プロセス標準を武器に、チェンジマネジメントで企業風土・文化を変えるDXの思想

合同会社プロセスデザイン総合教育研究所  代表・営業部長 黒坂 武祐氏

DXや業務改革が叫ばれる一方で、「何から手をつければいいのかわからない」「ITを入れたが成果につながらない」といった声は少なくありません。合同会社プロセスデザイン総合教育研究所は、グローバル標準のプロセス参照モデルを軸に、業務改革と人材育成の両面から企業変革を支援する会社です。本記事では、代表の黒坂武祐氏に、事業の特徴や創業の背景、組織づくりへの考え方、そして今後の展望について伺いました。

チェンジマネジメントを事業の核に

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

当社の一番の特徴は、グローバル標準のプロセス参照モデルを利用した人材開発とコンサルティングサービスを提供している点です。国内では唯一の取り組みだと考えています。DXエキスパートの育成と業務改革コンサルティングを推進するというところです。業務改革を行い、業務の属人化・ナレッジの蓄積継承・協働欠如による組織の分断等の課題解決を行うとともに、並行してチェンジマネジメント実施することで、最終的に組織風土や組織文化を改革し、競争優位の源泉を顧客に獲得してもらうというのが狙いです。

提供しているサービスは大きく3つありまして、教育事業、ビジネスコンサルティング事業、そしてPMやSEといった人材提供事業です。

教育事業では、DXエキスパートを育成することを目的に、業務改革の方法論、適用業務の知識、一般的なマネジメントスキル、情報システム管理という4つの知識とスキルを重視しています。現在はおよそ90種類の教育メニューを用意しており、講師はITコーディネーターや中小企業診断士、技術士、プロジェクトマネージャー、情報処理安全確保支援士といった専門家で構成されています。

――貴社の掲げるビジョンや・バリューについても教えてください

私たちのビジョンは、3つのCH(CHange・ CHallenge・Chance)に取り組み、あらゆる従業員、企業の自己成長と企業変革の実現を支援することを掲げています。その上でバリューとしては、組織風土改革、業務改革を周囲の人や環境との相互作用に配慮したプロセス志向でデザインし、ITコーディネータ、中小企業診断士、技術士、プロジェクトマネージャー等の専門家集団で課題解決に取り組むこと、としております。

――こうした事業に取り組まれるようになった背景について教えてください。

もともと私はIT業界に長く携わってきました。1998年か1999年頃に、グローバル標準のプロセス参照モデルである「SCOR」が日本に入ってきたことが、大きなきっかけの一つです。当時、サプライチェーンカウンシル日本支部(SCC日本支部)という団体があり、そこでこうした考え方に触れました。

営業業務を含め、業務を体系的に整理し、網羅的に扱うフレームワークが存在することを知り、「こういうやり方があるのか」と強く印象に残りました。その後、ERP導入や業務システム構築などに関わる中で、日本企業ではプロセス参照モデルを十分に活用せず、属人的なコンサルティングに頼って業務改革を進めているケースが多いと感じるようになりました。

時間もコストもかかり、品質も保証しづらい方法より、再現性の高い業務改革の手法を使い、その後のチェンジマネジメントにこそ注力すべきではないか。そう考えたことが、現在の事業につながっています。

やらないリスクを選ばない

――経営者になられた経緯を教えてください。

起業のきっかけとしては、もともと「いつかは独立したい」という思いがありました。会社を作って3年目になるのですが、前職在籍中に、教育関係や業務改革の仕事について「これはあなたにしかできないから持っていっていい」と言われたことが決定打となり、起業することになりました。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

やはり「チャレンジしないと結果はでない」ですかね。何もやらなくてもリスクはあるのですが、やったリスクに対応をしたい気持ちがありますね。

――組織運営で意識していることを教えてください。

仲間内でやっているところがありますので、ゆるい繋がりで仕事を動かしているのですが、一つは「約束を守る」ということです。できないことはできないと正直に伝えようということ。
もう一つはチャレンジしよう!ということです。いろいろとチャレンジしないとわからないことがたくさんあるので、あまり制約を設けずに、試行錯誤しながらやっていきましょう、というところですかね。

経営のコンセプトはいかに、リアルに、このビジネスを展開するかということを考えていて、ローコスト経営でいこうと考えておりまして、社員さんを雇わないことにしています。リソースとしては仲間内に仕事をお願いする形をとっていますので、そこが拡充していけばビジネスもより大きくなっていくと思っています。

変革を広げる次の一手

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

4月に新会社を立ち上げる予定です。社名は株式会社日本デジタル経営パートナーズです。グローバル標準のプロセス参照モデルを使った業務改革と、チェンジマネジメントを組み込んだ支援を軸に事業展開していきます。

課題としては、人材育成、新規顧客の開拓、そして開拓チャネルの構築の3点があります。初年度は既存のコネクションを活用しながら案件を獲得しつつ、これまで支援してきた顧客への追加提案や、新たな入札案件などを通じて接点を広げていく考えです。

新規顧客の開拓でいいますと、今年はセキュリティの対策支援で、数十社ほどコンサルティング支援をしました。そういう顧客に対して、システムの再構築っていう提案が可能なのか、あるいは追加案件をいただけるようにできるのか、そういう営業活動が行えるかも含めを4月以降に検討していこうと思っています。

新規案件に関しては、100社程度の小規模なコンサルティング案件がでてきそうな状況で、そこに協力して欲しいという依頼を受けています。そこで知り得た顧客に対してさらに別な提案が可能であれば随時検討して進めていこうかと考えています。

さらに、ITコーディネータ多摩協議会の会員になった皆さんの中に、年商100億から300億くらいの中堅コンサルティング会社に在籍するメンバーもおりますので、そのような企業に専門家支援をしてもらいたいという声もいただいています。

また、過去に取引のあった企業との関係を改めて見直し、再び価値を提供できる機会を探っていきたいと思っています。

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

仕事が終わった後にお酒を飲んで、ゆっくり寝ることですね。休日は娘の散歩に付き合うこともあります。そうした時間が、気持ちの切り替えになっています。

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