好きを仕事に変え、女性の自立を支える──提供者として歩む起業のかたち

ColourLotus株式会社 代表取締役 上田 幸乃 氏

女性の起業支援を軸に、スクール運営やカウンセリング事業を展開するColourLotus株式会社。主に40代〜50代の女性を対象に、「自宅にいながら収入を得る」ための仕組みづくりを提供している。さらに現在はセキュリティ分野での新たな取り組みも進行中だという。本記事では、事業の特徴から起業の原点、今後の展望までについて伺いました。

女性の“稼ぐ力”を育てる──事業の全体像と仕組み

――現在の事業内容について教えてください。

主にスクール運営とカウンセリングを軸にした事業を展開しています。対象は40代〜50代の女性が中心で、子育て中の方や、子育てがひと段落した方が多いです。家にいながら収入を得たいと考えている方に向けて、具体的なスキルと収益化の仕組みを提供しています。

特徴的なのは、学びで終わらせない点です。まずは低単価の講座からスタートしていただき、そこから伴走しながら収益化までつなげていきます。実際に受講した方の中には、個人事業主として独立し、その後法人化まで進む方もいます。

――特に大切にしている支援のポイントはどのような点でしょうか。

単に技術を教えるだけではなく、「どうすれば売れるのか」というところまで、一緒に考えながら進めていくことを大切にしています。作ったものをどう届けていくのか、どんな形でお客様とつながっていくのか。そういった部分まで含めて伴走していくイメージです。自宅でできる仕事であっても、きちんと事業として成り立たせていくための考え方を伝えています。

事業の軸になっているのが、カウンセリングとガラスのインテリア「サンキャッチャー」です。マインドを整えながら、自分の手で生み出したものを誰かに届けていく。その積み重ねが、少しずつ収入につながっていく形をつくっています。また、販売して終わりではなく、その後の関係づくりやリピートにつながる流れも大切にしています。単なるハンドメイドではなく、「仕事として続いていく形」を意識して向き合っているのが、この事業の特徴です。

消費者から提供者へ──メディア業界で得た気づき

――起業のきっかけについて教えてください。

もともとはメディア業界で働いていました。テレビやラジオに関わる仕事をしていく中で、世の中には「提供する側」と「消費する側」があることに気づいたんです。

その中で、自分は提供する側に回りたいと強く思うようになりました。本当に価値のあるものを届けたいという気持ちが大きくなり、そのためには自分で事業をつくる必要があると考えたんです。

――その考えに至った背景には、どのような経験が影響しているのでしょうか。

最初から起業を目指していたわけではありません。きっかけは偶然の積み重ねでした。ただ、振り返るとその出会い一つひとつが今につながっています。たまたま入った環境、そこで出会った人、もらった言葉。そのすべてが今の自分の判断基準になっています。

また、メディアの現場で感じた「届ける力」の重要性も大きかったです。良いものでも伝わらなければ意味がない。その経験が、現在の事業における発信や販売設計にも強く影響しています。さらに、誰に何をどのように伝えるかという視点は、今の事業においても常に意識している部分です。提供者としてどう価値を届けるかを、考え続けてきた結果が今につながっています。

一人経営のリアル──価格設計が生んだ課題

――現在の組織体制と課題について教えてください。

現在は基本的に一人で事業を運営しています。その中で強く感じている課題が、初期の価格設定です。多くの人に届けたいという思いから価格を低く設定してしまい、結果として事業の拡張性に制限がかかってしまいました。

例えば、業務を外部に委託したいと思っても、その余裕が生まれないんです。価格が低い状態のままだと、誰かに任せるためのコストを確保できません。その結果、自分一人で抱え込む構造になってしまいました。

――課題に対して、現在はどのように向き合っていますか。

現在はコンサルティングとして月額費用をいただく形も整ってきており、徐々に改善しています。ただ、今後は誰に任せるのか、どうやって事業を広げていくのかといった設計が必要だと感じています。

受講生側にも価格設定の重要性は強く伝えています。最初の設定を誤ると、後から修正するのが難しくなるためです。自分の経験をそのまま伝えることで、同じ失敗を防ぐことにもつなげています。加えて、継続的に収益を生み出せる仕組みづくりの視点も共有するようにしています。一人でやってきたからこそ見えた課題を、次に活かしていく段階に来ていると感じています。

二つの軸で広がる挑戦──女性支援とセキュリティ領域

――今後の展望について教えてください。

現在は大きく二つの軸で事業を進めています。一つはこれまで続けてきた女性の起業支援です。こちらは自分にとって大切な軸であり、今後も継続していくと決めています。

もう一つが、セキュリティやインテリジェンスに関わる領域です。人材育成やカウンセリングの役割として関わっており、企業導入後のサポートやコーディネーター業務を担う予定です。

――新たに取り組まれている領域について、どのような可能性を感じていますか。

この領域では、AIを活用した分析結果と人の視点を組み合わせたカウンセリングが求められています。企業にとっても重要な判断材料になるため、これまで以上に責任のある役割になると感じています。

分野としては大きく異なりますが、「人を見る」「状態を把握する」という点では共通しています。これまで積み重ねてきたカウンセリングの経験を、新しい形で活かせる領域だと考えています。さらに、これまで個人向けに行ってきた支援とは異なり、企業単位での導入が進むことで、より大きな影響力を持つ可能性も感じています。

表に出ている事業と、裏側で進んでいる事業。この二つを並行させながら、自分の可能性を広げていきたいと考えています。

続ける力とご縁──経営者としての価値観

――最後に読者へのメッセージをお願いします。

とにかく続けることが大事だと思っています。多くの人が1〜2年でやめてしまいますが、続けていく中でしか見えない景色があると、私は実感しています。うまくいかない時期も含めて、その時間すべてに意味があったと、振り返って初めて思えるんです。

もう一つ大切にしているのが「ご縁」です。自分自身も、たまたまの出会いから今につながっています。最初から計画していたわけではなく、出会った人たちの言葉や流れの中で、その都度選択してきました。その一つひとつが、気づけば今の自分をつくってくれていたように感じています。

素直にやってみることも大切にしてきました。誰かに言われたことを一度受け止めて、まずは試してみる。その小さな積み重ねが、自分の中で大きな変化につながっていった感覚があります。

好きなことを仕事にするのは簡単ではありません。不安や迷いもありますし、思うようにいかないことの方が多いかもしれません。それでも、自分が本当にやりたいと思ったことに向き合い続けることで、少しずつ道は開けていくと信じています。

結果は後からついてきます。まずは一歩踏み出してみること。その積み重ねが未来を変えていくのだと思います。これからも、自分自身の可能性を信じながら、挑戦し続けていきたいです。

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