企業の自走力を高める――内製化支援で拓くWebマーケの新常識
後藤ブランド株式会社 代表取締役 後藤晴伸氏
後藤ブランド株式会社は、Webを中心としたマーケティング支援から採用支援、クリエイティブ領域まで一貫して提供するハイブリッドな企業です。「お客様の繁栄なくして自社の繁栄は無い」という信念のもと、誠実な支援を追求してきました。近年は広告運用の内製化支援にも注力し、企業が自ら売上を伸ばしていける仕組みづくりをサポートしています。本記事では、代表の後藤氏に事業の特徴やキャリア、今後の展望について伺いました。
広告運用の“内製化支援”で企業の自走を後押し
――現在の事業内容と、その特徴について教えてください。
当社はWebマーケティング全般を支援してきましたが、現在は広告運用の内製化支援を中心に行っています。一般的な運用代行ではなく、企業が自ら分析し、運用を継続できるようノウハウを提供するスタイルです。
代理店に丸投げするとコストがかさみ、担当者がいなくなると成果が止まってしまうことがあります。その課題を解消するため、仕組み化から考え方まで丁寧にレクチャーし、クライアントが自走できる状態をつくることを何より重視しています。
――内製化へシフトした背景には、どのような変化があったのでしょうか。
ここ1~2年ほどで提供スタンスを大きく変えました。受託だけでは短期成果に偏りやすく、お客様の本質的な成長につながりづらいと感じたからです。
長い目で見ると、自社でマーケティングを回せた方がコスト削減にもつながりますし、会社の強みとして積み上がります。
私自身が長年培ってきた経験を惜しみなく伝えることで、より多くの企業が成功できる環境を広げたいという思いが背景にあります。
先見性と挑戦が支えたキャリアと現在の事業
――マーケティング事業を始めたきっかけを教えてください。
20年ほど前、Web広告が世の中に出始めた頃からこの領域に携わっています。
当時はまだ専門会社が少なく、「今始めれば大きな波に乗れる」と考え、あえて先行的に取り組みました。結果として、時代の変化とともに市場が伸び続け、そこで蓄積した経験値が今の武器になっています。
業種を限定せず多様なクライアントと関わってきたため、幅広い領域の集客課題に対応できるのも強みです。限られた予算で成果を出してきた経験は、他社にはなかなか真似できない価値だと感じています。
――経営者として歩み始めた理由は何ですか。
実は私、24歳の時に起業しているんです。社会人経験は2年ほどしかありませんでしたが、最初から独立することを前提に動いていたので、会社に勤め続ける未来はイメージしていませんでした。
就職は「正社員として働いた」という事実をつくるため。看板を得たら、自分の看板で勝負したかったんです。早くから「事業をつくる側に回る」という意思が明確だったからこそ、迷いなくスタートできたと思います。
――印象的だった出来事やターニングポイントはありますか。
2~3年前に、後藤ブランドをM&Aによって譲渡したことが大きな転機でした。
創業から育ててきた会社の経営権を手放す決断は簡単ではありませんでしたが、それによって視野が大きく広がったと感じています。
代表としては継続して関わりながらも、マーケティング以外の事業に挑戦する余白が生まれ、今取り組んでいる新規事業の立ち上げにもつながりました。資金的にも精神的にも、大きなブレイクスルーだった出来事です。
ストレスを抑えた働き方と育成文化
――組織づくりで意識していることはありますか。
現在は10名ほどのメンバーで運営しています。目標で個人を追い込むのではなく、リモートと出社を組み合わせ、無理のない働き方を維持できるようにしてきました。
定期面談やストレスチェックも取り入れ、社員の状態を細かく把握するようにしています。長く一緒に働く仲間だからこそ、できる限り負担が少なく、安心して力を発揮できる環境づくりを心がけています。
――採用の基準や、一緒に働きたい人物像を教えてください。
Webマーケの経験は必須ではありません。未経験者を育てることにも強みがあり、実際に異業種出身者が活躍しています。
大切にしているのは「マーケティングをやりたい」という主体的な気持ちです。採用方法は模索中ですが、合う人材と出会える方法を探し続けています。
新規事業と“学びの支援”で拓く未来
――今後挑戦したい事業や展望について教えてください。
最近はマーケティング支援だけでなく、自社で事業を行う取り組みも進めています。
クライアント支援で成果が出ていたパーソナルジム事業を、別会社として開業しました。今後はトレーニングとインドアゴルフを組み合わせた複合店舗など、新しい形にも挑戦したいと考えています。
また過去に展開していた、個人向けのWebマーケティング教育サービスも再開予定です。法人への内製化支援と並行しながら、「学び」を軸にした新たな価値提供を広げていきます。
――仕事以外のリフレッシュ方法はありますか。
最近はゴルフに夢中になっています。ゴルフ好きの仲間と一緒にプレーしながら過ごす時間が、気持ちの切り替えにぴったりなんです。もともと海外旅行も好きなので、ゴルフを始めてからは「旅先でいいコースを回る」という新しい楽しみも増えました。