失敗を原動力に、“商談獲得”を再現性で解決する広告支援

株式会社Simcle(シンクル) 代表取締役 岡本一馬氏

「広告でリードは取れている。でも商談にならない。」
BtoB企業の多くが抱えるこの課題に真正面から向き合うのが、株式会社Simcleです。

2023年10月に設立された同社は、単なる広告代理ではなく、商談獲得に特化した広告運用支援を提供しています。その背景には、代表・岡本氏自身の成功と失敗の両経験がありました。事業の強みや今後の展望、そして経営哲学について伺いました。

商談獲得に特化した『広告運用』

――現在の事業内容と特徴について教えてください。

弊社は、BtoB企業向けに「商談獲得」に特化した広告運用支援を行っています。

従来の広告運用では、CPAやリード数が主なKPIになりがちです。しかしBtoBにおいて本当に重要なのは、商談化率・受注率・LTVです。

私たちは広告配信だけでなく、

  • 決裁者に届くターゲティング設計
  • 商談につながるフォーム設計
  • 営業プロセスと連動したKPI設計
  • 商談化率まで追う改善PDCA

まで一気通貫で設計します。

「問い合わせを増やす」のではなく、
“売上につながる商談を増やす”ことが目的です。

広告を集客施策で終わらせず、売上創出の仕組みに変える。
そこが最大の特徴です。

――CRの入稿量にこだわっているらしいですね。

はい。CRは各KPIをヒットさせるために、あえて制限をかけない体制で作り放題というプランを設定しております。

CRの大量入稿をしていくと逆に無駄な検証コストがかかってしまう構造になったり、モニタリング体制の強化による人件費の高騰が起こったりするのがあるあるですが、弊社はCPCや問い合わせ単価目標に応じてCRが自動停止するシステムを開発して各案件に実装しております。

このシステムでは、30%程度のコストカットができている事例もありますので、弊社の強みでもあります。

失敗から学び挑戦へ 経営者としての原点

――起業を志したきっかけをお聞かせください。

事業会社でマーケターとして複数ブランドの立ち上げに携わりました。その中で感じたのは、「広告が回っている=事業が伸びる」わけではないという現実です。

特にBtoBでは、リードが増えても商談にならなければ意味がありません。

過去に携わった事業がうまくいかなかった経験があります。数字が合わず、商談が足りず、事業が立ち行かなくなる。その過程で組織が疲弊していく姿を目の当たりにしました。

そのとき強く思ったのが、
「広告は、経営を救う武器であるべきだ」ということです。

だからこそSimcleでは、
“商談数”という経営インパクトに直結する数字に徹底的にこだわっています。

――経営で大切にしている価値観は何でしょうか。

一つは「本質的な価値提供」です。

広告の成果を良く見せることは簡単です。しかしそれが受注につながらなければ意味がありません。私たちは、表面的なCPA改善ではなく、受注まで見据えた成果設計を重視しています。

もう一つは「再現性」です。

属人的な“たまたま当たった施策”ではなく、構造として成果が出るモデルを作る。業界別・商材別に勝ちパターンを蓄積し、再現可能な形に落とし込むことを徹底しています。

事業視点を持つマーケターの増加

――社員に求めるものはどのような資質でしょうか。

「広告運用者」ではなく、「事業視点を持つマーケター」であることです。

クリック率やCPAだけを見るのではなく、

  • なぜこの商談は失注したのか
  • なぜこの業界は受注率が高いのか
  • 営業トークと広告訴求は一致しているか

といった、売上視点で思考できる人材を求めています。

Simcleに依存するのではなく、市場で通用する力を身につける。その結果として、どこでも活躍できる人材になってほしいと考えています。

業界の「不」を解消する未来構想

――今後の事業展開について教えてください。

まずは「BtoB商談獲得特化型広告支援」というポジションを確立することが最優先です。

BtoB企業にとって、

「商談が安定的に生まれる状態をつくる」

ことは、経営の安定そのものです。

今後は、

  • 業界別の商談獲得モデル構築
  • 商談化率を可視化するKPI設計支援
  • 営業連動型の広告改善モデル確立

を進め、広告と営業が分断されない体制づくりを支援していきます。

――広告業界の将来をどう見ていますか。

代理店の規模や看板ではなく、成果構造で選ばれる時代になると考えています。

特にBtoB領域では、

「どれだけリードを取ったか」ではなく
「どれだけ商談・受注につなげられたか」

が評価基準になります。

私たちは、担当者単位の実績と構造化されたノウハウを武器に、
“商談創出型広告”を新しいスタンダードにしたいと考えています。

経営哲学とこれからの挑戦

――最後に、経営で大切にしている信条を改めて伺います。

顧客の売上に責任を持つこと。

そして、関わる人すべてが成長できる環境をつくることです。

失敗の痛みを知っているからこそ、数字から逃げない。
広告を「きれいな成果指標」で終わらせない。

商談が生まれ、受注につながる。
そこまでやり切ることが私たちの使命です。

Simcleはまだ若い会社ですが、
“商談が生まれる必然”を設計する存在として、BtoB企業の成長に貢献していきます。

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