YOUR Happiness, MY Challenge――愛のある鬼コーチが描く、若者と外国人材がともに輝く社会
合同会社Office MICOTO雅采 張 陽子 氏
20年間にわたる海外生活と、大学でのホスピタリティ教育の経験を生かし、「愛のある鬼コーチ」として若者やサービス業の現場を支えてきた張 陽子 氏。今後は、日本で働く外国人材や、その家族の支援にも力を入れていきたいと話します。「YOUR Happiness, MY Challenge」を掲げ、関わる人の幸せを自分ごとの挑戦として受け止める、その想いや歩みについて伺いました。
愛のある鬼コーチとしての使命と現在の事業
――現在取り組まれている事業について教えてください。
今の肩書きは「愛のある鬼コーチ」です。将来のためになると信じて、あえて厳しいフィードバックもお伝えしながら、若者やサービス業で働く方の育成を行っています。20年間の海外生活で培った経験を生かし、販売員やホテルスタッフ、美容サロンやクリニックのスタッフなど、接客の現場に立つ方への研修が中心です。
――その根底にある思いとは何なのでしょうか。
自分自身、海外でお世話になったからこそ、今後は日本に働きに来る方が言葉や文化の違いで心がつらくならないよう支えたいという思いがあります。
「YOUR Happiness, MY Challenge」という言葉の通り、私と関わる一人ひとりの幸せを整えることを、自分のミッションとしています。
大学の教壇から企業研修へ――圧倒的努力がつないだキャリアと働き方
――経営者になられたきっかけは何でしたか?
子どもが小学校の中学年になった頃に「働きたい」と思い始めましたが、日本に戻ったばかりで仕事が見つからず悩んでいました。そんなとき、娘たちの通うインターナショナルスクールの事務局のご主人が大学の学部長で、「客室乗務員やホテル業を目指す学生を指導してほしい」と声をかけてくださったことが、今の仕事の原点です。
大学でホスピタリティマネジメントを教えるうちに企業からも研修の依頼をいただくようになり、単発研修だけでなく、年間を通して企業をサポートする形に広がっていったことが大きな転機でした。営業の仕方が分からず立ち止まった時期もありましたが、勉強会やセミナーに通って「圧倒的努力」を続けたことで、法人化につながっていきました。
――仕事の進め方で大切にされていることを教えてください。
現在は社員を雇わず、私一人で事業を運営し、必要に応じて業務委託のパートナーと組んでいます。大切にしているのは、お互いにきちんとメリットがある「WIN-WINの関係」であることと、仕事の連絡への「即レス」です。
一方で、皆さん忙しいのでプライベートに踏み込みすぎないことも意識しています。休みの日は、まず部屋を整えて心も整えること、それから料理を楽しむことがリフレッシュの時間です。暮らしを丁寧に整えることが、またがんばる力になります。
外国人親子を支える仕組みづくりと、若者へのメッセージ
――今後挑戦していきたいことについて教えてください。
これから日本企業は、人手不足を背景に外国の方を受け入れていかざるを得ない状況になりますが、まだ本格的な受け入れ準備ができていない企業も多いと感じています。企業側には文化の違いに関する知識を事前に持っていただき、外国人材の方には日本で安心して働くためのマナーやコミュニケーションを伝えるという、その両方を支える存在でありたいです。
具体的には、新宿エリアなど外国籍の親子が多く暮らす地域で、日本語がうまく話せないことから不登校になってしまうお子さんや、ご家族を支援する取り組みにチャレンジしていきたいと思っています。一人では力が足りないので、行政や公的機関と連携しながら支援の輪を広げていきたいですね。
――最後に、読者へのメッセージをお聞かせください。
若い世代の皆さんにお伝えしたいのは、「まずは自分を大切にしてほしい」ということです。日本では他人に気を遣いすぎてしまうことが多いですが、自分のどんな面も否定せず、丸ごと愛してあげてください。困ったときには一人で抱え込まず、誰かを頼ってほしいと思います。皆さん一人ひとりの「幸せ」を一緒に整えていくことが、私のチャレンジです。