一瞬の笑顔を未来の財産に――想いを記録するカメラマンの挑戦
株式会社スマイルプロアート 代表取締役/プロカメラマン 西野あきひろ氏
株式会社スマイルプロアートは、写真・動画撮影からホームページ制作までを一貫して行い、企業のブランド価値を高めるビジュアル制作を提供しています。プロカメラマンとして10年以上の経験を持つ西野氏は、「人の笑顔を未来に残す」ことを原動力に、多様な現場で活躍。企業案件を中心に、個人向けの大切な瞬間にも寄り添ってきました。本記事では、西野氏の仕事への思い、事業の強み、そして今後の展望を伺いました。
企業撮影に強みを持つワンストップ体制
――現在の事業内容や特徴を教えてください。
写真・動画撮影に加えて、ホームページ制作まで提供しています。
企業の採用ページ向けの撮影が特に多く、社員の自然な表情を引き出すディレクションを得意としています。モデルやヘアメイク、スタジオの手配まで一括対応できるため、現場での負担が少ない点も好評です。
撮影だけでなく、クリエイティブ全体のクオリティ向上につながるよう取り組んでいます。
――他社にはない強みはどこにありますか?
撮影からディレクションまで、自分ひとりで責任を持って行えるところです。「次はどこで何を撮るのか」という現場の判断を瞬時に行うことでスムーズな撮影を実現できます。
また、レスポンスや納品のスピードには徹底してこだわっています。IT企業の案件が多いこともあり、求められるクオリティに柔軟に応えられる体制を整えてきました。
プレイヤーとして積み重ねたキャリアと価値観
――カメラマンになったきっかけを教えてください。
前職は歯科技工士として働いていました。友人とスノーボードへ出かけた際、何気なく持って行ったカメラで仲間の笑顔を撮ってみたところ、「笑顔を残す」という行為に強く惹かれたんです。
「人が一番幸せな瞬間っていつだろう」と考えたとき、真っ先に浮かんだのが結婚式でした。そこで、まずは副業としてウェディングカメラマンを始めてみたのですが、気づけば撮影の魅力にのめり込み、撮影の世界で生きていきたいという気持ちが固まりました。
もっと笑顔を形にしたいという想いが、独立の背中を押してくれたのだと思います。
――印象に残っている撮影体験はありますか?
高齢者施設で行われた結婚式の撮影が心に残っています。認知症で笑顔を見せることがなかったお父様が、集合写真の一瞬だけ満面の笑顔になったんです。ご家族にも大変喜ばれ、「写真は一瞬を永遠にする」その意味を改めて実感しました。
“撮りたい”を追い続ける経営スタイル
――事業を続ける中で課題と感じることは何ですか?
現在は広告代理店からいただく案件が多く、営業は強化していきたいところです。撮影の技術だけでなく、事業を広げていく力も必要だと感じています。
法人化したことで、より大手企業との接点を持てるようになりました。今後は企業向けの福利厚生サービスなども活用しながら、紹介の機会を増やしていきたいですね。
――組織づくりについてはどう考えていますか?
撮影は自分ひとりで完結できますが、ホームページ制作や営業の役割を担ってくれる仲間がいれば、事業の幅をもっと広げられます。
撮影の現場だけでなく、提案から制作まで一気通貫で対応できる体制が整えば、依頼もさらに増えていくはずです。
3年後を見据えたとき、どこかのタイミングで必ず必要になる存在だと思っているので、いいご縁があれば迎えたいですね。
想いを未来へ残す「ギフトムービー」
――力を入れている新サービス「ギフトムービー」の魅力を教えてください。
「ギフトムービー」は、大切な人の声や仕草、想いを未来に残す動画サービスです。
例えば、孫が祖父母にインタビューしている様子を撮影し、記念日にプレゼントできる形に仕上げます。高齢になると写真はあっても、声や生きた表情は残りにくいもの。遺影用の写真を撮るのは抵抗があっても、「ギフトムービーを撮ろう」という誘い方なら自然に未来の宝物を残せます。
また、出産前のお腹の子に向けたメッセージや、お宮参りと組み合わせた撮影など、家族の節目にも活用でき、子どもが大きくなったときに受け取る特別な贈り物にもなります。
一度きりの瞬間を、写真とは異なる形で記録できる。この価値を、もっと多くの方に届けたいと考えています。
“好き”を仕事にする人生のすすめ
――中小企業の経営者や、これから起業する方へメッセージをお願いします。
私は仕事が大好きで、「1%でもプラスになるなら挑戦したい」と思い、法人化しました。面倒だと思うことほど、実は大きなチャンスにつながるものです。
法人だから参加できた交流会で出会いが増え、世界が広がりました。好きなことを仕事にできているなら、臆せずに一歩踏み出すべきだと感じます。
大切なのは行動し続けること。僕自身、これからもたくさんの笑顔を撮り続けていきます。