挑戦を楽しみ、壁を越えていく。建築と空き家再生に挑む若き事業主の視点

挑戦を楽しみ、壁を越えていく。建築と空き家再生に挑む若き事業主の視点

YAMAZAKI 代表 山﨑南氏

建築会社での現場経験、不動産デベロッパーでの品質管理——。順調なキャリアの最中、突如として訪れた難病の告知。それをきっかけに、一度は想定していなかった「独立」の道へ踏み出したのが、建築・空き家再生コンサルティングを手がける山﨑南氏だ。人との対話を重視し、挑戦を楽しみながら事業を広げていく姿勢は、まさに“現場”で培われたもの。幅広い相談に応じるフットワークと柔軟な発想を武器に、地域課題の解決へ取り組む山﨑氏の現在地と未来を聞いた。

幅広い相談に応えられる「連携力」が強み

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

現在は、空き家再生のコンサルティングを軸にしながら、建築工事に関わる幅広いご相談に対応しています。たとえば、不動産会社さんが「工事をしたいけれど、どこに頼めばいいかわからない」というケースから、行政書士さんと連携した空き家の手続き、ウッドデッキ製作の相談、竣工後の書類整理まで、本当に多岐にわたります。

私の強みは、“いろんな角度の相談に応えられる”ことです。元々、建築と不動産の両方に関わってきたことが大きいと思います。さらに、業界の方々との横のつながりが広く、必要に応じて専門家と連携できるので、相談された方が「とりあえず山﨑に聞こう」と思ってくださる関係づくりを大切にしています。

――顧客とのつながりはどのように広げているのでしょうか。

最初は営業経験がまったくなかったので、電話をしたり、SNSを始めたり、思いつくことは全部やりました。結果として一番強いのはSNSですね。Instagramからお問い合わせをいただくケースが圧倒的に増えました。営業が苦手でも、自分のペースで発信できるので、いまの時代らしいアプローチだと感じています。

病気がもたらした転機と「三方よし」への想い

――独立のきっかけとして病気の話があったそうですね。

潰瘍性大腸炎という難病で、働き方の制約が大きくなってしまったのが転機でした。入院中に初めて「これからどう働きたいのか」を真剣に考えました。会社に戻るより、自分で時間を調整できる働き方のほうが現実的だと感じたんです。

想定していない挑戦でしたが、結果的には良い機会だったと感じています。刺激がないと人は同じ場所に留まってしまう。挑戦せざるを得ない状況に置かれたことで、人生の切り替えができた気がします。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

「三方よし」に近い感覚で、関わる人すべてにとって良い仕事をしたいと思っています。工事でもコンサルでも、その場だけよければ良いのではなく、半年後・1年後・5年後を見据えて判断するようにしています。建築の技術者として、安全や品質面で譲れないところは「NO」と言うことも大切だと考えています。

“情報のキャッチボール”をつくることから始める

――人とのコミュニケーションで特に大事にしていることは?

“入りやすい話題からキャッチボールを始めること”です。大学時代に4年間、塾の講師をしていたのですが、まさに相手の情報を引き出すためのコミュニケーションが必要でした。いきなり難しい勉強の話をしても返ってこない。まずは雑談から入り、言葉のやり取りがしやすくなってから本題に入る。この感覚は今も仕事に活きています。

お客様と話すときも、趣味の話や日常のことから始めて、信頼関係をゆっくり作っていく。人と人で仕事をする以上、そこが一番だと思っています。

“毎日が挑戦”——楽しみながら挑み続ける姿勢

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

正直、毎日が挑戦です。独立してからはすべてが初めての連続で、営業も業務提携も、書類づくりも、全部手探り。だからこそ楽しい部分も多いです。新しい知識が増えたり、昨日わからなかったことが今日できたり、その積み重ねがモチベーションになっています。

ゆくゆくは法人化を目指したいと思っています。33歳までには形にしたいですね。従業員が入ったとき、働きやすい環境を用意できるような組織づくりをしたい。そのためにも、まずは認知を広げて、お客様との接点をもっと増やしていきたいです。

バイク、フクロウ、ギター。意外性あふれるリフレッシュ法

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

最近は、衝動買いしたギターを毎日5分でも触るようにしています。「やると決めたら続ける」が自分のルールです。ほかにはバイクですね。乗るのも磨くのも眺めるのも好きで、完全に癒しの時間です。

それから自宅ではフクロウを飼っています。犬や猫のように媚びたりはしないのですが、そこがまたいいです。気を使わない関係でいられるので、とても落ち着きます。

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