「大人の余裕が子どもの選択肢を広げる」――元保育士が挑む、金融教育を通じた「一生涯の伴走支援」

RiSE 代表 当山 綾奈氏

かつて13年間にわたり保育の現場で子どもたちと向き合ってきた当山綾奈氏は今、ファイナンシャルアドバイザーとして「お金の教育」の普及に心血を注いでいます。その原動力となっているのは、保育園の園長時代に直面した「大人が満たされていなければ、子どもに最高の環境は与えられない」という切実な気づきでした。

当山氏が代表を務めるRiSE(法人化準備中)は、単なる金融商品の提案にとどまらず、転職、引越し、結婚といったライフステージの変化に寄り添う「暮らしの総合窓口」として活動しています。特に女性や子育て世代に特化した支援を行い、金融リテラシーの向上を通じて、大人が精神的・経済的な「余裕」を持てる社会を目指しています。保育と金融、一見遠く思える二つの領域を「教育」という一本の軸でつなぐ当山氏に、その歩みと未来への構想を伺いました。

金融教育で「自走できる大人」を。知識が未来の選択肢を創る

——現在展開されている事業の内容と、大切にされている理念について教えてください。

現在は「RiSE」という屋号で、ファイナンシャルアドバイザーとして活動しています。メインの軸は金融・お金に関わること全般のアドバイスですが、単に「運用しましょう」という話ではありません。転職や引越しといったライフステージの変化、環境の分岐点において、まるっとお金回りの不安を解消するための伴走支援を行っています。

理念として掲げているのは「マネーリテラシーの向上」と「完全在宅雇用」の創出を目指しております。女性が場所や時間に縛られずに活躍できる土台作りも並行して進めています。個人的な理念でいうと「余裕を持った大人を増やすこと」です。大人が余裕を持って生きる姿を見せることは、子どもたちの未来の選択肢を広げることに直結します。私たちは商品を売るのではなく、まずは現状を知り、対策を知り、選択肢を知るための「教育」を届けています。

——相談に来られる方は、どのような変化を感じていらっしゃいますか。

「自分には運用なんてできない」と思い込んでいる方が非常に多いのですが、現状を紐解いていくと、意外な発見があります。例えば、なんとなく払い続けているサブスクや、活用できていない金融商品を見直すだけで、月に数万円の余裕が生まれることも珍しくありません。「これなら家族で旅行に行ける」「ずっと欲しかったものが買える」と、自分の可能性に気づいた瞬間の表情は、本当にキラキラされています。現状を知り、漠然とした不安が安心感に変わる。その「知る」という体験こそが、私たちが提供できる最大の価値だと実感しています。

園長として直面した「お金と時間」の壁。保育士の価値向上を誓った原体験

——保育士から金融の世界へ転身されたきっかけは、何だったのでしょうか。

新卒から11年間現場に立ち、その後は企業の保育事業の立ち上げに携わり、園長も務めました。そこで気づいたのは、保育士という国家資格を持つ専門職でありながら、他職種に比べて賃金が格段に低く、自分自身を満たせていない先生があまりに多いという現実でした。

私が一緒に働いてきた中で、世界中を旅してきた23歳の先生が話す「生きた言葉」に、子どもたちが目を輝かせて聞き入る姿を見て確信したんです。「大人がどれだけ広い世界を知り、キラキラしているか」が教育において何より重要だと。しかし、現場の先生たちの悩みは常に「お金がない、時間がない」というものでした。

——その課題を解決するために、自ら園のオーナーにもなられたそうですね。

理想の働き方を実現するために、自ら園を買い取ってオーナー業を始めました。フレックス制を導入したり、ネイルをOKにしたりと、保育士が自分をメンテナンスできる仕組みを作ったんです。しかし、そこで直面したのが経営の壁でした。想いだけでは継続できない、金融の知識がなければ大切な場所を守れないと痛感しました。

そこから投資を学び、自分の使命である仕事を「ライスワーク(食べるための仕事)」ではなく「ライフワーク」として持つための選択肢を知りました。この再現性のある知識を伝えれば、保育士に限らず、多くの大人がもっと自由に、自分らしく生きられるはず。その体験が、今の活動の原点になっています。

利潤追求ではなく「相互扶助」。相手の幸せを第一に考えられるチーム作り

——チームで動く上で、メンバーに求めている資質や考え方はありますか。

一番大切にしているのは「利他」の精神、そしてお互いを補い合える「相互扶助」の価値観です。私たちの仕事は、クライアントの人生に深く関わります。ですから、たとえ自社の利益にならなくても「今のご家庭の状況なら、他社さんのこの商品の方が合っていますよ」と誠実に言えるかどうか。そこが大きな分岐点だと思っています。

相手の「こうありたい」という願いを自分事として捉え、強い思いを持って伴走できる人。そういう仲間を全国に増やしていきたいですね。現在はオンラインで完結できる仕組みを整え、同じ志を持つアドバイザーとチームを組んで分業化を進めています。一人では届かない場所へ、チームの力で「安心」を届けていくことを大切にしています。

0歳からマネーリテラシーを。保育園を「人生の基盤」となる窓口へ

——今後の展望や、挑戦していきたいプロジェクトを教えてください。

年内の法人化を目標にしていますが、その先の構想として、私が本来のフィールドである「保育」と「金融」を融合させた新しい保育園を作りたいと考えています。

0歳から6歳まで、子どもが通う6年間。そこには保護者がいて、おじいちゃんおばあちゃんもいて、地域があります。その保育園を「人生の相談窓口」にしたいんです。入園から卒園までの間に、保護者の金融リテラシーを伝え、子どもの将来の資金準備もセットでサポートする。卒園した後も、受験、就職、結婚……と人生の節目で「あそこの園に相談に行こう」と戻ってこられるような、一生涯の基盤となる場所です。

——保育士さんの社会的地位についても、一石を投じたいという思いがあるのでしょうか。

もちろんです。保育園が「人格形成と人生設計の拠点」としての価値を証明できれば、保育士の専門性はもっと正当に評価されるはずです。大学教員のように、社会的にも経済的にも認められる職業に引き上げていきたい。日本にいながら海外のような金融教育が当たり前に受けられる環境を、この「保育園モデル」から全国へ広げていきたいと考えています。

ビリヤードは「自己実現のスポーツ」。原理原則を重んじる大人の嗜み

——プライベートでの趣味や、リフレッシュ方法はありますか。

ビリヤードと日本酒が大好きです。特にビリヤードは奥が深くて。狙いたいポケットに球を落とす方法は物理的に一点しかないんです。どんな角度から狙っても、最終的に球が当たるべき点は決まっている。練習を重ねて、自分の思い描いた通りにその一点を射抜く。私は究極の「自己実現」だと思っています。

「思った通りに人生を動かしていく」という私の人生観に、ビリヤードの原理原則はすごくしっくりくるんです。いつかこのビリヤードの面白さも広めていきたいですね。私にとって大切な思考の整理の時間になっています。

——読者の方へメッセージをお願いいたします。

「知っている」と「知らない」の差は、そのまま人生の選択肢の差になります。やりたいことや夢は、それを「知っている」からこそ生まれるものです。知らない国に行きたいとは思わないし、知らない食べ物を食べたいとも思わない。だからこそ、何歳になっても学び続け、知り続けることをやめないでください。

夢を叶えるためのお手伝いは、私たちが全力でさせていただきます。お金と時間を整えれば、ほとんどの夢は叶います。まずは「自分は何がしたいのか」をたくさん見つけるために、足を止めずに学び続けてほしい。あなたの人生がより豊かになるよう、私たちは生涯かけて伝え続けていきます。

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