誰もが主役になる世界へ、人事・組織開発で地方企業の成長支援を目指す

Ignis Path 代表 柴田 直弥氏

採用支援、研修、エンゲージメントなど、人事・組織開発の幅広い領域で企業支援を目指す柴田氏。「誰もが主役になる世界を」というパーパスを掲げ、人と組織の双方が力を発揮できる状態を目指しています。今回の取材では、独立を決断した背景や事業に込めた思い、今後実現したい未来について聞きました。

人と組織の双方が主役になれる状態をつくる

――現在の事業内容について教えてください。

現在は法人登記前の段階ですが、採用支援をはじめとする人事・組織開発領域の支援を主軸に考えています。

私はこれまで、採用だけでなく、人事評価、研修、エンゲージメントなど、労務以外の人事領域を幅広く経験してきました。自ら戦略を立て、実行まで担ってきたため、お客様ごとの課題に合わせて支援できることが強みです。

――掲げているパーパスについて教えてください。

パーパスとして掲げているのは、「誰もが主役になる世界を」です。現在は、組織が主体となっている企業が多いと感じています。個人は組織に属しているだけのような状態になり、主体性を求められていても、その力を十分に発揮しにくいことがあると思っているのです。

一人ひとりが自分のやりたいことや強みを理解し、それを組織の仕組みに落とし込めれば、世のなかにより大きな影響を与えられると考えています。

――ミッションとビジョンには、どのような思いを込めていますか。

ミッションには「人と組織の常識を塗り替えていく」、ビジョンには「人と組織が主役の時代へ」を掲げています。

人と組織のどちらか一方だけが力を持つのではなく、双方がしっかりと力を発揮できる状態をつくりたいです。人事や組織開発の支援を通じて、そのような世界を実現していきたいと考えています。

1社にとどまらず、多くの企業を支援する道へ

――経営の道に進もうと考えたきっかけは何ですか。

3社目のベンチャー企業で、人事部長を務めた経験が大きなきっかけです。入社した企業は約50人規模で、人事組織や人事機能がほとんど整っていない状態でした。

そこで人事の仕組みをゼロからつくるなかで、中小企業やスタートアップには、人事に十分な力を入れられていない企業が多いと感じました。

――なぜ独立という選択をしたのでしょうか。

1社にとどまり続けるよりも、さまざまな企業の人事や組織開発を支援したいと考えるようになったからです。

5年後、10年後に独立しても、その間に人の課題で悩む企業や、事業を続けられなくなる企業があるかもしれません。そう考え、3社目に入社してから3か月後には、独立することを決断しました。

――事業を進める上で大切にしている価値観を教えてください。

根本にあるのは、人や組織に関する困りごとを解決したいという思いです。事業としては人事や組織開発を掲げていますが、企業の課題は営業やマーケティング、プロダクト、事業戦略、経営戦略などにつながることもあります。

領域を狭く限定するのではなく、これまでの経験と柔軟性を活かしながら、その企業が本当に困っていることを支援したいです。目の前の課題だけでなく、短期的な課題と中長期的な課題の双方を見据えることも大切にしています。

上下関係に縛られず、率直に意見を交わせる組織へ

――現在の組織体制について教えてください。

現時点では、スタッフや業務委託のメンバーは抱えておらず、私1人で活動しています。ただ、支援の現場では、クライアント企業のメンバー層や部長層の方々と関わる機会が多いです。今後、支援先を広げていく上では、人的のリソースをどのように増やしていくかが課題になると考えています。

今後、組織をつくる際には、上下関係を明確に決めすぎず、フラットな関係性をつくりたいです。何が正しいのか、どの方向が適切なのかについて、立場に関係なく率直に意見を言い合える環境を目指しています。

ただし、「企業の困りごとを解決する」という軸はぶらしたくありません。その目的を共有した上で、お客様にとって何が必要なのかを考える組織にしたいです。目先の課題だけではなく、中長期的な視点を持って支援することも大切にしていきます。

都心に負けない地方企業を増やしたい

――今後、どのような企業を支援していきたいですか。

まずは関東圏のなかでも、東京だけでなく、埼玉など地方寄りの地域にある企業を支援したいです。将来的には、都心の企業に負けない地方企業を増やしたいと考えています。

私の事業だけが強くなることが目的ではありません。支援によって地方企業の売り上げが伸び、認知が広がり、企業そのものが成長していくことが理想です。

予算に対して80%にとどまっている企業が、200%、300%の成長を目指せるような支援をしていきたいです。

――事業を拡大する上での課題は何ですか。

課題は大きく2つあります。1つは、私1人では支援できる範囲に限界があることです。もう1つは、私たちの存在を企業に知っていただくことです。人の面では、まず身近な方に声をかけながら、同じ考えを持つ方に向けてSNSで発信していきます。

認知の面では、取材や人とのつながり、SNS、広告、LPなどを活用する考えです。必要に応じて、地方の交流会にも参加したいと思っています。

――現在、どのような分野に投資していますか。

現在注力しているのは、AIを活用した支援です。AIの動きが活発になっているなかで、支援にどのように取り入れるかを考え、投資しています。

もう1つはマーケティングです。広告やLPなど、企業に知っていただくための取り組みにも力を入れています。現時点では、人への投資よりも、AIとマーケティングへの投資が中心です。

幅広い知識と振る舞いを学んだ、印象深い出会い

――これまでに大きな影響を受けた人物はいますか。

2社目の勤務先で出会った、当時取締役を務めていた方から大きな影響を受けました。営業やマーケティング、人事、組織開発まで幅広く実践していた方です。思考力や振る舞い、所作に至るまで、私がこれまで出会ったなかでも特に印象に残っています。

その方から、知識や考え方をできる限り学びたいと思いました。現在の話し方を含め、私自身が取り入れている部分も多くあります。

羽田空港で過ごす時間が気持ちを切り替えてくれる

――どのようにリフレッシュしていますか。

1人で過ごす日は、長く眠ってゆっくり休んだり、羽田空港のデッキへ行ったりします。空港は現在住んでいる場所から近いため、電車で移動し、仕事のことをぼんやりと考えながら過ごしています。

以前は森林浴や海も好きでしたが、東京にいながら気軽に足を運べる場所として、今は空港が自分にとってのリフレッシュの場になっています。空港で仕事についてふわりと考える時間が、気持ちを切り替えられるひとときです。

適度にリフレッシュしながらも、同時に事業も成長させていきたいと思っています。

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