地域に根ざし、世代をつなぐ――水泳と福祉で広がる新たな価値創造

有限会社熊本西部 代表 西山博之氏

熊本の地で長年にわたりスイミングクラブを運営してきた有限会社熊本西部。子ども向けの水泳指導からスタートし、現在では高齢者向けデイサービス事業も展開するなど、地域に根ざした複合的なサービスを提供しています。創業から約37年という歴史の中で培われた信頼と実績、そして時代の変化に応じた柔軟な事業展開。その背景にはどのような想いや経営判断があるのか。代表の西山博之氏に、これまでの歩みと今後の展望について伺いました。

地域とともに歩む二本柱の事業展開

――現在の事業内容と特徴について教えてください。

もともとは子ども主体のスイミングクラブからスタートしました。そこから約10年前にデイサービス事業を新たに立ち上げ、現在はこの2つを軸に運営しています。創業から37年ほど続けてきたスイミングクラブは、地域に根づいた存在になっていると感じています。

――御社の強みや誇れるポイントはどこにありますか。

まず、長年続けてきた実績そのものが強みです。それに加えて、デイサービスとプールを併設した取り組みは熊本では初の試みで、他にはない特徴だと思います。

また、水泳教師の資格を持つスタッフが複数在籍している点も大きな強みです。さらに送迎バスも8台保有しており、利便性の面でも充実しています。

――事業に込めた理念や想いについて教えてください。

水泳を通じて地域に貢献したいという想いが根底にあります。3歳の子どもから高齢者まで幅広い年齢層の方に利用いただいており、それぞれに価値を提供しています。

子どもには泳げるようになる喜びを、高齢者には健康維持や増進といった面で役立てていただきたいと考えています。

異業種からの挑戦と経営者としての価値観

――経営を引き継がれたきっかけを教えてください。

もともとは美容師として働いていました。妻の父が先代で、結婚を機にこの事業に関わることになりました。

当時は独立も考えていたタイミングでしたが、「やってみないか」と声をかけてもらい、挑戦することにしました。

――経営判断の軸となっている考え方は何でしょうか。

この仕事は人と人との関わりがすべてです。だからこそ、一人ひとりの会員様にしっかり向き合うことを大切にしています。

単に指導するだけでなく、「ここに来てよかった」と感じてもらえるような関係づくりを意識しています。

――これまでの中で印象的な出来事はありますか。

コロナ禍は大きな転機でした。非常に厳しい状況でしたが、スタッフ全員で乗り越えてきました。その経験から、組織の結束力や人の大切さを改めて実感しました。人がいなければ成り立たない仕事だからこそ、従業員を何よりも大切にするという考えは今も変わりません。

人を中心に据えた組織づくり

――組織運営で意識していることを教えてください。

スタッフが自分で考えて行動できる環境を大切にしています。提案があれば否定せず、まずはやってみる。その上で改善していけばいいというスタンスです。

細かく指示を出すよりも、自主性を尊重することを重視しています。

――社内のコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。

現場に入り、スタッフと同じ目線で関わることです。社長と従業員という壁をできるだけ作らず、誰でも気軽に話せる雰囲気づくりを心がけています。

こちらから積極的に声をかけることで、コミュニケーションを取りやすい環境を整えています。

――どのような人材と働きたいと考えていますか。

子どもや高齢者など、人と接することが好きな人です。この仕事は人とのつながりが中心なので、コミュニケーションを楽しめる方と一緒に働きたいと考えています。

継続と進化を見据えたこれからの挑戦

――今後の展望について教えてください。

大きな拡大というよりも、まずは事業を継続させていくことが重要だと考えています。少子化の影響もあり、環境は厳しくなると感じていますが、その中でどう存続していくかが課題です。

――新たに考えている取り組みはありますか。

高齢者向けの施設をプールの近くに設けるという構想があります。そこから通っていただけるような仕組みができれば、より充実したサービスになるのではと考えています。

――現在向き合っている課題と、その取り組みについて教えてください。

特別な施策というよりも、まずは今来ていただいている方を大切にすることです。一人ひとりにしっかり向き合い、満足していただくことがすべての基盤になります。それができて初めて、次の展開につながると考えています。

「全力で向き合う」姿勢が生む価値

――影響を受けた考え方や言葉について教えてください。

美容師時代のオーナーから「仕事は命がけでやれ」と言われてきました。お客様一人ひとりに全力で向き合い、満足していただくこと。

それが結果的に信頼や継続につながるという教えは、今の仕事にも通じています。

――リフレッシュ方法について教えてください。

買い物や食べ歩きが好きで、新しいお店を巡ったりすることがリフレッシュになっています。お酒を楽しむこともあり、そうした時間が気分転換になっています。

――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

特別なことをするというよりも、一人ひとりを大切にすることを積み重ねていきたいと考えています。地域の中で必要とされ続ける存在であるために、これからも人と向き合い続けていきたいです。

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