“和モダン”と誠実さで、世界に通用する癒やしを届ける──株式会社TSUBOMIYAが描くボディケアの未来
株式会社TSUBOMIYA 代表取締役 松尾雄太 氏
和モダンな空間づくりと、インバウンドに強みを持つリラクゼーション事業を展開している株式会社TSUBOMIYA。理学療法士として働いていた経験を活かしながら、「ボディケアをもっと身近にしたい」という想いのもと事業を広げています。今回は代表の松尾雄太氏に、創業の背景や組織づくり、今後描いている展望について伺いました。
目次
“身体に責任を持つ”という理念を軸に、ボディケアを身近な存在へ
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
現在は、リラクゼーション事業を中心に展開しています。もともと私は理学療法士として働いていたのですが、その経験も活かしながら、身体のケアにしっかり向き合えるサービスを提供したいと思い、この事業を立ち上げました。
特に意識しているのは、和モダンな空間づくりです。海外のお客様にも日本らしさを感じてもらえるような雰囲気を大切にしていて、インバウンドのお客様からご利用いただく機会も多くあります。店舗によって差はありますが、全体としても海外のお客様の割合は比較的高いですね。
――会社として大切にしている理念やビジョンについても教えてください。
ミッションとして掲げているのは、「お客様の身体に責任を持って向き合う」ということです。単に施術をするだけではなく、その方の身体と誠実に向き合う姿勢を大切にしています。
ビジョンとしては、「ボディケアをもっと身近にしたい」という想いがあります。疲れた時だけ行く特別な場所ではなく、もっと日常の中に自然に溶け込む存在にしていきたいですね。
また、「身体のケアは心も豊かにする」という価値観も大事にしています。身体だけではなく、気持ちの面でも前向きになっていただけるようなサービスを提供していきたいですね。
理学療法士から経営の道へ──“自分でやりたい”という想いが原点
――独立・起業を目指したきっかけについて教えてください。
もともとは理学療法士として働いていました。5〜6年ほど経験を積む中で、「いつか自分でやってみたい」という気持ちが少しずつ強くなっていったんです。そこから、現在のTSUBOMIYAを立ち上げました。
最初から独立を前提に働いていたわけではありません。当時は会社員として、できるだけ成果を出して、年収も上げていきたいと思いながら仕事をしていました。ただ、実際に働く中で、会社員として働き続けることの難しさを感じるようになったんです。
それと同時に、私はあまり“人の下で働く”ことが向いていないタイプなんだろうな、とも感じていました。もちろん会社員時代の経験があったからこそ今がありますし、その経験があったからこそ、「だったら自分でやろう」と自然に切り替えることができたのかなと思います。
理学療法士として働いていた経験は、現在の事業にも活きています。医療業界とリラクゼーション業界は完全に同じではありませんが、身体に関わる仕事という意味では共通する部分もあるので、当時の経験が今につながっている感覚はありますね。
――経営をする上で、大切にしている価値観はありますか?
理念にもある「責任感」はもちろんですが、個人的には“勢い”をすごく大事にしています。
事業への投資もそうですし、行動力もそうですね。とにかく流れに乗りながら、スピード感を持って動くことを意識しています。考え込むより、まず動いてみる。その積み重ねが、今の事業にもつながっていると思います。
“ルールを守れること”を重視した組織づくり
――組織運営で大切にしていることを教えてください。
組織としては、階層構造をかなり意識しています。現場スタッフ、役職者、幹部、それぞれの役割を明確にしていて、しっかり上の役職を通してコミュニケーションを取る形にしています。
もちろん意見を言えない組織にしたいわけではありません。ただ、誰に何を伝えるべきかというルールが曖昧になると、組織として機能しづらくなる部分もあるので、そこは大切にしています。
――採用時に重視しているポイントはありますか?
一番重視しているのは、「ルールを守れる方かどうか」です。どれだけ能力が高そうに見えても、ルールを守れない方とは一緒に働かない、という基準はかなり徹底しています。
面接の段階でも、会社としてのルールや考え方はしっかりお伝えしています。「うちはこういう形でやっています」という部分を最初に理解してもらった上で、それでも一緒に頑張りたいと思ってくださる方に来ていただきたいですね。
その上で、セラピストとして一番大事なのは“優しさ”だと思っています。お客様に対して誠実に向き合える方、人に優しく接することができる方は、この仕事に向いていると感じます。技術だけではなく、人柄も非常に大切な仕事ですね。
フランチャイズ展開と海外進出──インバウンドの強みを次のステージへ
――今後取り組んでいきたいことについて教えてください。
現在は直営店が3店舗あり、さらにフランチャイズ契約済みの店舗もあります。今後は、フランチャイズ展開をさらに広げていきたいですね。
インバウンド集客が強みになっているので、その流れを活かして海外展開も視野に入れています。海外のお客様に店舗を利用していただいて、そこから自国でFC展開していただけるような流れも作っていけたらと思っています。
現在は全日本インバウンド協会の理事も務めているので、そういったネットワークも活かしながら、今のうちに海外展開への動線を作っているところです。
さらに、店舗運営だけではなく、「リラク研究会」というコミュニティ運営や、「リラク顧問」という顧問サービスにも取り組んでいます。リラクゼーション業界は、まだ横のつながりが少ない部分もあるので、情報交換や相談ができる環境も広げていきたいですね。
これからも、店舗運営だけにとどまらず、業界全体を盛り上げられるような取り組みに挑戦していきたいと思っています。
“仕事と休みの境目がない”──今そのものを楽しめている
――影響を受けた人物について教えてください。
この事業に関して大きな影響を受けたのは、東京でリラクゼーションサロンを運営されている伊澤先生です。事業の作り方そのものも参考にさせていただきましたし、人柄の部分でも学ぶことが非常に多かったですね。
本当に優しくて、面倒見のいい方なんです。私自身も、人と接する時には伊澤先生のような接し方ができたらいいなと思っています。
――最後に、リフレッシュ方法についても教えてください。
正直、あまり“休み”という感覚がないんですよね。仕事とプライベートの境目がかなり曖昧で、「今が楽しい」という感覚で毎日動いています。
もちろん忙しさはありますが、人と会って話すことも含めて、自分にとっては自然な時間になっています。
これからも、“身体のケアをもっと身近にする存在”として、一人ひとりに誠実に向き合いながら、国内外へ価値を広げていきたいですね。