頑張る保護者を一人にしない――“伴走型サポート”で幼稚園・小学校受験を支えるUUの教育支援
合同会社UU 代表 大石 有姫氏
合同会社UUは、幼稚園・小学校受験の支援という領域で、従来の塾中心のアプローチとは異なる独自の教育支援を展開する企業です。代表自身の多様なキャリアと人生経験をもとに、「保護者への伴走」に重きを置いた教育コンサルティングを提供しています。本記事では、代表の大石有姫氏に、現在の取り組みや事業立ち上げの背景、今後の展望などについて伺いました。
保護者に寄り添う独自の教育支援を提供
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
当社では、幼稚園や小学校の受験における教育支援をご提供しています。一般的に幼稚園・小学校受験では塾に通うことが主流ですが、当社では保護者様のサポートに重きを置いている点が大きな特徴です。
「塾に通えば合格できる」と考えられているご家庭も多いかもしれませんが、実際はそうではありません。幼稚園・小学校受験で重要となるのは、ご家庭での生活の様子や、親子の関わり方といった部分です。
そのため当社では、お母様やお父様の悩みを聞きながら、「本当に必要なことは何か」を一緒に整理していくようにしています。お客様からは「思考の交通整理をしてくれる」と評価していただくことが多く、そこが当社の大きな価値になっています。
――面接対策も行われているのでしょうか。
はい。単なるテクニックではなく、本質的な部分を整えることで、自然な形で伝わる面接対策を実現しています。
一般的な塾や教室では、面接の流れを教えることはあっても、「どう伝えるか」までは踏み込めていないことが多いようです。当社では、お客様の考えを丁寧に引き出し、「その人らしい言葉」で伝えられるようにサポートしています。
自身の強みである「伝える力」を活かして
――事業を立ち上げた経緯について教えてください。
私はもともと国際的な仕事に関心を持っており、政府系の金融機関からキャリアをスタートしました。その後、外資系企業やコンサルティングなども経験しましたが、「自分で何かをやりたい」という思いは常にありました。
転機となったのは、これまでの人生を振り返ったときです。受験や留学など、多くの場面で思うような結果が出なかった経験がある一方で、就職活動の面接では苦労しませんでした。その理由を考えたときに、私の強みは「自分の思いや考えを伝える力」であることに気づきました。
幼稚園・小学校受験の世界では、お子様だけでなく保護者様の関わり方が結果に大きく影響します。特に面接では、保護者様の思考力や表現力が問われます。そこに課題を感じている方は多いのではないかと考え、自分の経験を活かせる分野として受験支援事業を始めました。
――どういった経緯で会社の設立に至りましたか。
起業に関しては、最初から明確なビジョンがあったわけではありません。まずは個人で始めてみて、「成長したい」と感じたタイミングで法人化しました。
会社を設立した理由の一つは、自分に負荷をかけるためです。私は居心地のよい環境にいると成長が止まってしまうと考えているため、あえて一歩踏み込んだ環境に身を置くことを選びました。
会社の設立にあたって大きな不安はなく、必要な費用を計算し、「やれる」と判断したら、あとは行動するだけという感覚で挑みました。
お客様の声に耳を傾けながら、直感と行動で未来を切り開く
――経営において大切にしている価値観をお聞かせください。
まずは「お客様の声を聞くこと」です。サービスの多くは、お客様の声から生まれています。ニーズを正しく理解することが、事業の根幹だと思います。
もう一つは、「直感」と「行動」です。直感はこれまでの経験の積み重ねから生まれるものですので、大切にしています。また、完璧な準備を待つのではなく、ある程度可能性が見えたらとりあえずやってみることも重要です。私自身も、その積み重ねが今につながっていると実感しています。
――事業を進めるうえで重視している考え方はありますか。
「信じること」と「整えること」です。お客様がご自身を信じること、お子様を信じること、そして私自身も、サポートする立場として自分を整えること――この2つが揃うことで、よい結果につながると考えています。
信頼と成長を育む組織づくり
――組織運営で大切にしていることを教えてください。
スタッフとのコミュニケーションでは、「わかりやすく伝えること」を意識しています。抽象的な指示ではなく、具体的に説明することで誤解を防ぎます。
また、失敗に対して過度に指摘しすぎないことも大切です。本人が気づくことが成長につながるため、あえて待つ姿勢を取ることもあります。
――人材に求める要素は何でしょうか。
「素直さ」です。素直な人は成長が早いと感じています。自分の課題を認め、学ぼうとする姿勢がある人と一緒に働きたいです。
私も、スタッフのよい点を見つけて言葉にするよう意識しています。強みを伸ばすことで、組織全体の力も高まると考えています。
受験支援を超えた新たな挑戦へ
――業界の今後についてどのように見ていますか。
少子化の影響で市場は縮小傾向にありますが、教育の本質は変わりません。むしろ、知識だけでなく「人間力」や「生活力」が重視される流れになってきています。そして今後は、より本質的な力を育てる教育へとシフトしていくと予想しています。
――今後の展望について教えてください。
まずは本を出版することが一つの目標です。また、組織としての体制も整えていきたいと考えています。そしてお客様の声にお答えするために、話し方や伝え方の講座など、大人向けのサービスも展開していく予定です。
さらに、受験支援にとどまらず、保護者様同士が交流できる場や、自分らしく過ごせるコミュニティづくりにも取り組んでいきたいと考えています。