれたことがすべての出発点でした。日々の業務に真摯に向き合うなかで、雇われ社長としての挑戦の場を与えられ、やがて全株式を託されるまでに信頼を寄せていただきました。従業員が代表に就くという稀なプロセスではありましたが、その歩みこそが、経営に向き合う覚悟と責任感を確かに育ててくれたと感じています。

――仕事の中で大切にしている考え方はありますか。

最も大切にしているのは「誠実であること」です。目先の数字を追うのではなく、候補者と企業の双方にとって長くプラスになるかを判断基準にしています。成立させることが目的ではなく、正解を一緒につくる姿勢を大切にしています。

組織の運営と社員との関係──“人として向き合う”から生まれる信頼

――社員とのコミュニケーションで意識していることは何でしょうか。

全員と1on1の時間を設け、業務の相談にとどまらず、価値観や日々の暮らしまで気兼ねなく話せる関係づくりを意識しています。年齢も経験も異なるチームだからこそ、肩書にとらわれず“人として向き合う姿勢”を何より大切にしてきました。私自身が弱みも含めて率直に話すことで、互いが自然と本音を交わせる土壌が育っていく環境づくりが、組織運営の中心にあります。

――どのような組織づくりを目指しているのでしょうか。

役職や年齢に縛られず、自然に声を掛け合えるフラットなチームを目指しています。個々が強みを発揮し、助け合いながら成果を積み上げていける組織をつくりたいと考えています。

提案力を軸に広がる事業の可能性

――今後取り組んでいきたいことを伺えますか。

まずは組織の拡大です。依頼が増えているため、より多くの企業に向き合える体制を整えたいと考えています。また、SCMだけでなく、経理・財務・人事などバックオフィス領域への展開も視野に入れており、企業成長を多面的に支える存在を目指しています。

――事業をどの方向へ広げていきたいと考えていますか。

AIによる初期マッチングが進む中で、求められるのは「経営課題を理解し、最適な人材を提案できる力」です。当社としては、その“提案力”を軸に、専門特化型ならではの価値をさらに高めていく方向で事業を広げていきたいと考えています。

家族との時間が仕事の軸を整えてくれる

――日々のリフレッシュ方法について教えてください。

休日は4ヶ月の娘と散歩をしたり、絵本に触れたりしながら、家族との時間に心を寄せるようにしています。

また、競技ゴルフにも取り組んでおり、自然の中で身体を動かす時間は思考を整理するうえで欠かせない機会です。週明けには頭の中が澄んだ状態になり、仕事への向き合い方にも良い変化が生まれています。

――プライベートの時間が仕事に影響する場面はありますか。

家族との時間は、自分の原点を思い返すきっかけになり、心をしっかりと地に足のついた状態へ戻してくれます。これからも日々の暮らしを大切にしつつ、多くの企業や人材の歩みに寄り添える取り組みを続けていければと考えています。

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