「人生の選択肢を広げ、幸福度を最大化する」――エンジニア出身経営者が挑むコーチングの民主化

OpenMi合同会社 代表社員 塚崎 成寛氏

ITエンジニアとして数々のシステム開発に携わってきた塚崎成寛氏。彼が今、情熱を注いでいるのは「コーチング」という対人支援の領域です。自らの就職活動における原体験からコーチングの持つ「言語化の力」と「可能性の拡張」に魅了された塚崎氏は、2025年、OpenMi(オープンミー)合同会社を設立しました。

同社は、確かな技術力を背景としたIT受託開発と、コーチングのプラットフォーム「Brighty(ブライティー)」の運営という二つの軸で展開しています。特にコーチング業界においては、「怪しい」「実態が分かりにくい」といった既存のイメージを払拭し、誰もが気軽に最高の対話体験を得られる「民主化」を目指しています。エンジニアならではの論理的思考と、人間への深い好奇心が交差する場所で、塚崎氏が見据える未来の社会像とはどのようなものか。その軌跡と展望を伺いました。

オープンマインドで「自己拡張」を。人々の選択肢を広げる二つの事業軸

――OpenMi合同会社の社名の由来と、現在の事業内容について教えてください。

社名の「OpenMi」には、オープンマインド(心を開く)と、オープンミー(自分自身を開く・自己拡張する)という二つの意味を込めています。「人々の選択肢を広げ、可能性を高める」ことが弊社の理念です。

事業は大きく二軸あります。一つは、私自身のバックグラウンドであるエンジニアとしての知見を活かした「IT受託開発」です。企業のSaaS導入支援やツール開発を請け負っています。そしてもう一つが、自社事業として展開している「Brighty」というコーチングプラットフォームの運営です。これはコーチとクライアントを最適にマッチングし、心理学で人生の好転をさせるためのツールを提供するものです。

——塚崎さんが考える「社会的なビジョン」についてもお聞かせください。

私は「選択肢が多いこと=幸福度が高いこと」だと定義しています。人生の節目で、自分が本当は何をしたいのか、どんな可能性があるのかが見えていない状態は非常に苦しいものです。コーチングを通じて自分の想いを言語化し、新しい選択肢に気づくことができれば、その人の幸福度は劇的に向上します。ITと対人支援の両面から、多くの人が自分自身の可能性を広げられる機会を提供し、社会全体の幸福度を底上げしていくことが、私の掲げる長期的なビジョンです。

就活での「劇的な言語化体験」が原点。ITスキルを武器にコーチング業界の課題に挑む

――経営の道に進まれたきっかけや、コーチングに情熱を注ぐ理由は何でしょうか。

最大のきっかけは、私自身の就職活動中に出会ったコーチングです。当時は自分がどの道に進むべきか分からず、激しく悩んでいました。しかし、コーチとの対話を通じて自分の思考のクセ(バイアス)を解析し、本当の想いを言語化してもらったことで、驚くほど道が開けたんです。この成功体験が、私のキャリアの根幹にあります。

新卒ではまずIT業界に入り、フリーランスのエンジニアとして長く活動してきました。自分でサービスを一から作れる技術を身につけたとき、「次に何をすべきか」を自問自答しました。その答えが、自分の人生を変えてくれた「コーチングを広めること」だったんです。コーチング業界は市場としては伸びていますが、インフラやツールの整備という点では課題が多くあります。エンジニアであり、コーチングの信奉者でもある自分にしかできないことがここにある、と確信してサービス化を決意しました。

——実際にサービスを利用した方からは、どのような声が届いていますか。

20代前半の女性クライアントの方で、転職に悩んでいた方がいらっしゃいました。彼女は対話を通じて、自分が無意識に押し殺していた本音を言語化できたことで「言葉への自信」を取り戻し、理想のキャリアへと一歩踏み出すことができました。また、恋愛や人間関係において自信が持てなかった方が、コーチングをきっかけに今まで考えられなかったようなチャレンジを始めた姿を間近で見ることもあります。「人生が変わるきっかけになった」という言葉をいただく瞬間が、何よりのやりがいです。

経営者とメンバーの「Win-Win」を構築。共にインプットし、共に成長する文化

——組織の運営において、メンバーとのコミュニケーションで大切にされていることは?

現在は私と社員1名のほか、業務委託のエンジニアやマーケター、動画編集者など計10名ほどのチームで動いています。私が一番大切にしているのは、会社やサービスとメンバーの間に「Win-Win」の関係が築けているかどうかです。

例えばメンバーが「今は動画編集をしているけれど、将来はディレクションまでできるようになりたい」という成長意欲を持っているなら、私たちがITの専門家として知見をシェアし、挑戦の場を提供します。単にお金を払って仕事をしてもらうドライな関係ではなく、お互いにギブし合い、共に成長できる関係を理想としています。そのために、業務委託のメンバーであっても週次や月次の目標を一緒に立て、定期的にフィードバックの時間を設けるようにしています。

目指すは「日本一コーチが集まるプラットフォーム」。コーチングの民主化への挑戦

——今後の展望や、具体的に挑戦していきたい目標について教えてください。

目下の目標は、Brightyを「日本一コーチが集まるプラットフォーム」に成長させることです。具体的には、ユーザー数1万人規模まで引き上げたいと考えています。数が集まれば、それだけ多様なクライアントに対して「ベストなマッチング」を提供できるようになります。

コーチングを一部の特別な人のためのものではなく、誰もが当たり前に利用できる「民主化」されたものにしたい。そのためには、業界にインパクトを与えられる規模のユーザー数が必要です。現在はSNSマーケティングやYouTubeでの発信、またICF(国際コーチング連盟)日本支部でのITリーダーとしての活動を通じて、着実に認知を広げています。地道な体験会の開催など、リアルなタッチポイントも増やしながら、コーチングの価値を正しく伝えていきたいですね。

動物園から富士山まで。強制的な「余白」と「刺激」が思考を研ぎ澄ます

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

意識的に「強制的なリラックスとインプットの時間」を作るようにしています。休日はよく子供と一緒に自然に触れ合ったり、動物園に行ったりしていますね。実は大の動物好きで、自宅でも奥さんに止められるほどたくさんのペットを飼っています。

また、メンバーと「温泉合宿」に行くのも恒例です。パソコンを置いて温泉施設やAirbnbの貸し切り宿へ行き、密なコミュニケーションを取ることで、日常の業務から離れた高い視点で目標設定を行っています。あとは登山も好きで、今年は富士山登頂にチャレンジしたいと計画しています。ビジネスの刺激を受けるスタートアップイベントへの参加も含め、アクティブに動くことが自分にとっての最高の休息になっています。

――読者の方へメッセージをお願いいたします。

コーチングは万人のためにあるものではありませんが、人生の岐路に立っている人や、新しいことに挑戦しようとしている人にとっては、最強の武器になります。もし今、何かを変えたい、あるいは自分の想いを整理したいと感じているなら、ぜひ一度コーチングの扉を叩いてみてください。私たちのサービスが、あなたの人生の選択肢を広げるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

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