“全自動集客機”でビジネスを仕組み化する――デジネスラボが描く次世代戦略
デジネスラボ株式会社 代表取締役 森山 義章氏
デジネスラボ株式会社は、ITコンサルティングや集客支援、メディア運営、スクール事業など、多岐にわたる領域で事業を展開する企業です。特に「全自動集客機の構築」という独自サービスを軸に、クライアントのビジネスを仕組み化し、集客から販売までを一貫して支援しています。本記事では、自身の経験を原点に個人や企業の可能性を引き出す仕組みづくりに取り組んできた代表の森山義章氏に、事業の特徴や経営観、今後の展望などについて伺いました。
IT支援と“全自動集客機”の構築
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
現在は大きく2つの軸で事業を展開しています。1つは、ITコンサルやホームページ制作、パソコンサポートなどのIT支援です。もう1つが、“全自動集客機”の構築になります。
“全自動集客機”とは、ホームページやブログ、LP、YouTube、LINE公式アカウント、ポッドキャスト、ラジオ、出版プロデュースなどを組み合わせ、集客から営業までを自動化する仕組みのことです。さらにVTuberのキャラクター制作や運用代行も含め、複数のメディアを連携させることで、クライアントの商品が自然に売れる状態を目指しています。
また、インターネットラジオ『ホンマルラジオ』のプロデュースにも関わっており、番組制作や公開収録、イベント連動型のコンテンツ展開なども手がけています。リアルイベントとオンライン配信、さらにはメタバース空間を掛け合わせた多角的な取り組みを行っているのが当社の特徴です。また、ゲストさんと見学者さんを入れ替えていくという形式にした結果口コミの自動化を実現しました。
――他社にはない強みはどのような点でしょうか。
1つは、複数のメディアや手法を横断して活用できる点です。当社では単なるホームページ制作や広告運用ではなく、ラジオや出版、動画、イベントまで一体化して設計しています。
もう1つは、「売る仕組み」を構築する点です。商品やサービスの認知から販売までを一連で設計し、継続的に成果が出る状態をつくることに重きを置いており、実際に、空き家の販売や商品プロモーションなど、ITの枠を超えた依頼にも対応してきました。
発達障害の当事者としての実体験をもとに
――事業を始められたきっかけを教えてください。
私は33歳のときにADHDと高機能自閉症と診断されました。それまでは転職を繰り返していたのですが、振り返ると、そのなかでITスキルを学びたいと思っても実践的に学べる環境がなかったことに気づいたんです。
一般的なパソコン教室は操作方法を教えるだけで、その後どのように仕事につなげるかまでは教えてくれませんでした。営業の仕方や収益化の方法まで含めて学びたいと思ったのがきっかけで、「本質を学べるパソコン教室」を立ち上げました。実践に勝る練習はないをモットーに指導しております。
――経営者になられた背景について教えてください。
もともとは、会社員時代にパソコンサポート事業の立ち上げを任されたことがスタートになっています。パソコン教室を新規事業として立ち上げ、7年間で450名ほどの受講生を集めるまでに成長させました。
しかし、組織の方針との衝突や運営上の課題があり、最終的には独立を決意しました。副業として準備を進めていた中で、スキルシェアサービスのココナラで実績を積み、日本一の評価を得たことで依頼が月30件以上と急増し、2019年に独立に踏み切りました。その後も順調に事業が拡大し、法人化に至っています。
――ターニングポイントとなった出来事は何でしょうか。
大きな転機は、会社員時代に独立を決意したときです。環境に疑問を感じ、自分の人生をどうするか真剣に考えました。
「このまま働き続けるのか、それとも自分で挑戦するのか」と自問した結果、自分のやりたいことをやる道を選びました。それが現在の事業の原点になっています。
「楽しい」を軸にしたユーザーファースト経営
――組織運営について教えてください。
基本的に一人社長で、業務は外注やパートナーと連携して進めています。ただ、案件の規模が大きくなってきたことでビジネスパートナーも徐々に増えているため、今後は組織化も視野に入れています。まずは信頼できるメンバーを集め、チームとしての基盤を整えていく段階です。
――経営の判断軸になっている価値観を教えてください。
大切にしているのは、「自分が楽しいかどうか」と「ユーザーファースト」です。仕事は楽しくないと続けられないので、どうすれば楽しめるかを常に考えています。そのうえで、お客様にとって価値があるかどうかを軸に、サービスを設計しているんです。
実際に、現在提供しているサービスの多くは、お客様の声から生まれたものです。AIスクールやVTuberスクールも、ニーズを受けて形にしました。
――一緒に働きたい人材の特徴はありますか。
レスポンスが早い人と、できない理由ではなく、できる方法を考える人です。また、イベントやラジオなどの取り組みに主体的に関われるかどうかも重要です。自分で人を巻き込み、企画を回せる人と一緒に仕事をしたいと考えています。
プライベートの経験も、経営の糧に
――影響を受けた人物や出来事について教えてください。
大きな影響を受けたのは、ある経営者との出会いと、いだきしんコンサートでの体験です。それまで抱えていた劣等感がわずか第1部の1時間の即興演奏を通じて大きく変化しました。
内面が変わったことで行動や考え方も変わり、結果として事業の成長にもつながりました。法人化後わずか2年以内で大阪市約11万社の中から大阪市を代表する企業100選に選出されました。現在も学びを継続しながら、経営に活かしています。
――リフレッシュ方法について教えてください。
温泉や旅行が好きで、時間があるときはリフレッシュに出かけます。最近は忙しくなってきたため、スパ施設などを利用することもあります。
ゴルフやゲームも趣味のひとつで、ゲーム開発に関わることが長年の夢でした。現在はその夢も実現しつつあります。アニメや映画も好きなので、将来的にはコンテンツ制作やテーマパークのような事業にも挑戦したいです。
コミュニティとメタバースが切り拓く未来
――今後の展望について教えてください。
これからは、AIを使いこなせるかどうかが重要になるでしょう。さらにその先には、メタバースの活用が求められる時代になると見ています。
その流れを見据えて、今後はコミュニティのプロデュースに力を入れていきたいと考えています。各コミュニティのなかで会員が増え、商品が自然に売れていく仕組みをつくることが目標です。
また、最終的には、発達障害の方の独立支援を実現したいと考えています。現在は一般向けの支援が中心ですが、将来的には、個々の特性を活かした働き方を支援する仕組みを作りたい――その第一歩として、メタバースを活用した教育やラジオを通じた学びの場づくりにも関わっています。さらには、この取り組みを大学生や若年層の就職・独立支援にも広げていければと考えています。