子どもの未来に選択肢を――LeaDreamが描く“スポーツ子ども園”への挑戦

株式会社LeaDream 代表 近森 雄太氏

野球スクールを中心に、室内練習場の運営、合宿事業、オンラインスクールなどを展開するスポーツ教育企業、株式会社LeaDream(リードリーム)。子どもたちの可能性を広げることを理念に掲げ、単なる野球指導にとどまらない教育環境づくりに取り組んでいます。広島を拠点にスタートした同社ですが、現在は全国展開も視野に入れ、スポーツを通じた新しい子ども教育の形を目指しています。本記事では、代表の近森雄太氏に創業の背景や今後の展望について伺いました。

野球を通じて、子どもの未来を広げる

――現在の事業内容について教えてください。

弊社は、野球スクールを中心に事業を展開しています。そのほかにも、室内練習場の貸し出し、野球合宿、オンラインスクールなども行っています。野球スクールが現在のメイン事業ですが、将来的には野球だけに限定せず、スポーツ全般へ広げていきたいと考えています。

最終的な目標は、「スポーツ子ども園」をつくることです。スポーツに特化した環境を整え、子どもを預けるならLeaDreamと言っていただけるような場所を目指しています。

――子ども向けの教育に強い想いを持たれているのですね。

そうですね。中学生くらいになると、ある程度考え方や性格が固まってきます。ただ、小さい頃は無限の可能性があります。私は「子どもの未来に選択肢を」という理念を掲げていて、このスクールに通ったことで人生の土台がつくれたと思ってもらえる環境をつくりたいんです。

野球が上手くなるだけではなく、将来いろいろな道を選べるようになることが大切だと思っています。だからこそ、野球に限らず、子どもたちの可能性を広げる教育をしていきたいと考えています。

――室内練習場にも力を入れられています。

野球は天候に左右されるスポーツです。雨が降ると練習ができなくなるケースも多いので、そこを解決したいという想いがあります。そのため、室内練習場を増やしていきたいと考えています。子どもたちがいつでも練習できる環境を整えることも、自分たちの役割だと思っています。

厳しい野球人生が、現在の原点に

――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

私は広島出身で、高校卒業後に東京へ出て、大学で野球をしていました。プロ野球選手を目指していましたが、その後はJR東日本の社会人野球に進みました。

社会人野球を引退した後は、そのまま社員として働いていました。駅員の仕事なども経験しましたが、会社自体は本当に素晴らしい環境だったんです。ただ、自分でなくてもできる仕事だと感じる部分がありました。

一方で、自分は野球によって人生を変えてもらったという感覚が強くありました。だからこそ、地元への恩返しをしたい、そして野球をする子どもたちに、自分が経験してきたことを伝えたいという想いが強くなりました。お金よりも、自分にしかできないことをやりたいという気持ちが大きかったですね。

――かなり厳しい環境で野球をされてきたそうですね。

大学時代は本当に厳しかったです。日本一厳しいと言われるような環境でした。ただ、その経験が今に生きています。厳しい環境の中で、自分で考えて行動する力が身についたと思います。

“子どものため”を軸にした事業展開

――今後の展望について教えてください。

まずは室内練習場をさらに増やしていきたいです。1年以内に3施設つくることを目標にしています。そこに野球スクールも併設しながら展開していきたいですね。

また、合宿事業にも力を入れていきます。現在も全国から参加者が集まっていますが、さらに規模を大きくしていきたいと思っています。夏休みには北海道で合宿を予定していて、自社で合宿所も整備しました。室内練習場と合宿所を組み合わせることで、より充実した環境を提供できると考えています。

エリアについては、山梨や福岡なども候補にありますが、最終的には全国へ展開していきたいですね。

――オンライン事業にも注力されるそうですね。

「朝勝」というオンラインスクールを始めます。朝6時から30分間、Zoomでトレーニングを行う内容です。子どもたちの生活習慣を変えていきたいという想いがあります。

平日の毎朝実施する予定で、全国の子どもたちが対象です。オンラインでも、子どもたちに継続する力や習慣を身につけてもらいたいですね。

最大の課題は“人”

――現在、課題に感じていることはありますか。

一番は人材です。スポーツスクールは人が中心のビジネスなので、指導者の存在が非常に重要になります。

新しい施設を増やしていく中で、自分の指導方針をしっかり共有できる人材を増やさなければいけません。指導者によって考え方がバラバラだと、子どもたちが迷ってしまいます。そのため、理念や指導方針を浸透させることが大きな課題です。

また、実績のある指導者の確保も重要だと感じています。

――一方で、集客には強みがあるそうですね。

集客にはそこまで困っていません。SNSを中心に発信していて、特にInstagramがメインですね。広告の方針などは自分で決めています。

現在、スクール生は広島県内だけでなく、中国地方からも通ってくれていて、約200名ほど在籍しています。合宿も募集開始からすぐに定員になることが多く、ありがたいことに多くの反響をいただいています。

子どもの視野を広げる存在でありたい

――LeaDreamとして、社会にどのような価値を提供していきたいですか。

今の子どもたちは、自分の考えや状態をうまく言葉にできなかったり、視野が狭くなってしまったりすることもあります。

自分自身、野球だけをやってきた人生だったので、「もっと他のことも学んでおけばよかった」と感じることがあります。英語や経理など、大人になって必要だと気づくことも多いです。

だからこそ、このスクールを通じて、子どもたちがさまざまな世界に触れられるようにしたいんです。合宿などで、普通なら大人になって経験するようなことを子どものうちから体験してもらう。その積み重ねが、将来の夢や可能性につながると思っています。

――最後に、経営者やこれから起業を目指す方へメッセージをお願いします。

起業すると決めた時は、周りからかなり反対されました。それまで安定した道を歩んできたので、「なぜ辞めるのか」と言われることも多かったです。

ただ、自分にしかできないことをやりたいという想いが強くありました。人生において、スタートが遅いということはないと思っています。

起業するかどうかは人それぞれですが、自分で決めた道なら、その道を正解にするために動き続けることが大切だと思います。挑戦したいと思ったなら、ぜひ一歩踏み出してほしいですね。

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