母親としての実体験から生まれた食育――アスラボSmileが描く「簡単!楽しい!わかりやすい!」学びのかたち

株式会社アスラボSmile 代表取締役 浦川 恵子氏

株式会社アスラボSmileは、野球専門のパーソナルトレーニングスタジオからスタートし、現在は「食育」を事業の軸に据えて活動している企業です。コロナ禍という大きな環境変化をきっかけにオンラインを活用した食育事業へと舵を切り、キャラクター教材を用いた独自の取り組みを展開しています。本記事では、代表の浦川恵子氏に、現在の事業内容や経営に至った経緯、これから目指す未来などについて伺いました。

野球トレーニングから食育へ――事業の現在地

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

現在は食育事業を主軸にしていますが、もともとは「個別トレーニングスタジオ アスラボSmile」として野球を頑張る子どもたちを対象にしたパーソナルトレーニングを運営していました。運動・栄養・休養―つまり、身体づくりを総合的にサポートするスタジオだったんです。

転機となったのはコロナ禍でした。スポーツスタジオの運営が厳しくなる中で、クライアントの保護者の方から「オンラインで子どもの食育をしてほしい」という声をいただきました。そこから、誰が読んでも楽しく学べる食育栄養マンガ「食育戦隊セブンヒーロー」が誕生しました。

――食育事業の強みはどのような点にありますか。

「簡単」「楽しい」「わかりやすい」の3つを大切にしている点です。例えば「食育戦隊セブンヒーロー」もそうですし、ほかにも。毎日食べてほしい食材の頭文字を使ったオリジナルの合言葉をつくるなど、誰でも実践しやすい工夫をしています。

事業の原点は「我が子のための学び」

――起業に至った経緯を教えてください。

私には三人の息子がおり、次男が高校生のころに野球をしていました。その際、「勝てる投手になりたいから身体づくりを手伝ってほしい」と言われたのがはじまりです。夫もちょうど体幹トレーニングを学び始めていたタイミングで、私は料理が得意ではない中、栄養について独学で学び始めました。

ところが半年ほど経ったころには息子が大きく活躍するようになったんです。次第に周囲から「教えてほしい」と声をかけられるようになったことが仕事につながり、今に至っています。

――はじめは個人事業主として活動されていたそうですね。

はい。でも次第に「食育戦隊セブンヒーロー」を日本一愛される食育コンテンツにしたいという想いが強くなり、法人化を選びました。より多くの子どもたちに届けるためには、法人という形が必要だと考えたのが経営者になった理由です。

「我が子に提供したい」と思えるものだけを届けたい

――組織運営はどのような形で行っていますか。

直接雇用ではなく、「認定講師」という形で活動を共にしています。現在は全国に12名ほどの講師がおり、月に一度の勉強会や、個別の面談を通じてサポートを行っています。講師たちが活動しやすいよう私たちが販促物を整えたり、必要であれば商談に同行することもあります。

――経営判断の軸にしている価値観を教えてください。

「我が子に提供したいものしか商品化しない」ということです。家族や大切な人に使ってほしい、食べてほしいと思えるものだけを扱っています。スタッフも主婦が中心で、同じ目線で「本当に伝えたいか」を大切にしています。

食育が当たり前にある未来に向かって

――今後の展望について教えてください。

最も近い目標は、公立小学校に食育を届けることです。さまざまな子どもが通う場所だからこそ、そこで食育を学べるのが理想だと考えています。現在は行政や企業と連携し、イベントやワークショップとして実績を積んでいる段階です。

そして将来的には、既に開発している食育カードゲームを学校にも対応できる形に整え、学校教育の中で活用されるところを目指しています。そのためには予算の確保などの課題もありますが、少しずつ前に進めていきたいです。

ベストよりベターを積み重ねる

――経営にあたって影響を受けた考え方はありますか。

「ベストよりもベター」という考え方です。スポーツ栄養を学んでいた頃に教えていただいた言葉で、今も強く心に残っています。食育や栄養は当たり前すぎる分、完璧を求めすぎると続かなくなってしまいます。だからこそ、その日の「今できるベター」を積み重ねていくことが大切だと考えています。

事業においても同じで、最初から理想を追いすぎると無理が生じてしまいます。会社を立ち上げた当初は、少し頑張りすぎてしまった経験もありました。今はお客様の声や社会のニーズにきちんと耳を傾けながら、背伸びをしすぎず、一歩ずつ前に進む判断を大切にしています。

――リフレッシュ方法を教えてください。

音楽が好きで、ライブに行くことが大きな楽しみです。年に二回は必ず行くと決めていて、チケットが取れた場所に合わせて仕事の予定を組むほど、モチベーションの源になっています。また、温泉に入ったり、美味しいものを食べたりする時間も大切にしています。食に関わる仕事をしているからこそ、日本各地のこだわりある食に触れること自体が学びとリフレッシュにつながるだけでなく、次の仕事へのエネルギーにもなっています。

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