ゲーム感覚で学び続けた先に――株式会社リッシュが挑むDXとAI活用の現在地

株式会社リッシュ 代表取締役CEO 川西康人氏

株式会社リッシュの川西康人氏は、もともと会社勤めを経てフリーランスとして独立し、その流れで法人化した経緯を持ちます。創業当初から明確な事業計画があったというより、「サイト制作が面白かったから続けたかった」という純粋な興味が原点でした。現在はWEB制作の比重を下げ、DXを主軸にしながら、AI活用も取り入れた形で事業を進めています。

本記事では、川西氏のこれまでの歩み、仕事観、組織づくりの考え方、そして今後の挑戦について伺いました。

「面白い」が起点だった。独学と転職で積み上げた技術の土台

――今の事業をどんな思いで始められたのか、創業経緯を教えてください。

元々会社勤めをしていたときに、フリーランスで独立しようと思って独立して、たぶん5、6年ぐらいやってたんです。売り上げ的に法人化しないと税金が、という話になったので、そのために法人化した流れです。特にその時に何かあって「こういうことをしていこう」みたいなのはなかったですね。どちらかというと、当時はサイト制作が面白かったので、それをずっと仕事にしていきたいなっていうのが一番でした。

――WEB制作はどのように学び、始められたのでしょうか。

元々、専門学校はゲーム開発のプログラムを勉強しに行ってたんですけど、そっちには行かなくて。当時、学校で制作の簡単な学習があったんですよね。それが面白かったので、最初は独学で勉強したのがきっかけです。


ショートにしようと思ったらもう一度学校に行った方がいいなと思って、専門学校に入り直しました。そこからインハウス系、ネットショップの仕事で就職して、3、4回ぐらい転職して、最後に勤めてた会社でもずっと運用系の仕事でした。

――独立に至った決定打は何だったのでしょう。

当時ブログが流行ってたのでブログを始めたんですよね。自分のブログを見に来てくれる人が増えて、SNSもTwitter時代で交流が増えて、交流会とかセミナーを主催するようになって。仕事をいくつかもらうようになりました。35、6になると就職も難しくなっていくなと思ったので、一旦独立して、駄目だったらもう1回就職しよう、みたいな感じでしたね。

WEB制作からDXへ。紹介がつないだ転機と「全集中」の決断

――現在の事業の軸はどこに置かれていますか。

今はDXとAIですね。AIはサポートで、あくまでサブって感じですけど、ベースはDXです。サイト制作は、もうほぼやってないですね。

――DX領域に参画されたきっかけを教えてください。

もともとWEB制作で一緒に仕事した方がDXの方に行って、人手がいなくて「WEB制作で技術ある人は多分できるんで、興味ある人いますか」って言ってたんです。そこにDM送って、共通で知ってる人ですよって紹介してもらって案件に入ったのがきっかけです。2年前に1個案件をさせてもらって、去年ずっとやってて、今年また新しい案件に入って、今やってる感じです。なので2年ぐらいですね。

――WEB制作がレッドオーシャンと言われる中、方向転換の判断は自然だったのでしょうか。

DXの仕事をしだした頃から、もうサイト制作の仕事は来てなかったし、来なくなっていくのは見えてたタイミングでした。そこに話をもらったから、これはすごくいいと思って、そこに全集中してる感じです。AIが進化すると、僕たちのサイト制作の仕事はもっともっとなくなっていく。正直もっとなくなっていきますよ。この1年とかでももっとなくなると思うので、二極化していくと思ってます。

「強みは特にない」から生まれる仕事。遊びの感覚が価値になる

――御社の強み、他社にない点はどこだとお考えですか。

特にないですよ。多分誰でもできると思うんですよ。ただ、よく言われるのは再現性がないってことですかね。勉強してるとか、そういう活動も全部遊びの感覚なんですよね。面白くてやってる。それが会社によっては困ってることになってて、「こういうツールで改善できますよ」とか「こういう形で仕事できますよ」みたいな話をしてたら、「それ作れるんだから、うちのこれ困っててやってくれませんか」ってなる。サービスパターンを考えてるわけじゃないです。

――川西氏の「ゲーム感覚」は仕事にもつながっているのでしょうか。

基本なんでもゲーム感覚ですね。子どものときにファミコンを初めてやったときに「これをする人になりたい」と思ったのが一番初めで、幼稚園ぐらいのときです。今も時間はないですけどゲームはやってます。最近だとポケモンの新作とかですね。

