ナイトワーク業界に変革を――MetaNightが挑む“採用の最前線”と次なる展望
株式会社MetaNight 代表取締役 古溝敦氏
ナイトワーク業界において、これまで主流とされてきた紹介やリファラル中心の採用手法に対し、WEBコミュニケーションを軸に新たな価値を提示している株式会社MetaNight。業界の構造的課題に真正面から向き合い、変革を志す同社の取り組みは、従来の常識を覆す可能性を秘めています。本記事では、代表取締役の古溝敦氏に、事業の背景や経営観、そして今後の展望について伺いました。
ナイトワーク業界に特化した採用支援の強み
――現在の事業内容と特徴について教えてください。
弊社は、キャバクラやラウンジ、コンカフェといったナイトワークの店舗様に向けて、採用支援を行っています。とはいえ、自社で媒体を持っているわけではなく、あくまで代理店として既存の求人媒体を扱っています。
その中でも、ナイトワーク業界に特化しているのが大きな特徴です。一般的な代理店だと幅広い業種を扱いますが、弊社は業界を絞ることで、現場の課題や実態にしっかり向き合える体制を作っています。その分、より実践的な採用支援ができていると思っています。
――この事業を始めた背景について教えてください。
もともと自分自身が新宿・歌舞伎町でナイトワークのプレイヤーとして働いていました。その中で、業界のアナログな部分や、属人的で脆い構造を目の当たりにして、「これは課題が大きいな」と感じたのが最初です。
その後、同じ業界の求人広告代理店で3年ほど営業を経験しました。その経験もあって、「この業界なら自分でも勝てる」と思えたことが、起業のきっかけです。
業界課題の解決から広がる事業ビジョン
――会社の理念やビジョンについて教えてください。
ミッションとしては、「ナイトワークの問題を解決して、変化や成長を後押しする」というものを掲げています。
今は採用支援がメインですが、将来的にはそれだけにとどまらず、ナイトワーク産業全体に対して価値提供していきたいと思っています。例えば不動産など、周辺領域にも広げていくことで、より総合的にお客様を支援できる存在になりたいです。
――経営者としての目標について教えてください。
目標はシンプルで、国内のナイトワーク産業においてトップシェアを取ることです。本気で過半数を取りたいと思っています。
――経営判断の軸となる価値観は何でしょうか。
常に「それって経済合理性があるのか」とか、「固定観念にとらわれていないか」という点は意識しています。なんとなくの感覚ではなく、ちゃんと理由を持って判断するようにしています。
自律を促す組織づくりと現場主義
――組織運営について教えてください。
今は役員2名体制で、これから組織を作っていくフェーズです。今年度は営業メンバーの採用も予定しています。
営業が中心になるので、しっかり稼げる報酬設計にしています。売上が上がるほど還元率も上がる仕組みにしているので、自分で考えて動いて、しっかり結果を出してもらいたいと思っています。
――コミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。
自分自身がずっと現場にいたので、現場目線はすごく大事にしています。営業がどこでつまずいているのかをちゃんと理解して、そこに対して寄り添うことは意識しています。
あとは、最前線にいる営業メンバーが一番会社に貢献していると思っているので、その意見はしっかり経営に反映していきたいです。
――採用や育成で重視しているポイントは何でしょうか。
一番は「継続して努力できるかどうか」です。あとは誠実さや、将来の目標があるかどうかも見ています。
逆に、過去の経歴はあまり気にしていません。これからどうなりたいか、どれだけ本気で変わりたいと思っているかの方が重要だと思っています。
全国展開と業界の健全化に向けた挑戦
――今後の展望について教えてください。
トップシェアを取るためにも、全国に支社を展開していきたいと考えています。どうしても今は首都圏にサービスが集中しているので、地方にも同じレベルの支援を届けていきたいです。
――現在の課題とその対応について教えてください。
支社を増やすと、どうしてもメンバーとの距離が遠くなります。なので、まずは一人でも自立して成果を出せる人材を育てることが重要だと思っています。そこができないと、拡大は難しいです。
――業界の今後についてどのように見ていますか。
最近は、ナイトワーク業界に対する規制が厳しくなってきています。違法なスカウトなどに対しても取り締まりが強化されています。
その流れの中で、正規の求人媒体を使ったクリーンな採用の重要性は、相対的に今後さらに高まっていくと思っています。弊社としても、法令を守りながらしっかり支援していきたいです。
「当たり前をやり切る」経営哲学
――大切にしている価値観について教えてください。
「当たり前のことを当たり前にやり切る」というのは、ずっと大事にしています。
特別なことをするというよりも、やるべきことをちゃんとやる。お客様に対しても誠実に向き合う。それを積み重ねてきた結果、これまで数字も作れてきたと思っています。
振り返ると、自分は器用なタイプではないんですけど、それでも結果が出たのは、やるべきことを徹底的にやり続けてきたからだと思っています。
――リフレッシュ方法について教えてください。
正直あまり休めてはいないんですが、本を読むのは好きです。心理学や経済学の本を読むことが多いですね。
そういう本を読むと、自分の経験が理論とつながる感覚があって、「ああ、こういうことだったのか」と整理できることが多いです。新しい考え方を知るのは楽しいですし、仕事にも活きていると思います。