崖っぷちの「01」に伴走する──覚悟の起業と、次の10年を見据えたリブランディング

ビッグウェーブ・カンパニー株式会社 代表取締役 大波 周一氏

スタートアップの初期フェーズに寄り添い、戦略立案から実行までをハンズオンで支援するビッグウェーブ・カンパニー株式会社(英語表記:Bigwave & Co.)。代表の大波周一氏は、自身のキャリアと人生の節目を重ねながら、「覚悟」をもって起業を決断しました。本記事では、事業の成長とともに進めているリブランディングの背景や、これから描く未来像についてお話を伺いました。

スタートアップの“勝ち筋”を見極め、実行まで伴走する支援

――現在の事業内容について教えてください。

スタートアップを中心に、事業戦略や組織マネジメント、セールスマーケティング、新規事業開発など、ビジネスサイド全般の支援を行っています。単なる営業代行ではなく、そもそも事業やサービスがどうすれば成長するのか、その「勝ち筋」を一緒に考えるところから入るのが特徴です。
組織やサービスの課題を洗い出し、どこを改善すればスケールするのかを見極め、戦略設計から実行まで伴走します。

――コンサルティングだけでなく、実行にも関わるのでしょうか。

はい。チームの一員として組織に入り、経営ロールとして事業責任者クラスの役割を担うこともありますし、顧問的に関わるケースもあります。会社のフェーズや状況に応じて関わり方は変わりますが、戦略だけで終わらせず、オペレーションの構築や実行まで担う点が強みです。AI時代は筋の良い戦略を描くことが割と容易にできるようになったのですが、実行までできる人材が世の中にはまだまだ少ないと感じています。

起業を後押ししたのは、人生の節目と「逃げない」決断

――これまでのキャリアと、起業に至った経緯を教えてください。

20代は大手旅行会社から人材紹介会社へと移り、無形商材の営業を中心に経験を積みました。30歳になるタイミングでスタートアップに身を置き、結果的に未上場時のカオスなフェーズから上場に至るフェーズを2社で経験しています。
もともと起業への関心はありましたが、強みとなるスキルセットがなく、起業することが目的となってしまい踏み切れずにいました。。スタートアップで裁量を持ち、良質な経験や実績を積むことで、起業の解像度が高まり踏み出すことができました。

――最終的な決断のきっかけは何だったのでしょうか。

大きなきっかけは、第一子の誕生です。起業から逃げてきた自身と向き合い、「親として胸を張ってやりたい道を進もう」と覚悟を決めました。起業して丸3年が経ち、おかげ様で事業も少しずつ拡大してきています。

組織づくりで重視するのは「人である理由」

――現在はお一人で事業を運営されていますね。

はい。現時点では1人で経営をしています。今後は人を増やしていく予定ですが、単にお金を稼ぐための手段として働いていただくのではなく、なぜ当社で働きたいのか、当社で働くことでどんなキャリアを描くことができるのかを明確にしていきたいと考えています。

AIによって業務効率は上げられますが、組織のエンゲージメントや価値創出は人にしかできません。せっかくご一緒するのであれば、当社で働く意味や理由を言語化し、顧客への価値貢献を通じて、人も会社も成長していけるような組織づくりを目指しています。またユニークな福利厚生などもどんどん取り入れて、働きやすい環境を作っていきたいと思います。

中長期で事業を育てるためのリブランディング

――今後の展望と、社名変更の背景を教えてください。

起業当初はスタートアップ支援に特化していましたが、3年経つ中で、自社としても新しい事業を次々と生み出したいという思いが強くなりました。

昨年の夏に長男が生まれた時に感じたことなのですが、自分一代で終わらせず、中長期で会社を繁栄させていくことのできる会社をつくりたいと考えるようになりました。他界した父から授かった苗字の「大波」にリスペクトする意味も込め、EdgeGrowth合同会社から「ビッグウェーブ・カンパニー株式会社(英語表記:Bigwave & Co.)」へとリブランディングを実施しました。

――今後、挑戦したい分野は何ですか。

スタートアップ支援は中核の事業として継続 / 拡大を目指しつつ、既存事業とシナジーがある人材紹介の領域や、将来的には「旅」という事業ドメインでBtoC向けの事業にも取り組みたいと考えています。5年で売上10億を目標に、事業を育てていきたいですね。

仕事と対極にある「不便さ」を楽しむ時間

――お仕事以外でのリフレッシュ方法や、趣味について教えてください。

休みの日は基本的に育児中心の生活ですが、ここ1〜2年でキャンプとゴルフを始めました。特にキャンプは、効率や生産性を追求する仕事とは対極にある時間の使い方で、非日常の中で不便さそのものを楽しむプロセスが気に入っています。焚き火を眺めながら過ごす時間は、頭がリセットされデトックスができる大切な時間です。将来的には家族でキャンプに行きたいと思っており、その準備として続けています。

――最後に、これから起業を考えている方や経営者の方へメッセージをお願いします。

AIの普及によって起業のハードルは大きく下がっていますし、いざとなったらサラリーマンに戻ることもできます。自分なりの強みや価値貢献の軸があるのであれば、失敗を恐れすぎず挑戦してみてほしいです。これからの時代は雇用形態に限らず、経験を積み重ねながら仕事で成果を出すことができ、事業も自分自身も中長期で育てていくことが大切になってくると考えています。

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