AI活用が変えたスピードと単価。受託の現場で起きていること

――AIは「サブ」とのことですが、実務ではどのように使われていますか。

AIは全体で使ってます。AIを使って本格的に仕事しだして今1ヶ月なんですけど、それだけで売り上げは多分20万ぐらい作ってます。今月からさらにやることが増えてて、今のところ300万予測って感じですね。2ヶ月で。年末に面談してたときは案件がなくて、どうしよう、事業を畳むかもしれないって話をして着地してたんですけど、今はだいぶ変わってます。そんな変わることあると思ってなかったので、自分でもびっくりしてます。

――提案は積極的に行うタイプですか。それとも相談が自然と集まるのでしょうか。

僕からは、言われたら「できるんじゃないですかね」って答えることがほとんどですね。AIだと早いんで。例えば助成金絡みで「こういうアプリ系システム作れますか」って言われて、「多分作れますよ。参考になるやつもらっていいですか」って。次の部屋でアプリを作って渡してます。そういうスピード感です。

――価格設定についてはどう考えていますか。

気に入ってくださって、2件分注文するんでって言って、請求書を出してます。安いですよ、1個5万円とかで買ってくれてる。僕が1日で作ってるアプリなんで、そんな高い金額取るのも、という感じです。頼んでくれたのはIT系じゃない会社で、自分もそんな詳しくないし社員のこと分かんないから、そこをサポートできるツールみたいな話で相談をもらって、という流れですね。

目標は「安定してご飯を食べる」。そのための売上ラインと課題感

――お仕事で実現したい夢や目標はありますか。

特にないんだけど、ご飯食べられたらいいよなっていうのが一つ。それから、今自分が仕事を教えてる中学の同級生の友達がいるんですけど、その辺でもっともっと仕事を沸かせていけたらなっていうのが一つ。

会社のビジョンとしては売り上げをもっと上げていきたい。売り上げが上がればAIとかにもっと投資して、もっとできることを増やしていける。仕事をもっと受け入れられるようになる。技術を加速して、事業のエンジンを上げていきたいんです。今は自分しかいないので自分のエンジンなんですけど、それを友人や、もし入ってくる社員がいたら、そのエンジンを上げていくことで、少人数・少数精鋭で伸ばしていける会社にできたらいいなと思ってます。

――「ご飯を食べる」の基準はどのあたりでしょう。

多分そこはあんま変わらないと思うんですけど、家族に入れるっていうことが絶対に必要です。ご飯を食べるっていうのは、それだけじゃなくて、周りの人に対して必要なことをちゃんとサポートできるっていう部分なので、最低でも100万ぐらいの売り上げはずっと安定して持っておく必要がある。できるかどうか、それが課題ですね。

ただ逆に、いきなり受託案件が毎月10件入ってくるようになりました、っていうとそれはそれで困る。量と質のバランスは重要だと思います。

組織づくりは「パッと集まってパッと解散」。働き方の最適解を探して

――今後、一緒に働きたい人の基準はありますか。

特にないです。普通に成果を上げてくれるかどうかだけ。ただ、コミュニケーションが取れるかどうかは大事ですね。自発的に仕事できる人と仕事したいのが一番。ただ、そういう人は成果を出せるのでみんな忙しい。社員としては来ないよねとも思ってます。だったら誰でも一緒かな、というのもあります。

――理想の会社の文化を一言で言うと?

パッと集まってパッと解散できる会社ですね。必要なときだけ集まって。最初のコミュニケーションコストは高いかもしれないけど、いろんな案件で繰り返してたら「またお願いします」で割とすぐ仕事が始まるし、稼働したら終わる。回しやすい。これまでやってきた中では一番やりやすかったです。


僕は代表ですけど、フリーランスなので、うちだけで仕事するわけじゃない。案件に入ってたり入ってなかったりも当然ある。たまに同じ仕事をする方はやっぱりいて、やりやすい人は次もお願いしますってなりやすいですね。

――リフレッシュ方法を教えてください。

今何してるんだろう。週末は買い物とかで時間なくなるのと、犬を飼い出したので。ミニチュアダックスに癒されてますね。

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