“生涯二足歩行”を支える場所へ――GET POWER FITNESSが目指す、正しいトレーニングと人がつながるジム

GET POWER FITNESS 代表 日髙豪志氏

トレーニングジムと聞くと、「競技者向け」「本格的な人しか通えない」というイメージを持つ人も少なくありません。そんな中、GET POWER FITNESSはパワーリフティングに特化した設備を備えながらも、初心者から本格的に競技へ挑戦したい人まで幅広く受け入れている会員制ジムです。代表の日髙氏が大切にしているのは、“正しいトレーニング”を通じて、生涯自分の足で歩ける身体づくりを支えること。そして、会員同士が自然と声を掛け合えるアットホームな空間づくりです。今回は、ジムへの想いや今後の挑戦について伺いました。

パワーリフティングを本気で学べる環境

――GET POWER FITNESSならではの特徴について教えてください。

当ジムは、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの“ビッグ3”に特化したジムです。トレーニング業界では「ビッグ3」と呼ばれていますが、この3種目は本当に奥が深い。そこをしっかり掘り下げて学べる環境が整っていることが、うちの大きな強みだと思っています。

特にパワーリフティングをやりたい方には、かなり特徴的な環境ではないでしょうか。大会で使用される公式ラックと同じ設備を導入しているので、大会本番と同じ感覚で練習できます。一般的な24時間ジムではなかなか触れられない設備です。

ただ、競技者だけに来てほしいわけではありません。むしろ、トレーニングを全く知らない方にこそ、正しいトレーニングを学んでいただきたいと思っています。

ビッグ3は、身体づくりの基礎です。そこをしっかり身につけることで、生涯自分の足で歩ける身体づくりにつながると考えています。もしその中で「パワーリフティングの大会に出たい」と思われたら、そこはしっかりサポートできる環境があります。

また、私はボディビルにも取り組んでいるので、ダイエットやボディメイクについても自信を持ってご案内できます。競技だけでなく、身体づくりそのものを目的に来ていただきたいですね。

野球から始まった“バーベル人生”

――トレーニングに興味を持たれたきっかけを教えてください。

もともとは野球をやっていました。筋トレも補助的にはやっていたんですが、正しい知識がないと怪我につながるという感覚があって、高校までは自重トレーニング程度でした。

転機になったのは大学時代です。名城大学で、筋トレ界では有名な鈴木正幸【正之】さんと出会いました。鈴木さんに誘われて、パワーリフティングとボディビルを行う「バーベルトレーニング部」に入ったんです。

そこから本格的にバーベルを触るようになりました。大学2年の後期には野球から完全にシフトチェンジして、そこから自分の“バーベル人生”が始まりました。

卒業後は一度競技から離れ、別の仕事もしていました。ただ、同世代の選手たちが活躍している姿を見た時に、「自分はこっちの道で生きていきたい」と感じたんです。

その後、ご縁があってゴールドジムで働かせていただきました。最初は自分のジムを持つなんて考えられませんでしたが、店舗責任者などを経験していく中で、「自分の理想のジムをつくれるかもしれない」と思うようになりました。

お客様にとって本当に必要な選択を

――経営の軸になっている価値観を教えてください。

一番大事にしているのは、「お客様にとって何がベストか」を考えることです。

特に初めてジムに来られる方は、何が自分に合っているか分からないことも多いと思います。その中で、自分にはある程度フィットネスの知識がある。だからこそ、お客様目線でベストな選択をご案内することが本質だと思っています。

感謝とリスペクトが生むアットホームな空間

――スタッフとのコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。

感謝とリスペクトです。経営者という立場になると、どうしても指示を出す側になります。でも、スタッフがいるからこそジム運営が成り立っています。だから、お願いをする時も「お願いします」という気持ちを忘れたくありません。

社長だから偉いわけではなく、それぞれ役割が違うだけ。上下ではなく、お互いを尊重することが大切だと思っています。

――どのような人と一緒に働きたいですか。

人として優しい方ですね。トレーナーは、お客様の成功を自分のことのように喜べる仕事だと思っています。相手のことを考えて言葉を掛けたり、アドバイスしたりできる人と働きたいです。

あと、トレーニングを自分自身でやっていることは必須だと思っています。トレーナー自身が実践していないと、お客様に対して説得力が生まれません。やはり、自分が本気で取り組んでいることが前提だと考えています。

2号店オープンへ――さらに広がる挑戦

――今後の展望について教えてください。

今年の大きな挑戦は、8月に2号店をオープンすることです。もちろん大手ジムのような規模ではありませんが、1号店は自分でも驚くほど順調に来ています。だからこそ、もっと多くの方にビッグ3を学べる場所を届けたいと思っています。最終的には3店舗目まで展開したいという想いがあります。

また、将来的には「運動・栄養・休養」をすべて提供できる施設も構想しています。トレーニングは筋トレだけでは成り立ちません。運動して、栄養を摂って、しっかり休む。そのバランスが大切です。

回復の質を高めることで、次のトレーニングの質も上がります。今は“運動できる場所”ですが、今後はそこに栄養や休養の要素も組み合わせていきたいですね。

“生涯二足歩行”を支えるために

――これからも譲れない想いを教えてください。

「生涯二足歩行で生きるためのお手伝いをすること」と、「パワーリフターを増やすこと」、この2つは絶対にぶらしたくありません。

実際、うちには70歳で大会に出られている会員さんもいます。大会という目標があることで、自然とトレーニングが習慣化され、結果として健康にもつながっていくんです。

また、うちのジムはかなりアットホームです。会員さん同士の距離が近く、帰る時には皆さん自然に「お疲れ様でした」と声を掛け合っています。口コミで「実家のような安心感」と書いていただいたこともありましたが、まさにそんな空間ですね。

パワーリフティングを通じて、全国や世界の選手とつながることもできます。私自身、世界大会を経験して、多くの出会いや景色に触れてきました。その経験は人生にとって本当に大きな財産です。

だからこそ、会員さんにもその景色を見てほしい。トレーニングを通じて人生が豊かになる、そんな場所をこれからもつくっていきたいと思っています。

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