映像と人をつなぎ、感動を生み出す――BENZO FILM PRODUCTIONが描く価値創造のかたち
BENZO FILM PRODUCTION 代表 並木 裕一氏
映像制作を軸に、多様な業界・用途に対応したサービスを展開するBENZO FILM PRODUCTION。SNS動画から企業VP、リアルイベントの収録・配信まで幅広く手がける同社は、コストパフォーマンスと柔軟な対応力を武器に事業を拡大しています。研究職から映像の世界へと転身した並木裕一氏に、これまでの経緯や現在の取り組み、そして今後の展望について伺いました。
映像制作を軸に広がる事業領域
――現在の事業内容について教えてください。
映像制作全般を手がけています。SNS向けのYouTubeやInstagram、TikTokなどの動画制作から、企業のホームページに掲載する企業VP、さらにリアルイベントの収録やライブ配信まで、幅広く対応しています。
特にイベント関連では、収録から配信までを一括で請け負う形でサービスを提供しています。
――どのような顧客が多いのでしょうか。
特定の業種に偏らず、非常に幅広いお客様にご利用いただいています。企業案件だけでなく、コミュニティイベントやセミナー、総会、表彰式など、用途も多岐にわたります。
――御社の強みについて教えてください。
現在は個人事業主として活動しているため、圧倒的なコストパフォーマンスが強みです。制作会社と同等のクオリティを、半分程度のコストで提供できる点を武器にしています。
研究職から映像の世界へ
――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。
大学院卒業後、化学メーカーで約10年間研究職に従事していました。ただ、日々の業務の中で物足りなさを感じるようになり、人と直接関わりながら仕事をしたいという思いに気づいたことが転機でした。
その後、副業として動画編集を始めたところ面白さを感じ、約3か月で本業を辞めて映像の道に進みました。
――起業までの流れについて教えてください。
最初は副業としてスタートしましたが、手応えを感じてからは一気に本業へとシフトしました。開業届を提出したのは昨年5月ですが、それ以前から経験は積んでおり、カメラに関わる仕事は約3年続けています。
イベントと教育、二つの挑戦
――今後の展望について教えてください。
短期的には、企業VPやイベント収録・配信の案件数を増やしていきたいと考えています。現在は月に数件の対応にとどまっているため、ここをさらに拡大していくのが目標です。
中長期的には二つの軸があります。一つは、映像制作にとどまらずイベント自体を主催することです。将来的には武道館のような大規模会場で、多くの人が集まるイベントをプロデュースしたいと考えています。参加者全員の笑顔と感動を生み出すことが理想です。
もう一つは教育分野です。自身がスクールで学んだ経験や、その後講師を務めた経験から、人に教えることの面白さを実感しました。今後は小規模でも自身のスクールを立ち上げ、動画制作を教える場を作りたいと考えています。
営業課題とこれからの成長
――現在の課題について教えてください。
最大の課題は顧客獲得です。これまで営業活動はほとんど行わず、紹介を中心に仕事を得てきましたが、その限界を感じています。今後は自らアプローチする営業にも取り組んでいく必要があると考えています。
――現在の取引構造についてはいかがでしょうか。
制作会社や代理店を介した案件が約7割で、直接取引はまだ少ない状況です。今後は直接案件の比率も高めていきたいと考えています。
人と創ることが最大の喜び
――理想とする会社の姿を教えてください。
大きな組織を目指すというよりも、5〜6人程度の少人数でチームを組み、密にコミュニケーションを取りながらものづくりをする会社が理想です。人と一緒に何かを創る瞬間に最もやりがいを感じるため、その環境を大切にしたいと考えています。
仕事と趣味が一体となる日常
――休日の過ごし方について教えてください。
現在は仕事と趣味がほぼ一体化しています。映像やカメラに関することを日常的に楽しんでおり、機材を見たり撮影したりする時間自体がリフレッシュになっています。そのほか、家族と過ごす時間やジムでの運動も大切にしています。
関わるすべての人をハッピーに
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
大切にしているのは、関わるすべての人がハッピーになることです。お客様だけでなく、一緒に仕事をする仲間やその周囲の人たちまで含めて、全員が笑顔になれる仕事を目指しています。お金や成果はその後についてくるものだと考えています。人が喜ぶ姿を見ることが、自分にとって何よりの原動力です。