“当たり前を塗り替える”デリケートゾーンケアブランドの挑戦 —— 女性の人生に寄り添うラフドットの未来
株式会社laugh. 代表取締役 林千尋氏
株式会社laugh.の林千尋代表に、女性向けデリケートゾーンケアブランド「laugh.(ラフドット)」立ち上げの経緯から、経営者としての強い志、そして今後の市場への挑戦についてお話を伺いました。フェムケアという領域で、世界が認める高品質を実現しつつ、「私に生まれてよかった」と思える人生を、という壮大なミッションを掲げる林氏の言葉には、世の中の常識を変革しようという熱い想いが宿っています。
女性の“当たり前”をつくるブランドとして
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
ラフドットは、フェムケア・フェムテック領域におけるブランド展開を行っています。現在はデリケートゾーンケアに特化し、ウォッシュ・クリーム・ミスト・美白セラム・拭き取りシートなど幅広い商品をオンライン中心に販売しています。加えて、ロフト様など店頭でも展開が始まり、認知が大きく広がってきました。
当社の理念は「私に生まれてよかったと思える人生を」。ブランドのパーパスとして、デリケートゾーンケアが“身近で当たり前の選択肢になっている社会”を目指しています。ケアの押し付けではなく、正しい知識と選択肢を届けたい。顔や髪を専用アイテムでケアするように、本来は身体のどの部分も同じように大切にしてほしいと思います。
市場では、デリケートゾーンケアで圧倒的な第一想起のブランドはまだありません。私たちは商品力とチーム力を武器に、そのポジションを獲得していきたいと考えています。
経営者になった理由と、大切にしてきた価値観
――経営者になられた経緯を教えてください。
入社当時から「いつかブランドを立ち上げたい」と思っていましたが、本格的に経営者を意識したのは、マネジメントを経験してからでした。24歳で初めて年上の部下を持ち、自分の判断が人の人生を左右する重さを実感しました。最初は頼ることができず、仕事を抱え込みすぎて限界がきた経験もあります。勇気をもって仕事を任せたとき、チームが一気に回り始めました。
この経験から「1人では何もできない」ということを心から学びました。周囲の人に感謝し、助け合える関係をつくること。その姿勢を持ち続ければ、どんな選択も正解に変えられると信じています。私の名前の由来でもある“困ったときに千人の人が尋ねてくるような人になってほしい”という言葉は、今も大切な指針です。
社員とともに創るブランドの価値
――組織づくりや社内のコミュニケーションで大切にしていることは?
とにかくコミュニケーションの量を意識しています。朝の1on1、日常の雑談、プライベートの話まで、なんでも共有できる関係性を意識してつくっています。仕事の調子や体調は、ちょっとした表情の変化にも表れるものですし、プライベートの状況が仕事に影響することも少なくありません。
メンバーが困ったときにすぐ相談できる距離でいたいですし、私自身も“社長っぽさ”を前に出しすぎないよう気をつけています。「社長ということを忘れる」と言ってもらえるくらいの関係性が、いいチームをつくると感じています。
また、週に一度すべてのお客様の声をメンバー全員で確認しています。良い意見も厳しい意見も受け止め、商品改善に生かすことを続けてきたことが、ブランドの成長に大きく貢献していると感じます。
フェムケアの未来をつくるために
――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。
フェムケア・フェムテック領域には、まだまだ解決されていない課題があります。デリケートゾーンケアに限らず、更年期・産後ケア・ホルモンバランスなど、女性のライフステージごとに必要なサポートは多岐にわたります。とくに更年期については、海外では“人生の新しいステージ”として前向きに受け止められつつある一方、日本ではまだネガティブな印象が強いと感じています。
今後は、身体だけでなく心にも寄り添えるようなブランドづくりを進めたいと思っています。2年以内に新ブランドを立ち上げ、最終的には「女性の一生に寄り添うブランド」をつくることが目標です。
仕事を支える価値観や習慣について
――日々の仕事や判断の軸になっている考え方はありますか?
一番大切にしているのは「感謝を忘れないこと」と「自分の選択を正解にする覚悟」です。どんな決断も後から正解に変えていくものだと思っています。また、AIが発達しても“人と人”の部分は絶対に代替されません。事業がうまくいったときも、苦しいときも、支えてくれたのは人です。
困ったときに助けてもらえるような人でいたい。そのために、笑顔でいること、素直でいること、人のために動くことを日々心がけています。